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Amazon人気商品ランキング/川端康成psWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 商品総数:19/総ページ数:2 最終更新日:2008/10/08 雪国カスタマーレビューピックアップ この作品は日本映画史上屈指の名作であると思う。 出演者は言うまでもなく、監督、脚本、映像、音楽等全てがすばらしい。 その中でも特筆すべきは、やはり駒子役の岸恵子の存在感であろう。 駒子は実はなかなかに演じるのが難しいキャラクターの持ち主。 芸者に出るような身でありながら純粋さを失わない可愛い女だが、感情の起伏の激しさ、情の深さ、時に見せる弱さ、嫉妬心、そういうものを複雑に併せ持つ女性である。 岸恵子はその駒子が到底成就するはずもない恋に身をやつす様を、これ以上ないと思えるほどの卓越した演技力で見せてくれているのだ。 小説を映画化し、多くの人の賛意を得るのはとても難しいことだと思う。 前もって本を読んでいた人々には、それぞれにその作品に対する強いイメージが心に焼き付いているものだ。だから他人の手によって映画化されたものには、たいていの場合失望感を持つケースがほとんどであるだろう。しかしながらこの作品はそういった違和感なりを遠くへふっとばしてしまうほどの圧倒的な臨場感をもって我々の心に迫ってくる。 島村役の池部良、葉子役の八千草薫他脇役陣もそれぞれにその役柄に応じた最高の演技である。又、白黒の映像が雪という幽玄な世界をより魅力的なものにさせている。なかでも鳥追い祭りの雪と火が織り成すシーンは、来るはずであった島村に裏切られた駒子の哀しくしかし美しい表情ともあいまって芸術作品を見るかのごとくである。さらに全編を流れる團伊玖磨の音楽はあたかもハリウッド映画のそれを思わすすばらしい効果をあげている。 しかしながら何といっても最高なのは「岸恵子の駒子」である。もとより大女優だけに数多くの作品に出演してはいるが、これがおそらくベストパフォーマンスだと個人的には確信している。彼女を超える駒子役はおそらくもう出ないことだろう。50年ほど前の映画だが、その演技にまったく古くささは感じない。現代を生きる若い方々にも是非見てもらいたいと思う。 きっとその魅力が時代を超えて伝わってくることだろう。 ただひとつ残念に思ったのは、切なく美しいラストシーンの直前の場面、火事で顔に醜い火傷を負った葉子の顔のアップ(一瞬ではあるが・・)を見せる必要があったのかどうか。 せめて包帯を巻くとか何とかできなかったものか、この映画をTVで始めて見た高校3年のときにはその悲惨さがショックでなかなか寝つかれなかったことを思いだす。 それがあるために、ラストのやや重苦しい感動が、必要以上にその度合いを増してしまったように思うのは私だけであろうか。 カスタマーレビューピックアップ この作品は、言うまでもなく、ノーベル賞作家・川端康成の名作を映画化したものだが、大家が描く男女の心の機微よりも、むしろ、私には昭和初期の習俗を余すことなく映し出したことの方が印象深かった。 即ち、「同じ日本なのか?!」とさえ思わせられるほどに衝撃的であると同時に、新鮮でもあったのである。 見上げるほどに降り積もった雪。 その雪の中に、多くの人たちが暮らし、多くの子供たちが、見たこともない祭りに興じている。 その一方で、男がふらりと田舎町の宿屋に宿泊すれば、いきなり、「芸者を呼んでくれ」と言って普通に女を抱けるという現実と、自分の想いとは別に、生きていくためには心を切り離さねばならないヒロインの現実・・・。 作品自体は、後半、少々、間延びしたような観がなきにしもあらずだったが、それらの悲哀を余すことなく描きったという点では十分に堪能できたように思う。 配役陣という点では、何と言っても大女優・岸恵子の、「可愛い」駒子役が圧巻であったろう。 役柄、酔っぱらう姿が多かったが、本当に酔っぱらっているようにしか見えなかったし、自分の感情と、どうにもならない現実との間で身を焦がす姿も他の女優とはひと味もふた味も違うものがあったように思う。 島村役は池部良でも佐田啓二でも大差なかったかもしれないが、岸恵子の駒子役だけは、圧巻であったように思える所以である。 カスタマーレビューピックアップ
●「トンネルを抜けたらそこは...」のフレーズをえ?どうやって撮ったの?っていうカメラワークで再現する機関車の走行シーン!●豪雪地帯でのロケ映像の美しさ!●役者さん達の(八千草薫さんがちっちゃくて、おでこがキュート)情感溢れる演技バトル!●岸さんのぶりっ子?小悪魔キャラ!(当時24歳・奇跡的な美しさ)当時からあの独特の声、大女優ぶりがうかがえます。▲ラストが個人的に「え?!これで終わるの?」的なので星4つですが、古さを感じさせない完成度の高さで◎!! ドラマスペシャル 古都カスタマーレビューピックアップ 川端康成原作の小説を上戸彩主演でドラマにしたので、ノリが軽くなった駄作かと思ったら、予想外の出来の良さに驚いたです。 上戸彩はしっとりとした役もできるんですね。 見て損なしです。 カスタマーレビューピックアップ 期待したより良い出来だった。京都の街の情景や、寺社の情景、とりわけ北山杉の里の情景は美しい。画像もTVドラマにしては大変上質。ただ、ドラマ自体のつくりとしては、やや軽さが目立つ。例えば姉妹が会うシーンで千重子が苗子に高級和食をふるまおうとする演出は、二人の境遇の差を際立たせて分かりやすいのかもしれないが、いくらお嬢様育ちの千重子でもそこまで無神経ではないと思われ、興ざめ。もちろん原作にはない。渡部篤郎演ずる織り職人は悪ぶり過ぎ。そんな、世をすねたアウトローの芸術家というわけではないだろう。一途に織物に打ち込むが故にそれ以外のことが見えず、ぶっきらぼうに見えてしまう青年であるはずだ。とは言え、映画作品として鑑賞してもそこそこ行ける出来ばえではあるだろう。 カスタマーレビューピックアップ 原作とおりに19歳の上戸彩を意図的にキャスティングしたらしいアイドル映画(テレビ・ドラマのいわゆる特番)、 岩下志麻版を踏襲した無難な演出だが予想外によい仕上がりで驚きました、 上戸彩にたいする周囲の期待の大きさに彼女は充分答えています、上戸のまだ未熟な部分を補うために配されたベテラン達が見事に助演、 岩下版古都で成島カメラマンが実現した美しい撮影を再現するかのような撮影スタッフの努力はとても素晴らしい、ぜひ川端康成に見せたかった綺麗さ、 1960年代70年代に良き時代の京都(の風情)は失われた、とはよくいわれることです、たしかにそのとおりの面はあるのでしょう、しかし、年月と共に樹木の緑はより濃くなり、コケの青さはより深くなり、美観に配慮した都市の整備がさらに進んだ結果、意外に21世紀の現在ではかつての美しさを取り戻しつつあるのが現実のようにおもいます(これは何も京都にかぎらず全国も同様)、 現在のリメイクであればこの脚本もありかな、とは思いますが、岩下版古都のファンとしては渡辺篤郎演じる帯職人の存在感が大きくなりすぎているな、と思う、演出側はそれで人間関係の単純化を目的としたのだろうとおもいますが、 岩下版では彼女の着る和服の印象が強烈ですが、本作では贅沢に上戸を着飾らせながらも和服の印象自体は薄い点に現在を感じてしまいます、 カスタマーレビューピックアップ
以前TVで放送された番組のDVDですが、2時間もののドラマがDVDになるのって珍しいですね。 結構、反響があったんですかね。 双子の姉妹の数奇な運命を描いた作品ですが、内容よりもきれいな風景描写が思い出されます。 とはいっても、内容も良かったのでぜひ見てください。 NHK映像ファイル 「あの人に会いたい」DVD-BOX
特価:¥ 10,395(税込) 発売日:2008-07-16 売上ランキング:DVDで7909位 DVD / 通常24時間以内に発送 伊豆の踊子カスタマーレビューピックアップ
女性アイドル主演の映画化といえば文学作品のそれという印象がある。何度も映画化され、誰が演じても脚本にたいした違いがなく、私にとっては作品としての新鮮さはあまりないものだった。 しかし、初めて(伊豆の踊り子)に触れラストシーンで(たまらんなぁ~)の言葉とともに涙をぬぐった。 (淡い恋)の美学を感じさせる作品は今も不滅でしょうか? 古都カスタマーレビューピックアップ これは素晴らしい映画です。今まで知らなかったのが残念なくらいです。この作品は変貌する前の京都(新幹線ができる直前の昭和37-38年)と初期の岩下志麻という二つの偶然がもたらした僥倖としか言いようがありません。京都の町の瓦屋根を上から移した最初のシーンから観客の眼を釘付けにしてしまいます。この統一性と秩序はもうこの世には存在しません。そして京都のシーンがこれでもかというくらいに描写されていきます。それと対比される形で浮かび上がるのが北山の森のシーンです。ここでは京都の背後の自然が見事な陰影の下で描かれます。岩下志麻の一人二役もお化粧を含めて見事な演技力でこの双子の生い立ちの違いがもたらしたパーソナリティの違いを演じています。そして最後に武満の音楽です。この音楽は現代音楽でありながら、部外者にはうかがい知れない京都の闇を強調するようにドラマのサスペンスを盛り上げていきます。ストーリーは春から夏、秋、そして最後の冬へと、京都の四季風物を紹介しながら、物語の展開と見事に対を成しています。雪が積もった朝の最後の別れのシーンは時が生み出した埋めることのできない隔たりを強調する形で締めくくられています。滅びへの無意識の予感こそ、この作品を生み出した原動力だったのでしょう。 カスタマーレビューピックアップ 原作を読んだあと、ぜひとも映像が観たいと思い、購入。 全体的には原作に忠実なシナリオで、原作を読みながら心の中で描いた像と大きく食い違うことは無かった。 地味ではあるが、京都の風景の美しさ、登場人物の心の細やかさ、など、日本人に生まれてよかったとしみじみと感じることの出来る作品に仕上がっている。 風景のカット割りはテンポがよく、1960年代当時のモダンな映像表現を感じさせる。 武満徹の音楽も千重子の孤独と不安を象徴するとともに古き伝統が古臭いだけのものではなく新しい風も取り込んでいくものであることの象徴にもなっている。 岩下志麻さんの凛とした美しさも特筆に価する。 ともかく、期待を裏切られることのない佳作である。 カスタマーレビューピックアップ 京都旅行の前に見直しました。こくのある味わいを持った作品です。 千恵子は呉服屋の広告塔であるお嬢さま。己の宿命をわきまえ、伴侶の選択も流れに逆らわない。 苗子は北山杉の里の奉公人だが、凛とした美しさを湛える。 突然、自分の知りえない世界を見せつけられ、互いの領分に踏み入れば、 いずれ不幸になるのは目に見えている。せつなさに涙があふれました。 志麻さんの京ことばが、心地よく耳に響きます。 商家の様子もしっかり描けています。 尼寺にこもって友禅の下絵を描く父親は、じつはお茶屋遊びも好き。 京の旦那はん事情、芸者とのやり取りに、吹き出しちゃうような場面もあります。 着物と西陣織の帯の組み合わせがもう、素ン晴らし〜〜〜い! 雪景色の町屋のシーンに感動がひた寄せます。 カスタマーレビューピックアップ 原作にかなり忠実な点、文芸映画として好感を持てる。岩下志麻がみずみずしく若々しい魅力を放っている。千重子役ではお育ちの良いお嬢様風のメイクで眉も都会的に描いており、この映画で成功を収めた後の「女優・岩下志麻」そのもの。苗子役では素顔に近い岩下志麻が見られ、眉のメイクも素朴。京都の街並み、北山杉の里の風景が美しく映されている点も長所だろう。 ただ、武満徹の音楽には違和感を感じる。時折シーンとシーンの間にはさまれる無機質な効果音が、せっかくしっとりと醸し出されていた京情緒をかき消してしまう。祇園祭のお囃子や寺社の鐘を思わせる音を使うのは良いのだが、コンクリートを連想させる非情緒的・無機的な音響は、木と土と紙で作られた古都の街並みには合わない。運命の暗さ、不合理さを表現するにしても、もう少し情緒的な音で可能では? 全体としては今も鑑賞に耐える成功作だと思う。 カスタマーレビューピックアップ
小津「秋刀魚の味」の翌1963年作品、岩下志麻初期の代表作、名作小説を映画化した文芸映画としても最も成功した作品のひとつとして一種の古典である、と評価できるとおもう、中村登監督、成島カメラマンにとっても代表作、 東京オリンピック前の京都の良さをあざといほどにフィルムにとどめた撮影の素晴らしさはまさに永遠のもの、大画面で繰り返し見るに値します、同時期に成島カメラマンがやはり素晴らしい撮影を実現した「秋津温泉」と比較しても本作のもつ儚げな情緒こそ監督の力量の差というものなのでしょう、 当時とすればかなりのオールスター映画で大作とよぶに相応しい入念な美術と演出 ・音楽も良、 この時期の若く儚げな岩下志麻の美しさが二役で倍化される効果を上げているとおもう、生き別れだった一卵性双生児の突然の邂逅以後に徐々に増してゆく神秘的な雰囲気を楽しめることが本作をより得がたいものとしていると思います(例えば上戸彩版には本作のような神秘性はあまり感じられない)、山中で驟雨にあうシーンとクライマックスの同衾シーンにおける少々ミステリーっぽいサスペンスも見所のひとつ、 同じ時期の秋津温泉では線の細さがめだった長門裕之だが、本作ではそのか細さが若い職人の一途な思いに実に適役、 それにしても本作の着物と帯の素晴らしさにはあっけにとられます、女優を着飾らせるならこの位のことをしなきゃね、 眠れる美女NHK映像ファイル 「あの人に会いたい」1
特価:¥ 3,465(税込) 発売日:2008-07-16 売上ランキング:DVDで49905位 DVD / 通常24時間以内に発送 伊豆の踊子カスタマーレビューピックアップ 現代日本ではもう絶対と言ってよいだろう、ありえないような「初恋」という話なのだ、「伊豆の踊子」っていうのは。 この話は何度も何度も映画にされている話のひとつだが、吉永小百合さん十代の出演作は、多分歴代女優その中でももっともはまり役だっただろうと思う。 十六になる踊子はまだまだ無邪気で幼いが、自らのその人生の宿命的な行き先を時折かいま見せられる。 そのつきまとう影がよけいに現在の初恋の高揚感を輝かせている。 現代では身分による宿命的な関係の絶望感などと言うのは取りあえずない。 それでも多くの人は共感し自らの初恋の記憶をたどることだろう。けして時間の中に永遠を求めることの叶わなかった初恋の記憶を。 旅芸人の一家、そのおさない踊子の短い旅の道中の淡い思い、そして幸福感の美しさははかり知れない。はかり知れないから切ない。切ないから貴い。 安吾の「恋は人生の花だ」というのがとてもうなずける気持ちにさせられる。 思えば、ぼくが踊子や書生と同じ年だったら、悲しくて反逆したくて仕方なかったような話なのだけれど。 カスタマーレビューピックアップ <元気コメント> 学生の頃の気ままな一人旅は、さまざまな夢を描いて理想に燃えていた永遠の時間でした。 今は、もう一度あの頃の思いに返るべき時なのかもしれません。 カスタマーレビューピックアップ 「川端康成の『伊豆の踊子』は全く理解できなかった。」と語った知人がいた。大正年間の風俗が平成の今とは懸隔しているのが一因ではないかと思う。 映像には我々の想像が及ばない所を補ってくれる力があるので、映画で見る小説も悪くない。原作を読んだときは気がつかなかったが、当時は「踊子」と旅役者の一家の生業は賎業と見做されていたようだ。それゆえ旧制高校の「学生さん」とは≪身分≫という越えられない格差が存在していたのだった。身分違いの恋という視点で読めば、青春の感傷だけではない作品の深さが理解出来るのではないか。 昭和30年代の映画ゆえ、古き良き時代の日本の風景が堪能できるのが良い。冒頭と結末で回想が挿入されて構成をより際だたせており、ストーリーがよく練られているのも好印象。 若い吉永小百合と高橋英樹が初々しい。ヒデキは桃太郎侍とは思われぬ。 カスタマーレビューピックアップ 旅芸人の中の踊り子の少女を吉永小百合さんが演じ、その娘に恋心を抱く学生を高橋英樹さんが演じています。この映画では過去の日本の風景と人物が情緒豊かに美しく映像化されています。特に、吉永小百合さんが座敷で花笠を使って踊るシーンでは、次第にアップになっていくところが実に美しい。さて、踊り子と学生ではこの当時は身分に雲泥の差があります。現代とは反対でしょうが、学生の方がいい宿に泊まり、踊り子の父親に2階から硬貨をチップとして投げたりします。少女にとっては学生は別世界の人で、学生にもそれが良く分かっています。少女は子供とはしゃぎまわった後で、病気で死んでゆく芸者(十朱幸代)に自分の将来を見るようで暗くなったり。年頃の娘を持つ私としては、最近は少女の方に感情移入してしまう。 カスタマーレビューピックアップ
1963年作品、カラー・シネマスコープ画面の贅沢な作り、 いわゆる恋愛映画として本作はもっと評価されていいとおもう、 西河監督は60年代は日活の青春映画、70年代は山口百恵主演映画を連続して担当した職人監督、大監督と皆から称えられることはない(遺作が「一杯のかけそば」という少々はずかしい履歴も残した)人だが、本作に関しては当時の邦画界がもっていた大きなエネルギーのようなものも感じられる本作に関わった人達すべてにとっての代表作とよんでもいい逸品だとおもう、 川端康成の原作小説は厳密には悲恋小説ではない、悩みを抱えて屈折していた青年が伊豆への小旅行中に踊子と出会うことで屈託から開放される青春小説と読むのが正しいとおもう、本作では青年の屈託部分を省略し、十朱・南田演じる酌婦と土建屋の若旦那(演じるはちあきなおみの旦那だった俳優)のエピソードを追加することで踊子側(渡世人)の哀れさが増しており、作品全体がラスト・シーンの別離へ連なるみごとな悲恋感と爽快感を獲得したとおもう、本作では小説のラスト部分が省略されているので未読のファンはぜひ一読をお奨めします、 吉永・高橋という新人の脇を支える大坂史郎・浪花智恵子が絶品の名演技、特に後年は脇役専門だった大坂の生涯の当り役だとおもう、この役の哀れさをここまで気高く演じられる俳優は現在では望めないとおもう、 東京オリンピック直前の本作頃には大正・昭和前期の雰囲気など苦も無く設定できたことも幸いしている、踊子達の衣装の粗末さは本当にその時代のようです、原作ではかすり袴なのに高橋が学生服を着ているので「けんかえれじい(1966)」の後が本作かと思ったら逆だった、高橋英樹の袴では老けすぎる印象だったからだろうと想像する、山越えのシーンで当時盛んに実施されていた拡大植林運動、つまり杉の若木が広範囲に植えられている山肌が映る、現在の花粉症の原因のひとつです、 雪国カスタマーレビューピックアップ 前作(豊田四郎監督作品)と比べてしまうと残念ながら失望感を感じざるを得ない。 従ってこれはまったく別の作品と割りきって見たほうがいいかもしれない。 小説を映画化する場合、原作に忠実に表現するか、上映時間の制限もあり、ある程度脚色するか、どちらがよいかは難しいところであろう。 この作品では島村と駒子との男女の機微、駒子と葉子との複雑な感情対立がやや抑え気味のおとなしい脚色であり、見ていて退屈してしまった。 ヒロイン駒子役の岩下志麻は確かに若くて美しいが、激しさ、哀しさ、可愛さ、情の厚さ、色っぽさ、嫉妬深さ、などなど「女の情念」といったものが表現できていないように思う。 また島村役の木村功は好青年がそのまま好中年になったかのようで、ときおり見せる笑顔が明るすぎて興ざめである。やはり島村は優柔不断でどこか翳(かげ)がある現実逃避型のキャラクターであって欲しいと思うのは私だけだろうか。 誤解なきように願いたいが、俳優がダメだと言っているわけではない。 ただ俳優にはやはり「はまり役」というのがあって、どんな器用な俳優でも役に恵まれなくてはその魅力も半減してしまうだろう。その意味ではこの映画の駒子・島村はプロデュースする側に問題があったのだと私は思っている。 かろうじて葉子役の加賀まりこの演技に好感が持てたのは、多分彼女が前作の八千草薫を相当意識していた所以か? それほど前作は圧倒的な名作であった。繰り返すが比べてはいけない。比べてはいけないが、やはり駒子は岸恵子、島村は池部良、葉子は八千草薫でなくてはならないのだ。 それを再認識するための一作という意味では、この作品も一見の価値はあるだろう。 カスタマーレビューピックアップ 1965年作品、古都・秋津温泉の成島カメラマンの美しい撮影がみごとに雪国の魅力をとらえたカラーワイド画面作、大きな画面で繰り返し見るに値する美しさです、全カットが川端康成のいう美しい日本そのものです、 岩下志麻は1941年生まれ、東京オリンピック直前の邦画全盛期の末期に最後の主演女優のような地位を獲得し平成に至るまで主演女優の看板を張り続けた偉大な女優です、本作は初期の初々しさを残した時代の代表作のひとつ、 岩下は高峰秀子ような器用な女優ではなく原節子の系譜に連なる一定の得意とするキャラクターの範囲で輝くタイプとおもう、その点で本作の駒子役は少々微妙な印象は受けるのだが、映画全体の仕上がりは文芸映画の古典として残すべき価値のあるものとおもう、なまりのアクセントが様になりきらない点が特に気になる、都合の良い時に玄人と遊びたいというかなり手前勝手な島村役の木村功は丁度、いいタイミングの配役だったとおもう、 特に前半部、お互いに一目惚れしあった少女にちかい駒子と一回り以上年上の妻子持ちである島村との控えめすぎるような好意の交換は実は現在の芸能界では再現不可能な素晴らしさだとおもう(似たような情緒を再現しているとすれば歌舞伎・文楽などの古典芸能だけでしょう)、この控えめさを私たちは昭和の最後に置いてきてしまったのだと考えます、 2度目の逢瀬、窓際での接吻シーン、微かに口を開き木村功に口付る岩下志麻、このシーンを演出したのが監督なのかそれとも自然な岩下の演技なのか、いずれにしても本作(&原作小説)のもつエロチシズムが最高に発揮された見逃してはならない名場面です、 当時の娯楽映画らしく桜京美をはじめとする当時の人気者を次々に登場させながらも決して作品の品性を下げることのない実にプロフェッショナルな仕上がりはもっと評価されてもいいでしょう、 カスタマーレビューピックアップ 言わずと知れた川端康成の名作。なので、ストーリーの素晴らしさについては割愛。最後まで「君、あなた」としか呼べない二人が運命的で悲しい。 縮緬に描かれたようなタイトルバックがとても美しい。原作から受けた駒子の儚くたゆたうような心情を描くには、岩下志麻では少し力強すぎたような気がする。
カスタマーレビューピックアップ
人は、辛い時や悲しい時に北方面(雪国)へ旅に出たくなる事があります。 そんな時に、この映画の主人公である島村が寄った雪国の温泉芸者駒子との恋の話です。 島村には妻子がいたり、駒子には借金があったりと二人の恋は簡単なものではありませんが、 悩みを抱えながらも愛しあう二人には心が打たれます。 この映画の見どころといえば、やはり雪景色と駒子役の岩下志麻さんでしょう。 道の端に積まれたたくさんの雪や、しとしとと降ってくる雪の中での駒子は本当に美しい。この映画を見て岩下志麻さんのファンになりました。 古い時代の映画ですが、たとえ時代や風景が変わっても悩みを抱えていたり、人を好きになる気持ちは変わらないので今見てもかなり楽しめます。 山の音
特価:¥ 4,725(税込) 発売日:2005-08-26 売上ランキング:DVDで62632位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 敗戦後、民主化が進み、男女平等が歌われながらも実情はまだまだ男尊女卑、男が本当の意味で思いやりの心を持つのは円熟期に入ってから、他に女を作り、純粋で幼い妻を顧みない身勝手な夫を上原謙が演じる、映画(めし)に続き女優、原節子の夫役だが、今回は脇役に近い、中心的な人物として描かれているのは美しく幼い印象の妻と義理の父親といえるだろう、当時、不評に終わった作品だが、それはハッピーエンドではない事が大きな理由といえるだろう、だが、1954年公開のこの作品には当時の日本の姿が色濃く描かれているといえる。 カスタマーレビューピックアップ 川端康成の同名小説を水木洋子脚色・成瀬演出で映画化した本作。製作過程の細かいことは知らないのだが、小説の完結・刊行もこの映画の製作年と同じ1954年であることから、その連載の途中から同時進行で映画化の準備も進められてきたということになるであろう。 そして、その取材は「もしかするとこれは成瀬による映画化を前提に書かれた小説ではないのか?」と錯覚するほど見事に的を射ており、完成した本作は、川端の小説の世界が成瀬の手腕によって精緻で美しい映像の中に焼き付けられた、まさしく“日本映画”の傑作として仕上がっている。 水木洋子の脚本も時系列の入れ替えこそあれ、その細かいエピソード・台詞等、ほぼ忠実に川端の小説に沿って書かれており、「川端原作もの」映画の決定版として、川端ファンにも十二分に満足いく作品になっているのではないだろうか。 菊子という女性とその義父・信吾を軸に、彼らをとりまく家族の姿を描いた物語は、悪魔的キャラクターをもつ夫・修一や夫婦生活に失敗し子連れで出戻ってきた小姑の房子の存在により、常に暗い陰影で覆われている。また、中心となる菊子と信吾の関係や修一の特異な女性関係には、その内側に危うく屈折した“性”の匂いがたちこめる。 しかし、本作はそれらを扱いながら、決して卑俗に堕することなく、そこから抑制のきいた複雑な人間心理の機微を繊細に紡ぎだす。そして、主人公、菊子と信吾の互いへの思いやりはむしろ高潔すら感じさせ、悲しみの中で静かにいたわり合う二人の姿は感動的だ。 原節子、山村聰、上原謙、中北千枝子、長岡輝子。演じる俳優たちも、その配役・演技ともに文句のつけようがない。それぞれにとって本作が、彼らの仕事のなかでも最高峰に位置する一本であるといって、決して間違いではないであろう。 カスタマーレビューピックアップ 川端康成原作。古都鎌倉に住む倦怠期の夫婦と同居する老夫婦の人間模様。鎌倉の閑静な住宅街、まだ建物がほとんどない東海道線沿線、丸の内のレンガ街、まだ広い空が東京にあった頃の新宿御苑(らしい)といった風景が美しい。これが写されただけでも価値があるのではないか。 気丈に生きる古い女を演じる原節子と、それを不憫に思いながら見守る山村聡の不思議な交歓が作品の肝。哀願するような目を持って、二人のただならぬ関係を表現する(何があるわけでもないが)。市川昆監督の「細雪」みたない質感といえばいいのか。暴力性を持て余す夫・修一の冷酷さがそれを際立たせる。心の通い合わないねじれた親子像が、家出してきた妹も含めて描かれている。そのなかで、姑の長岡輝子のコミカルな台詞回しが面白く、ほどよいテンポとアクセントを与えている。こういう脇役がいるかいないかで、映画の印象が断然違ってくる。 カスタマーレビューピックアップ 原作小説で言及される「山の音」のことがまったく出てこない。また 舅の嫁に対する危うい感情が危ういものとしては見えない。原作と まるで違うではないか、と思われるかもしれないが、成瀬作品は文章 世界からしっかりと身を離して映像だけですべてを表現している。 原節子・山村聰の表情と間合いや脇の人物などが二人の関係がうかが わせる。それはやはり危ないものをさり気なく感じさせてくれる。 原作を読んだ、という経験は忘れてこの作品の世界に浸ることを お勧めする。 カスタマーレビューピックアップ
昭和29年(1954)作品、白黒映画、ゴジラ第1作・七人の侍と同じ年の東宝映画である、 主人公夫婦に山村聰・長岡輝子、兄弟に上原謙・中北千栄子、上原の嫁に原節子、この配役でときめく人には必見のメロ・ドラマです、当時の邦画で評価が高く現在もなんとか見ることにできる作品におけるキャスティングの見事さには本当に目を見張らされます、不思議なもので同世代の山村・上原が見事に親子に見えます、 特に山村のたんたんとしながらも重厚さを失わない存在感は見事なもので「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランドに伍していると評価しても過大ではないでしょう、 評者がもっとも驚かされるのが、中絶を決意した朝、台所で鼻血をだす原節子、成人女性が殴られたわけでもないのに鼻血を出す映画はほかに「エイリアン1」のシガニー・ウィーバーだけでしょう、物語の基幹に流れるエロチシズムがこの場面だけ表面に現れた印象を受けます、原作が川端康成、実は川端が「伊豆の踊り子」の印象とは遠いかなり危険な作家だったことも事実です、物語がどんどん都合よく進むことの多い成瀬作品ですが、原作小説がとても緻密に構成されたものなので脚色も破綻のない仕上がりとなっています、 仕事はきちんとこなしながらも嫁がうぶで性的魅力に欠けるからと女遊びを繰り返す道楽息子役の上原の悪役ぶりも良し、原のうぶさを強調するために愛人関連の女優の色気が強調されているのも成瀬作品らしい分かりやさ、 小津映画の高橋とよのポジションが成瀬映画では中北の役目、二人のキャラクターはだいぶ違うがどちらも、あー、いるいる、と現在でも誰もが納得してしまう日本女性の王道のキャラクターです、 ラスト・シーンの東京と現在の東京を比べればこれが50年の時間の経過なのかと別な感慨もわく逸品です、 |
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