定価:¥ 35,000(税込)
特価:¥ 26,800(税込)
発売日:2008-08-10
売上ランキング:DVDで2462位
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Amazon人気商品ランキング/ヤン・シュヴァンクマイエルpsWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 商品総数:39/総ページ数:4 最終更新日:2008/08/21 ヤン・シュヴァンクマイエル コンプリート・ボックス
特価:¥ 26,800(税込) 発売日:2008-08-10 売上ランキング:DVDで2462位 ユーザー評価: DVD / 通常1~2週間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 1,000セットが、あっという間に売り切れて、躊躇していた自分に後悔の気持ちが渦巻いていましたが、アンコール・プレス!実に嬉しい限りです!今回は早々に手を打って、今は待ち遠しい気分でウキウキ(笑)。特に楽しみなのは、「オテサーネク」や「短篇集」の数々。「アリス」や「ルナシー」はさんざん観ましたが、一向に飽きません。まだ観ていないディスクが数多くあるので、これで今年の夏の夜の楽しみを確保した気分。暑くて寝苦しい夜も乗り切れると思います! カスタマーレビューピックアップ 美大生だった頃、友人から借りたファウストを見て以来、ヤン氏の作品の虜になってしまった。どれも独特の世界観があり一度見ると記憶に残るほど衝撃的でした! 好き嫌いが激しいアーティストだと思いますが。 私はヤン シュヴァンクマイエルに出会えて良かった。 カスタマーレビューピックアップ ずっと気になりつつも中々手が出せなかったシュヴァンクマイエル。 当方諸事情によりマーケットプレイスが利用できない為、時間もお金も掛かるし集めるのは止めておこうと距離を置いていましたが そんな中今回のDVDBOX発売は本当に嬉しいです。限定1000セットだし無理して良かった(笑) 封入特典のポスターは紙質も良く、日本の一ファンとしては貴重な品だと思います すっかり監督が世界に向ける痛烈な皮肉と乾いたユーモア、そして映像表現の虜になってしまいました。 一つ一つ大切に見続けたいです。 カスタマーレビューピックアップ 版権の問題を見事クリアしたコロンビアさんに感謝! 現在、品切れの「オテサーネク」はアップリンクが版権を 持っていますが、コロンビアさんのおかげで再発されることに なりそうです。 さて、シュヴァンクマイエルの作品はここで改めて紹介するまでもなく、 世界的な評価をされています。そのシュールな映像感覚は「ファウスト」に もっとも強く表れていると思います。私がコンプリート・ボックスを購入する 理由は「チェコ版ポスター」が手に入ることです。このポスターは シュヴァンクマイエルの生まれ育った(というよりシュヴァンクマイエルの芸術を育てた) チェコという国を知る一つの材料になるでしょう。 カスタマーレビューピックアップ
「アリス」「ファウスト」「悦楽共犯者」「オテサーネク」「ルナシー」「シュヴァンクマイエルの不思議な世界」「ヤン・シュヴァンクマイエル短篇集」「『ジャヴァウォッキー』その他の短篇」「『ドン・ファン』その他の短篇」「シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」。合計10巻分のDVDをカートンボックスに収納。限定1000セット。 一巻あたりの平均価格を4000円としても、5000円分お得。ファン必携、というものではないにしても特典にポストカードも付いてきます。 ただ、シュヴァンクマイエル作品のDVDをすでに何本か持っている方にとっては、一部ダブってしまうことになるため悩みどころでしょうか。レンタルショップ経由で、あるいは動画投稿サイトで視聴してファンになったという方には、この機会に是非!とオススメできるのですが……。 火の馬 プレミアム・エディション デジタル・リマスター版
特価:¥ 3,915(税込) 発売日:2008-08-02 売上ランキング:DVDで1925位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 『ざくろの色』がすばらしく(年中我が家のプレイヤーに入っています)興味があり、購入しました。 内容はすばらしく、日本人に全く縁のない文化、宗教の世界や、色彩、音楽など雰囲気がかなり刺激的です。また、かなり激しいカメラワークが多いことにも、少々驚きました。結構カメラを振ります。 ところで、本編のみの上映時間はジャケット表記で92分です(後は映像特典)。短い映画なので手軽に見る事が出来ます(?)。内容もよく考えれば単純なラブストーリーです(が、非常に激しく独特の濃厚さ、です。 こりゃ、西側じゃ作れないな。) カスタマーレビューピックアップ
いきなり大雪原、クローズアップの多用、耽美的な色彩感覚、360度回転にローアングル他のうねるカメラ・テクニック、そして、何よりその奔放なイマジネーション。セルゲイ・パラジャーノフファンの方には、引き合いに出したら、不謹慎と思われるだろうが(笑)、観ていて、まるで、ケン・ラッセルの初期の傑作映画群みたいだと思った。もっとも、こちらの方が古いので、影響を受けていると言ったらラッセルの方なんだけど。 映画は、カルパチア地方の、ある男女の恋愛と人々の日常を、幻想的で詩情に描いた不思議な魅力を持った作品。民俗音楽の管楽器の音鳴り響く中、いくつかのチャプターで構成され、ある時は祝祭劇、ある時はギリシャ悲劇の様な様式美の味わい、それでいて、“映画”の原石の如き輝きを感じさせる。 特典として、タルコフスキーとの同志的結合と、共産主義体制で“自由”に映画を撮り続ける事への辛苦と苦闘の歴史が語られる。 20代初め、イメージフォーラムで見逃して以来、個人的には伝説の映画であった今作をようやく鑑賞した。私事ながら、「地球爆破作戦」、「秘密の儀式」、「100発100中」、そして今作と、ここ2週間余りの期間で“カルト”と呼べる映画たちを、ホームシアターで観る事が出来た。 映画ソフトを巡る業界の状況は、作品のクオリティ的な部分はさて置き、確実に良くなってきているし、この調子で、例えば、「アントニオ・ダス・モルテス」とか「フォロー・ミー」とか「インデイア・ソング」とか「パスカル・デュアルテ」とかDVD化されないか夢想するのだが、観たい映画を追い求めて、名画座やホールを廻った昔を考えると、ネット1つでそれらの映画が手に入る時代って、幸福な反面、複雑な思いもある。 ユーリ・ノルシュテイン作品集カスタマーレビューピックアップ ノルシュテインの短編作品が合計8作品収録されているこのDVDは、 政治的な背景を考慮しなくても、繊細な作品からにじみ出ているアウラを 十分に享受できると思います。 とりわけ、5作品目「霧につつまれたハリネズミ」などでは、 映像の完成度の高さと内容の濃密さのために、 時間を忘れてしまうほどの強い芸術性を湛えています。 また、6作品目「話の話」においても、 主人公であるオオカミの感情表現の魅力が、 そして、表情の繊細さと映像と音楽の完全な融合が、 観ている者に、強い哀愁や追憶、または、悲哀を感じさせて止みません。 政治色の強い1作品目「25日・最初の日」などに比べてみると、 アニメーションが訴求してくる内容に随分とばらつきはあるものの、 全体を包む、異常なまでの「悲哀」は、 タルコフスキーなどの映像作品からも感得される ロシア作家の共通の感情なのではないでしょうか? ちなみに、「話の話」で使用されている音源は、 バッハ作曲「平均律」のなかのひとつ、 選曲のうまさ、クラシック音楽を熟知していると唸らせます。 初見でいきなりショスタコーヴィッチの交響曲に乗って、 プロパガンダを強烈に印象付けられてしまうので、 トールケースのジャケットだけを見て購入してしまうと、 「あれれ?」ということになってしまいかねないので 折角のアニメファンを取り逃してしまうことを鑑みて、 一点減点とさせていただきます。 カスタマーレビューピックアップ ロシアのアニメーション作家の作品集。 冒頭は政府の反体制を前面に押し出した作品で、モノトーンに赤をきかせた切り絵をたたみかけるかのように見せたもので、実写との融合も図ってます。 続く『ケルジェネツの戦い』も、赤を意識的に使い、血の滲む戦闘や砕け散る衝撃に効果をあげています。クライマックスは平和的なのが救いです。 わたしが一番好きな作品は『愛しい青いワニ』で、独特のカラーで色使いがファンタスティックです。醜いワニが美しい雌牛に悲恋するストーリーです。 カスタマーレビューピックアップ ユーリノルシュテインの作品はどれも短い。 代表作「話の話」ですら 20分程度である。しかし見ていると とてもそんな短さとは思えないような 濃密な時間が流れている。 いったい 何の話なのかはよく分からないのだがが どうしようもなく訴えてくる「何か」がそこにはある。 タルコフスキーにしてもパラジャーノフにしてもそうだが ロシアの映像芸術はその繊細さに凄みがある。細かい工芸品が好きな人には 堪えられないと思う。 カスタマーレビューピックアップ ロシアのアニメーション作家ユーリ・ノルシュテインの作品集。 彼の作品の大半が収録されている (ちなみに収録されなかった主な作品は 「おやすみなさいこどもたち」・・・子供向けテレビ用の作品、 「ロシア砂糖のCM」・・・登場する動物が美味しそうに砂糖を食べるのが特徴、 「外套」・・・現在も制作中の作品で、NHKの特番などで放映されたこともある)。 2003年に発売された「世界と日本のアニメーションベスト150」という書籍で、 国内外のアニメ関係者(作家なども含む)が選んだベスト1・2が、 ノルシュテインの 「話の話」(2位)、 「霧につつまれたハリネズミ」(1位)であるように、 世界中の人々を魅了した作家といっても過言ではない。 日本での知名度はあまり高いとはいえないが、 三鷹の森ジブリ美術館でノルシュテイン展が行われた事もある。 切り絵で制作された彼の作品は まるで絵画が動いているよう。 カスタマーレビューピックアップ
「川本喜八郎作品集」と同時発売だったので、ついでに買ってみたら驚いた! 私はユーリ・ノルシュテインを知らなかったし、その作品も一度も目にしたことがなかった。 ユーリ・ノルシュテインの作品を見ないまま一生過ごしても、なんら問題はない。だが、見ないままで一生を過ごさずにすんで、本当に良かったと思った。 アニメ世代の私が、これほど美しいアニメーションがあることを知らなかった。 映像は文句なく美しい。どこかもの悲しい音楽も、映像とぴったり合っている。 何よりも内容が濃い。自分で解釈を加えずあるがままの映像を見るだけでも十分だが、深く考え始めるとどこまでも掘り下げていくことのできる厚みがある。 私と同じようにユーリ・ノルシュテインを知らない方、もったいないのでぜひ見てみてください。4000円弱の出費で得られるものの大きさは測りしれません。 おすすめは「霧につつまれたハリネズミ」。この1作だけでも十分満足できる。(もちろん他の作品も素晴らしいが) 今後も繰り返し見ていく作品集になると思う。 カフカ 田舎医者
特価:¥ 2,511(税込) 発売日:2008-05-30 売上ランキング:DVDで2716位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 現実の歪みがアニメーションの歪みになり、心理のゆれが描線のふるえになります。往診先の近所の子供たちの合唱が美しくも奇怪です。「裸にしちゃえ、そうすれば、きちんと直すだろう。もし直さなかったなら、殺しちゃえ」。原作にもその言葉はありますが。医者が戻る雪原には顔の一部、目や耳や鼻がバラバラになって散らばっています。 山村版には原作にない落ちがあります。医者が戻ってきてもとの家の扉を開くと、人影が雪の上に映るのですが、医者ひとりのはずなのに影は二人になっています。いつのまにか増えた影は医者に寄り添う作者の影でしょう。 怪我を治療し、病気を治すことが医者には期待されていますが、田舎医者にはその能力がありません。医者は仕事から達成感を得ることができずに、実際の傷を前になす術も無く、徒労感を感じます。田舎医者はそもそも呼び鈴に応じたことが間違いだったと出発点に立ち戻って後悔しますが、いまさら後悔しても無駄です。絶えざる不条理の世界を生きる医者の嘆きが浮き彫りになりますが、能無しのスペシャリストに共感を覚えたり、同情したりする人はいないでしょう。スペシャリストの名に値しない“能無し”、それが私たち現代人の顔なのかもしれません。なんと残酷な自己認識でしょうか。 カスタマーレビューピックアップ 凄いアニメーションです。私はアニメには詳しくありませんが、アニメーションの歴史の中でも最高峰の一本ではないでしょうか。 これももの凄い描線の多さ。しかも、複雑です。すべて手描きなので、変幻自在に細かく位置を変え、画面が微妙に震え、変形します。手持ちカメラでの撮影で、ピントも移動し、2次元的な移動と3次元的な移動が同時に起こる面白さ。「頭山」からさらに進化してまったく見たことがないような映像になっていました。 一コマずつ細かく動く映像は強烈にフィルムを感じさせ、ゆがんだり膨らんだりする人物や建物はドイツ表現主義を連想させます。原作はカフカなので起承転結のある話ではなく、ブラックユーモアといっても笑えないのですが、とにかく絵の素晴らしさに感嘆しているうちに終わってしまったという印象。 山村アニメーションの特徴は手書きの描線の多さと輪郭の揺らぎですが、それがカフカの原作と出会って最大限に生かされていると思います。 山村浩二は「商売は全く考えていない」と言い切っている人で、この作品も商業ベースでは制作は不可能な芸術でしょう。山村浩二にとって「頭山」を超えて代表作となるだけでなく、日本のアニメーションの代表作ともなる大傑作だと思いました。 正直、話はよく分からない部分もありましたが、ストーリーなど全く分からなくても面白いし興奮しますし、感動出来ると思います。こんなアニメーションの表現があったんですね。電子楽器オンド・マルトノによる音楽も素晴らしいです。 カスタマーレビューピックアップ
田舎医者はカフカ特有の不条理さが炸裂している彼の代表的な短編の一つだ。しがない田舎医者が自分の労働環境にぼやき、瀕死の少年を眼前に裸になって逃げ出すというストーリーはなんとも現実離れしている。しかし、過労からくるモラルの欠如などは日本の医療現場にも当てはまらないだろうか。カフカの世界が歪んで見えるのは、現実世界そのものが歪んでいるからだ、と思えてしまう。 今回のアニメーション化において目立ったのもこの歪みであり、カフカ独特の不安と緊張感が全編を通して伝わってくる。田舎医者の頭を見れば分かるように、登場人物や背景は極端にデフォルメされ、物語のテンポは変則的でとっぴょうしもない。それに加えて、ぼかしのようなエフェクトが一種の閉鎖感を与えている。アニメとしてはヘンテコだが、カフカの世界が忠実に再現されており、カフカの読者もうならせる仕上がりになっている。 さらに山村氏は映像化するにあたって、いくつか田舎医者の解釈を提示した、と自負している。僕が気づいたのは田舎医者に仕えるうら若き乙女ローザが、原作者にそっくりなこと。美しい鼻筋と太い眉毛にパッチリした目。もうカフカにしか見えない。カフカも若い頃に逆レイプされた、という説があるのでそのへんと関係がありそうだ。 また、それより重要だと思えるのが、美しい傷を持った少年と田舎医者が実はそっくりの顔と体つきをしていること。実際、田舎医者の原作を読む限りは二人に共通する身体的特徴は一切書かれていない。今回、あえて田舎医者と少年をそっくりにしたことで、山村氏は二人の共通点を鮮明に浮き上がらせることに成功している。それはキャッチコピーにあるとおり、「絶望の朝」を二人がこれから迎えることである、と僕は思う。 商品の詳細には21分と書いてあるので心配だが、是非ともメイキングやインタビューも追加してほしい。特典映像追加の願いを込めて星5つ。 小さな悪の華カスタマーレビューピックアップ 公開以後、80年代に一度VHSが出たっきりで長年日本では観ることが出来なかった作品でした。10代の私が知っているのは作品のおおまかな情報だけで、ずっと観たかった作品でした。先日の「靖国」とか、極端な話になりますが、核を扱った映画があるとすぐに「発禁にするべき」などと言う人がいるらしいですが、表現の自由云々の前にそもそもこの国で観たい映画が観れないという状況はおかしいです。その点、ソフト化された事自体に価値があると思います。 実際に観てみると正直言って映画そのものは公開時のキャッチコピーが全てで、それ以上の何でも無いという少しがっかりなものではあった(まぁそもそも今の観点からすればこの映画特に禁忌を犯しているわけではないように思うのですけど)のですが、何よりも観ることができたという事が嬉しかったので。 カスタマーレビューピックアップ 厳しい寄宿学校の生活で規律ある生活を送る二人の少女、 アンヌとロール。 しかし、それとはうらはらに、彼女達は押し付けられた 既成の価値観(宗教及び階級的規範)に対する反逆を誓う。 テキストはボードレール「悪の華」。 彼女達は周りにいる弱者や動物に対して、悪の限りを尽くす。 それは、とてもいたずらで済むレベルではなかった。 しかし、同時に彼女達は弱く脆い人間である。 ガス欠で立ち往生する中年男の前で裸になって誘惑し、 我慢できず襲いかかってきた男を撲殺した時の二人の うろたえぶりは他の人々と変わらない。 殺人を犯した瞬間に見せたのは、どこにでもいる少女の 顔であった。 この時点では、彼女達の行動は遊戯の範囲を抜け出して いなかったのである。 処分に困った死体は近くの湖に沈めてしまうが、 いずれはバレてしまう。 逮捕されれば収監されてしまうだろう。 それは、彼女達が最も嫌った価値観に屈服することである。 彼女達はひとつの選択をする。 他人を介さず、自分達の手で処分を下す。 遊戯の範囲を超え、強固なる意志を示すのである。 自らの服に火をつけて皆の前で焼死することで、彼女達は 自分達の「悪の華」に殉じるのである。 それは、誰にも侵されることのない信仰の完成であった。 カスタマーレビューピックアップ フランス語の会話は美しい。 寄宿舎で仲の良き二人の少女。アンヌとロール。アンヌがロールを支配する。そう、女子の寄宿舎には男役と女役がやはりあるのだ。 これはやむを得ない。 仲の良い二人。二人の両親も了解している。 そして、夏休み。 アンヌの両親は長期の旅に出た。 聖体を飲み込ます ためている。 シスターのキスシーンをのぞき見し、神父に告げる。これは、神父に告げ口する。 これらは、日常してきたこと。 娘二人は 大人達にとっての反モラルの世界に一挙に飛び込んでいく。 牧童を誘惑し、牛を逃がす。 庭師の小鳥を殺す。 放火。 庭師を誘って悪魔の儀式。さらに、湖で庭師を突き落とす。 ガス欠の男を屋敷に誘い、挑発し、頭部打撲し殺してしまう。死体を湖に沈める。 夏休みはおわった。 学校で二人は刑事から聴取される。 最後は学芸会で、ボード・レールの詩を朗読。そして、自らの服に火をつけて皆の前で焼け死ぬ。 あまりにも、悲しい。 誰でも、抑圧・拘束が長期化したら、自由を求める。 そんな、社会状況下に娘たちはいた。「危険なあそび」か。少女たちの「危険なあそび」は、「汚れ無き悪戯」を 思い出す。あるいは「悪い種子」を思い出す。 子どもたちは自由を求める。それは、悪戯だったり、危険な遊び、大人が教える抑圧への反抗というカタチをとる。 そのどこが悪いというのだ。現実と空想もはっきり峻別できない。生と死も判別できない。おのれたちの独自の世界を創るのだ。 映倫でこの作品が上映禁止、海外輸出禁止の処置がとられた。 カトリック教徒にとっては、絶対許されない作品であったのだろう。 私はカトリック教徒では無いから十分にはわからないが。 しかし、少年時代、青年時代の自分を思いかえすとこの作品は自然に私の感性に入ってくるのである。 カスタマーレビューピックアップ 内容を細かく綴る気は無いが、これは「主人公たちの凄惨な末路」を描いた映画では決して無い。 たとえばデヴィッド・クローネンバーグが監督した『ビデオドローム』のラストを、バッド・エンドと解釈するだろうか? あれは紛れもないハッピー・エンドなのだ。 ラスト、少女たちは「敵」に負けなかった。 恍惚たる表情を浮かべ死んでゆく少女たちは、確かに勝ちに等しいものを手に入れたのである。それを描き切ったからこそ、これは名画なのだ。 カスタマーレビューピックアップ
監督は何を仮想敵としてこの映画を撮ったのだろうか。すぐに「キリスト教」という答えが返りそうである。偽善的な教えに敢然と抗い、人間性の邪悪な面を公然とさらしたかったのか。 人間はこれほど悪魔的になれる。最低な行動ができる。そうアピールしたいだけならば、この映画は目的を完全に達している。見終わって暗澹とした気分に観客を追い込みたいならば、公開時の映画館の空気はまさにそのようなものだった。 さて。主人公たちのどこか貧乏くさい末路を見ることと、この映画の評価とは、相似た関係にあると思う。 この映画は、監督の「助けを求める叫び」と解釈するなら、少し理解できる気がする。 「ぼくには人間の中に、こんなに怖ろしいものが潜んでいる気がして、しかたないんですよ。 ねえ、そうでしょう?」 しかし観客は医師ではない。監督の親ではない。妄想に困ったら、映画を撮るよりもまず自分を大切にあつかうほうが賢いと思う。 ざくろの色カスタマーレビューピックアップ 生まれて、宮廷詩人になって(詩人と言っても音楽を奏で吟じる、ミュージシャンのようなものなのでしょう。)王妃に恋をして、囚われて、過去を夢見て、死と出会い、そして死ぬ。彼は死んだがその才能は死なない、「結局世の中から滅ぶものなど何もないのだ。」という言葉にショックを受けました。なんという新しい発想なのでしょうか。映像は不思議でとても偶像的です。一つ一つのシーンをキリスト教のイコンにしているのでしょうか。だから、きらびやかで、神秘的です。動くイコンとでもいいましょうか、舞踏するイコンとでも言いましょうか、その手法が映画としては他に類を見ない強い個性を放っています。眠くなるかもしれませんが見ておいて損はないと思いますよ。次作「スラム砦の伝説」までは、ソ連当局の拘束などもあり、16年の年月が経っているとのこと、そしてフェリーニ、ゴダール、トリフォーといったヨーロッパの映画人がソ連当局に猛抗議をしたこと、しかし、、、この映画のどこが検閲に引っかかるというのか?共産主義において宗教色を色濃く表現したことなのか、、。彼は死んだがその才能は死なないという言葉がだぶります。この映画は編集もセルゲイオリジナルという訳ではなく、オリジナル版がなくなったサヤト・ノヴのフィルムからセルゲイ・ユトケーヴィチ監督が編集し直したものです。ちなみに評価は4と5の間です。 カスタマーレビューピックアップ あまりにも前衛的な表現で、旧ソ連で数度投獄までされたセルゲイ・パラジャーノフ監督の作品。 ちなみにこの作品のオリジナル、『サヤト・ノヴァ』こそがその投獄の直接の原因となった模様で、 その後散逸してしまったフィルムの編集をセルゲイ・ユトケーヴィチ監督が手がけたのが本作となります。 詩人サヤト・ノヴァの一生… 独自の色彩のセットや衣装を背景に、ほとんど立ち位置を変えない役者達… 本作には殆ど台詞というものは存在せず、無数の本が風に煽られている描写、幾人もの修道士が並ぶ場面など、 白昼夢のような、各シーンの強烈なイメージばかりが脳裏に焼き付きます。 19世紀終わりから形作られていた映画文法を無視した作風はまさに映像詩、動く絵画と呼ばれるのにふさわしいです。 劇中の宗教的、儀式的な描写もアルメニア人であった彼だからこそ描くことが出来たのでしょう。 ただ一般的な映画で確定要素である“登場人物への感情移入”が不可能な上、 そのあまりにも静かな作風から時と場合、そして人によっては凄まじい眠気に襲われます(苦笑) それとまるでジョルジュ・メリエスのサイレント映画を観ているような、強引過ぎるフィルムの繋ぎ、 同じ台詞、場面の繰り返しが個人的にはあまり好きになれませんでした…(少し尺も長過ぎる気もする) 多少辛口なことも書いてしまいましたが、美術的、芸術的にはとても独創的で重要な作品だと思います。 (ただ…やはり、一般的な映画を観る感覚での観賞は避けた方が懸命です…) カスタマーレビューピックアップ セルゲイ・パラジャーノフの監督作品です。 アルメニアの詩人、サヤト・ノヴァの生涯にスポットを当てたものです。映像も音楽も最初のざくろが潰れるところから、最後の死をむかえるまで、とても美しくエキゾチックに作られています。どこの場面を切り取っても絵になる、そんな感じです。裸体と貝殻に水がしたたってエロティシズムも感じさせられます。 ストーリーはハッキリ言って難解ですが、場面場面が美しいので、自由に感じればいいのだと思いました。幼年時代の詩人を演じるM・アレクヤンがとても美少年だし、青年時代や詩人の恋人などを演じるソフィコ・チアウレリもとても美しく、うっとりしました。 三十七年前の作品ですが、前衛的で古く感させません。すごいことだと思います。 『我、生と魂は苦悩の中にある。』 カスタマーレビューピックアップ 自分はアルメニアについて前知識は≪一切無い≫ので難しいことは言えません。 但し、絵画的な映像美を追求することを映画に求めるのであればこの映画は100%あなたの期待に応え得ると信じます。 私は深夜に見ようとしたせいもあって、不覚にも眠ってしまったので星は一つ減らそうと思いましたが、久しぶりに深く眠ってさっぱりしたので星を更にプラスして5つになりました。 「映像美」と名の打つ作品をして「眠い」とか「意味不明」といっている人は、この種の映画を見る絵画的な関心が高くないとは思います。でもそれは悪い意味での<絵描きの性分>であるという批判を顧みれば、過剰に絵描き眼の人はもう少し心を持つべきなのかと反省せざるを得ない点もあります。 不要な人は切り捨ててもかまいませんが、必要な人には他とない一品であることに何ら異論はありません。すばらしいを通り越して恐ろしい完成度です。 カスタマーレビューピックアップ
とにかく圧倒的です。 詩の世界を映像化したということで、 イマジネーション溢れる映像美。 映画というと娯楽というイメージが強いが、 この映画のすごいところは芸術の域に達しているところ。 衣装の色や舞台装置、音楽などほとんどオペラに近いです。 映画を鑑賞するとは、この映画のためにあるような言葉ですね。 1カットというよりも、絵画を合わせたような感じです。 しかも映画の構成というよりも、絵画の構成に近いですね。 ヤン・シュヴァンクマイエル アリスカスタマーレビューピックアップ 夢の世界による閉塞感は怖かったですが、 出てくるキャラクター達が、 可愛いし笑えました。 ルイスキャロルが手作りした絵本のように このアリスも手作り感溢れる映像で なんか本当にキャロルが作ったかのような気分で観ちゃいました。 カスタマーレビューピックアップ 基本のお話に忠実な作りでストーリーのオリジナル性を求めるとつまらないと感じるかもしれません。基本的に会話のやりとりが少ないので画像を見ているという感じでしょうか。 お得意の「不思議な気持ち悪さ」もただの不快に感じました。話の展開がわかるだけに退屈しないだけのインパクトがもう少しほしかったです。 カスタマーレビューピックアップ 全編通じてつきまとう不安――肯定的な意味で。それは不思議の国の住民が皆わけのわからない手合いだからであり、意味や教訓などとは全く無縁の物語だからであり、とどめはあのアリスだからだろうか。見ていて「妙な気持ちになる」というのは言いえて妙。美しさ、無邪気、不機嫌、残酷――本作の数々の「読めなさ」に加えて、存分にこちらの不安を煽ってくれる、魅力的なヒロイン。星のつけようがない、個人的に数値で評価できない作品かと思いますが、これまで観たどんな映画よりも圧倒的だったインパクト、それとアリス姫に敬意を表して。 カスタマーレビューピックアップ とてつもなくすごい記憶力をもったオトナでしか描けない世界でした。小さいとき感じてた、何もないのに沢山ある世界。なんでもないものが不気味に見える、そういう世界。 その正体は一体何だったのか。それをこの映画は教えてくれました。 コドモの時の記憶を、オトナが冷静に解説しているような、そんな映画です。 アリスは特別なこでも何でもありません。言うなればただの不思議の国のアリス症候群にかかった、妄想好きです。 アリスはただ、頭の中に不思議の国を思い描いていただけ。 だけど、その不思議の国は確かにどこかにあるのです。それは、この映画のラストシーンがそう語っています。 ルイスのアリスと、ヤンのアリスの違い。 それはたった一つ。 アリスがいたのが森の中だったか、部屋の中だったか、という違いだけ。 カスタマーレビューピックアップ
「不思議の国のアリス」は子供たちならば楽しいファンタジーとして素直に受け入れることができても、常識や先入観に囚われた大人たちにとっては、その奇想天外なシチュエーションと理解不能なストーリー展開に当惑させられ、容易に受け入れることが難しいものでしょう。 この物語は、長年に渡って童話のクラシックとして読み継がれる一方、シュールリアリズムやサイケデリックのタームにおいても度々再評価の対象になってきたと思いますが、そうした既知のジャンルに当てはめ意味を与えることによって、大人たちは安心することができたという側面があったのではないでしょうか。 しかし、チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」を観ると、シュールリアリズムとは本来、意味や理屈を越えたところで、子供のように驚きを楽しめる能力を取り戻そうとする活動だったのではないか、と改めて思えてくるのです。どんなメタファー(暗喩)が隠されているのか、何故そうなるのか、なんてことは一切考える必要は無いのだと。 本の挿絵や絵本を飛び出してスクリーン上に展開される不思議の国で、ただアリスと一緒に好奇心に満ちた冒険をすればよいだけなのです。シュヴァンクマイエルが3年掛かりで完成させた初の長編ですから、私たちがこれまで本を読みながら頭の中で空想していたレベルをはるかに越えて、その驚嘆すべき世界を映像として現出させてくれることはお墨付きです。 彼独特のグロテスクで悪趣味な描写も、もしかしたら、あくまで大人の視点でそう思うだけかもしれませんよ。映画の中のアリスは、どんなに不条理な状況に陥っても、まったく怖がらずに受け入れています。 ディズニー・アニメのように、極彩色に擬人化された動物キャラクターたちが歌ったり踊ったりすることだけを、子供たちが喜ぶと思い込んでいるとしたら、それは、そうあって欲しいと思う大人たちの願望に過ぎないのかも。 田園に死す 【低価格再発売】
特価:¥ 3,046(税込) 発売日:2008-04-23 売上ランキング:DVDで5543位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 突如子供を連れて登場し、怒鳴りつける長髪時代の三上寛が断然カッコイイ! 「なのだなのだは、もうあきたのだ!」 恐山の、不気味さというよりも、恐山のもつ不思議な独特な雰囲気を見事この作品は描写しています。 カスタマーレビューピックアップ プレミアが付いていましたから持っていない人にはうれしい再発ですが 1000円しか値段が下がっていないのは残念 2500円くらいで出してほしかった。 作品自体はすばらしいものですので見る価値はあります。 カスタマーレビューピックアップ
寺山修司には宗教感と言うより、自分の人生の長さが予感出来たのではないでしょうか?ゴダールや大島渚のように、外に広がる芸術空間より、タルコフスキーに似た内面に向かうエネルギーを感じます。寺山修司的モンタージュ論を強く感じる傑作です。寺山修司の映画は時計にこだわります。時のない自由な空間に、人間の自由を求めているように思えました。 闇のバイブル 聖少女の詩
特価:¥ 4,311(税込) 発売日:2004-02-27 売上ランキング:DVDで5179位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ ヨーロッパ特に東ヨーロッパ的なのでしょうか。空気そのものが、違っています。一人の女の子の成長途上の、性への好奇心、罪悪感、嫌悪感を女の子の視点で描いているのだと思います。家族を構成している父や母や兄や祖母の、この問題に対してのかかかわりあい方を、衣装や化粧や、吸血鬼の役割で表していて、興味深かったです。恐ろしい男の人が、独特な衣装としぐさで、とにかく異様な様子で、(視覚的な怖さ以外は怖くないのですが)現れます。父であり、祖母と昔関係のあった男の人であり、年をとらないので吸血鬼のようです。書いているうちに支離滅裂になりましたが、理解できなくても雰囲気で見てしまいました。主役の女の子の着ている服が、西洋人形の着せ替えのお洋服のようでした カスタマーレビューピックアップ
私はBoxで購入。本作がゴシック・ロリータの代表格だと思う。 DVDで感じるのは、色濃くハプスブルクの闇と光が残っていること。そして、主人公は光の部分でアルフォンス・ムーハ(ミューシャ)の描いた女神「スラーヴィア」やサラ・ベルナールのポスターとも重なる印象を受ける。闇の部分はまさに中世のプラハである。 「チェコ…」は、歴史の浅い米国ホラーでは描くことのできない「ゴシック」分野の牙城を築いて、他の追随を許さない。特に旅行などでプラハに行かれた方にはお奨めのホラーです。 ノスタルジアカスタマーレビューピックアップ 「鏡」が魂の解放だとすると、「ノスタルジア」は魂の拡大だと思います。自伝的映画なので3作目の「サクリファイス」までシリーズ映画なのです。この映画では、当時宗教が禁止されていたソビエトから、宗教と信仰の国イタリアに出て、そして、自由という今までなかった世界に、自分の価値感の徹底的な破壊と再生の息吹を感じたのでしょう。たぶんその死と誕生が、祖国に置いてきた母や家族へのノスタルジア(望郷)に繋がっていったのです。それがエンドカットのイタリアの廃墟の中のロシアの実家の風景なのです。ちなみに、この監督のテーマは常に「愛」です。それも妻だったり、母だったり、家族への愛です。そして常に望郷です。ソラリスでも同じようなエンドカットがありますな。彼の映画「ストーカー」に、もしタルコフスキーが出たら、彼の表層願望は偉大な芸術家であること、でも、深層願望は、家族との愛ですね。さて、この映画の冒頭でも、「鏡」で見られたように、言葉というものがいかに表現という行為に対して不十分であるかかということを言っています、例えば詩といった芸術を別の外国語に翻訳するのは意味がなく、ただ国境を無くせば良いのだといっています。つまり、別の言語に翻訳すると魂は死に、たとえ、言葉は違っても芸術家同士(感じることができる人同士)が会えば、それで良いのだと。これは、アンドレイがドミニコを訪れたときに女性通訳を通して話しかけますが、ことごとく失敗し、その後、アンドレがドミニコに直接話しかけると、、、なんのことはない、受け入れられるということでも明らかです。言葉に惑わされず、感じることで、その先には画像に散りばめられた記号「1+1=1」や台詞「一滴の水にもう一滴を垂らすと大きな一滴になる。」「感じること信じることで一つに交わり合う。」の意味すること、、世界が救える、という宗教的な示唆が生まれてきます。焼身自殺したドミニコと、その遺志を継いだアンドレは、死という犠牲(サクリファイス)で大きな一滴になり世界救済へと向かうのでしょう。言語の違い、政治体制の違いを超えて、、ということなのでしょうね。カンヌ映画祭で創造大賞を取っていますが、個人的には「鏡」の方が断然好きです。。。なぜかな、、?、、なんとなく匂いがね。。この映画はなんとなく西側の匂いが入っているからかな。。「鏡」の鋭さと瑞々しさが無い気がします。好きですけどね。 カスタマーレビューピックアップ タルコフスキーが言っていることで興味深いのは、 「映画においては、説明は必要ではないのだ。そうではなく、直接的に感情に作用を及ぼさなくてはならないのだ。こうして呼び覚される感情こそが思考を前進させるのである」という言葉。 タルコフスキーの書いたものを読むと、実に内省的、宗教的な、本物の芸術家の声を聴くような深さと、それゆえの深刻さとを感じる。 それは時に悲劇的にも思われ、彼の精神の内部に関わるのはとても重苦しいような、敬遠したいような気持ちにも襲われるかも知れない。 「ノスタルジア」という映画の語源は、ロシアでは、病に近い望郷の念を言うようで、タルコフスキーによれば「死に至る病」となるようである。 この映画と「惑星ソラリス」や「ストーカー」、この3本が最も印象にあるのだが、そのどれもがその--ノスタルジア--を語っているように思う。 それは彼の言うように、説明されえない、時にあまりに個人的、内宇宙的な、世界への宗教的な想いであったり、修行僧の懺悔のような告白のようであったりする。 「ノスタルジア」の、観客まで息苦しくなってくるような緊迫した長い凝視を要求する映像で描かれる、登場人物の世界を救済するという個人的な儀式・・。 模倣しようとすればきっと恥ずかしくなる、その驚くべき映像の内的必然性から生まれる独自性。 彼の最後の作品の題名が、彼の内面の内へも外へも、彼の精神の運動のすべてを言い表わしているような気がする。 それは「サクリファイス」、犠牲という言葉である。 タルコフスキーを想うと、むかしむかし、西洋の厳格な修行僧が同時に求道的な芸術家であったような時代の、そういう時代に存在したかのような男のシルエットが浮かんでくる。 カスタマーレビューピックアップ アンドレイ・タルコフスキー監督の遺作となった映画だ。 タルコフスキーの映画にはいつも水が流れている印象がある。 この映画も冒頭の霧、川、雨、温泉と水が様々な姿を変え出てくる。 特に、水に浸かった廃墟の場面は煌めくように美しい。映画史に残る名シーンではないかと思う。 構成としてはタルコフスキーの傑作「ソラリス」によく似ている。 異郷(ソラリスでは知能を持つ生命体の海がある惑星ソラリス、この映画ではトスカーナ)にいて故郷(ロシア)に焦がれ、過去を悔いる。 ラストも異郷に故郷が現れる幻想的シーンが同じである。それが惑星ソラリスの海であろうと、トスカーナの廃墟だろうと、故郷と過去への思いは変わらないのだ。 カスタマーレビューピックアップ 大学生の頃、映画館で見た。圧倒された。物語を追うのではなく、まさに映像に魅せられた。言葉もなく、不可解な映像に見入ってしまった。まさにそんな感じ。 先日、DVDを発見し、きっちり見ようと体調を見極めつつ、本日見た。改めて詩的な映像のために駆使されている様々な技巧に驚く。まあ、72年という時代に「惑星ソラリス」を作った人だから、それも出来る。横に移動していくパンショットの中で、さっき映っていた人々が再び、別の場所に登場する驚き。現場は必死だったんだろうけれど、映像は静謐。 望郷、愛情、葛藤、そんな言葉にすると単純なものを映像にするとこうなるんだなぁ、と初めて思った映画。今見直してやはり、そうだったんだな、と思う。しかしそこには執念のような努力と技術があったことが今では判る。 耽美、という言葉がこの映画には似合っている。 カスタマーレビューピックアップ
ワンカットの長い映像や 水や火をモチ-フにし 宗教性(キリスト教的)を基盤にした作品の多いいのは よく知られていますが 彼の魅力はなんと言っても卓越した映像美にあると言っても過言ではないと思います。もともとアンドレイは初めは画家をめざしたからでしょうか この作品にも フランチェスカの「出産の聖母」他の作品にも必ずと言っていいほど イタリアのルネッサンス頃の作家の絵がでてきます。よくタルコフスキ−の映画を見てると 眠気を催すと 仰る方が居ますが(実は 私の家内もそうです。)私から言わせていただければ 「信じられません。」映像の中で静かに流れる時間 そのどのシ−ンを見ても 均整の取れた構図 アンダ−気味の淡い色彩 信じがたい映像美の連続です。特に「ノスタルジ−」は そういった面において彼の最高傑作でしょう。映画史上 こんなにすぐれた作品が 一部のマニアだけのの聖地になっているのは残念でなりません。ビスコンティやフェリ-ニと同等に扱われてもおかしくない監督です。是非 ゆっくりと何度も見てください。そうすれば きっと「美」が何か解るはずです。 |
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