定価:¥ 980(税込)
特価:¥ 882(税込)
発売日:2008-10-08
売上ランキング:DVDで1171位
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Amazon人気商品ランキング/ニコラ・バダルッコpsWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 商品総数:8/総ページ数:1 最終更新日:2008/10/08 ベニスに死す
特価:¥ 882(税込) 発売日:2008-10-08 売上ランキング:DVDで1171位 DVD / 通常1~2週間以内に発送 地獄に堕ちた勇者ども
特価:¥ 882(税込) 発売日:2008-10-08 売上ランキング:DVDで4858位 DVD / 通常24時間以内に発送 ベニスに死す
特価:¥ 980(税込) 発売日:2007-12-07 売上ランキング:DVDで9295位 ユーザー評価: DVD / 在庫切れ カスタマーレビューピックアップ あまりにも意味のわからないレビューのタイトルで始まってしまいましたが、正直なところこのようにしか本編を形容することができません。 才能ある中年男の禁断の恋。共感する者以外には全く無意味な題材。しかしヴィスコンティ監督の手にかかると、こうした多くの人々にとっては意味の無いエッセンスも価値のある逸品に仕上がってしまうのです。名優ダーク・ボガードの抑えた演技から半端ではない欲望がはみ出していく様子は圧巻。どのようにしてヴィスコンティはこのような演技を引き出すことができるのかいい意味で理解に苦しみます。 アシェンバッハの陰鬱な表情とバックに流れる、この主人公のモデルとなったグスタフ・マーラーによる交響楽との流麗かつ陰惨な一体化。それは放っておくと何時間でも浸っていたくなるデカダンスを伴った快楽。この時点で私ははっとさせられました。このフィルムを見入ることによって、次第に自分もダーク・ボガード扮する男の気持ちに溶け込み同調しているのではないかと。一瞬「そんなことはあり得ない」と当惑する自分。それでもこのフィルムに見入ることは止められません。それどころかさらにフィルム自体の深みに入り込んでしまっている・・・。ベニスの町は中世さながらの退廃的な祭りで沸き立っている。その退廃した空気はホテルにも、街にも、運河にも充満しきっている。加えて、そこに忍び寄る疫病の恐怖。ベニスという街の持つ、中世を引きずるゴシック的不気味さをこれだけ引き出したフィルムがかつてあったでしょうか。ダーク・ボガード扮するアシェンバッハでなくても、こんなところに逗留していたら狂気に陥るのかもしれません。 そしてビョルン・アンデルセン扮する妖艶なタジオです。ギリシャ彫刻然とした完璧ともいえるフォルムを有する少年。すくなくともアシェンバッハにそう思わせた若人。哀れな主人公の自分への恋心を知ってか知らずか少年もまた初老の音楽家を意識します。しかし、どのように意識しているのか。その曖昧な冷たい微笑みは観る者をあざけり、迷わせ、突き放すのです。その存在がベニスの不気味さとあいまって物語は至高の退廃美をじわじわと完成させていくのです。 見終わったあと本編に当初感じた無意味さは、人間が持つ美への願望あるいは欲望といったある意味で大いに検証するに値する心情ととって替わられてしまいました。無意味さが純粋なる価値へと昇華していく。本編で体感したヴィスコンティの魔術とはそんな魔術なのです。 カスタマーレビューピックアップ 全編美しい映画で絵画のような印象を与える傑作です。 中でも主人公を死に誘うようなタジオ=ヴョルン・アンドレセンの美しさと 冷たい仕草が良く話題になりますが、 個人的にはやはり美少年に惑い、最後悲劇的(喜劇的でもある)に死んでいく 音楽家アッシェンバッハ=ダーク・ボガード氏の演技が素晴らしいです。 タジオを見てからの初恋の少年のような戸惑い、思い切って諦める為に ベニスから去ろうとしたものの手違いでベニスに残ることになった時の歓喜(!) 自分の死を自覚した時の絶望…。 ほとんど台詞は無く仕草と顔の表情で表現しているのがすごいです。 この映画そのものはアッシェンバッハの一生涯を追いかけている構成でありまして 所々に挿入される回想シーンでの子供と戯れる父親の彼の姿は その後の人生の残酷さを感じましていつ見ても泣けます。 この映画に出演した後にボガード氏は 「これ以上の演技の出来る映画はないだろう」と語ったそうですが 確かにアッシェンバッハを演じられるのに一生涯分の感情を使われたと思います。 余談ですが、指摘されるまでボガード氏が「地獄に墜ちた勇者ども」の フリードリヒも演じられていたとは気がつきませんでした。 (全然印象が違います) 上映されてから三十数年、 ボガード氏始め出演者の大半は鬼籍に入りベニスも変わりました。 しかしこの映画の美しさはいつまでも変わらないでしょう。 カスタマーレビューピックアップ ゆったりとオーソドックスに、奇を衒うことなく、威風をはらって進行する映画。原作より遥かに優れた作品ではないかしら。原作の方は好きではありませんでしたね。初老の男性が美少年にポ〜っとなるなんて結構ありきたりな現象をネタになんでああも大仰な芸術論が展開されるのかと。ユーモアの片鱗もなく。これがドイツ的重厚ならご勘弁だわと思った記憶があります。 「美の力」がテーマだとか「老い」がテーマだとか、すぐに思いつく屁理屈はいろいろありますが、今回久しぶりに鑑賞して印象に残ったのはタジオ少年がジーっとアッシェンバッハを見返すヤツだということです。少年は何をしてるのか。「品定め」でしょう。アッシェンバッハは美少年に品定めされてゲシュタルト崩壊を起こすんですね。見る側(主体)のつもりが見られる側(客体)でもあるのだという事実に愕然として、髪を染めて白粉を塗る。あれは遠目(タジオ視点)からの効果狙いですから舞台化粧みたいなものです。 アッシェンバッハは「能力で評価される男」として人生過ごしてきた訳です。容姿のみで評価される立場になんて立ったことはない。しかしタジオ少年はアッシェンバッハが有名な音楽家だなんて知りませんから、ただ「見る」ことによって品定めします。高尚な精神活動の世界で一生を過ごした男が自分のありのままの肉体性と対峙させられる悲劇ですね。男性的主体の崩壊というか。可哀想。 文句というのではありませんが、死に方のタイミングが美しすぎるんじゃないかとふと思わなくはないです。現実というのはあの後も人生は続くってことなんじゃないのか、とか、狂気が過ぎ去った後に見える世界の方こそ意味があるのではないか、とかとか考えさせられつつ、自分が「狂気」とか「耽美」というのにあまり萌えない体質らしいと余計な自己発見までしてしまひました。ともあれ、マーラーの音楽と共に非常に堪能させて頂きました。 カスタマーレビューピックアップ
この作品は、何度も再発されてますが、店頭では毎回すぐ売れてしまいます。 何度見ても…また見たくなる。不思議な魅力溢れるのは、やはりタジオ役のビョルン・アンドルセン。少年と青年の境目の年ごろ。 最近、50代になったビョルンの写真をみました。 この作品の彼が、一番輝いていた。だから、もう今となっては銀幕の上でしか お目にかかれません。 地獄に堕ちた勇者どもカスタマーレビューピックアップ 栄枯盛衰、権謀術数、眉目秀麗…巨匠ヴィスコンティの巨匠たるエッセンスがぶっこまれてますねー。 何が凄いって「またのらりくらりしてるなー」と思って観るうち、気がついたらどうしようもなく盛り上がっちゃってるところはやっぱり天才かなとか… あと綺麗な男の子たちが女装して踊った次の朝皆殺しになっちゃう虚しい装飾と侘しい汗と鮮血。 そして招かれざる客。 あと血の呪縛→歪んだ性愛→狂気ってとこかねとりあえず。 Hitler hairdoが似合ってしまうHelmut Bergerは気持ち悪いくらい綺麗ですね。裸も良いね。裸足も良いね。 序盤キャラの把握が難しかったけど、イノセント等同監督の別作品とはまた別の緊張感にみなぎってて、結構、引き摺られるようにして観た。 大体19世紀とかじゃないからね。第2次世界大戦直前ですか。重さのタイプが違うよね。 カスタマーレビューピックアップ とにかく圧倒的に面白い。映画は上流階級の人々の贅沢三昧の暮らしぶりをみせて始まる。だがほどなく分かるそのすさまじいまでの異常さ。女装趣味で、幼児性愛の男あり、その男のこれまた常ならぬ母あり、その母の常ならぬ恋人あり。そして極めつけはその母と息子の関係。目を背けたくなるような異常な人々の異常な生活の断面がこの映画を埋め尽くす。その地獄ぶりは、私の頭にある貧しく、みみっちい地獄よりも何倍も恐ろしく、その描き方は震えがくるほどリアルで美しい。チューリンの最期のシーンの「死に化粧」した顔が1週間くらい夢にでてきて悩まされた。これだけのとんでもない映画にはそうそうお目にかかれないだろう。映画がある意味、常ならぬ物だった時代が懐かしい。 カスタマーレビューピックアップ 実はこの作品は長らく知ってはいたけどかなり最近まで見たことがなかった。 それで、ヘルムート・バーガーの女装=マレーネ・ディートリッヒのパロディ、 が非常に有名だったことや、ヴィスコンティのドイツ三部作の一つだったことなど、 前知識ばかり無駄に増えてから観た。 それがいけなかったのかもしれない。 演技がそれを超えているのは、ダーク・ボガードと、 カスタマーレビューピックアップ とにかくタイトルにやられた。勿論本当はこのタイトルではない。付けた人はものすごく偉い!!!映画史に残る名タイトルだ。 世界観は『退廃』がテーマなので、観ていて退屈なのは当然なのだ。本物の貴族はあまりにも恵まれているために、生きることに退屈しているんですな。なので歴史にも残っているように、どんどんアブノーマルな行動へと欲望を向けてしまう。ヘルムートバーガーの変態演技はなかなかの見物。監督が「君のその全てを知っているような目がいい」と口説いて出演させたシャーロット・ランプリングの存在感もいい。 カスタマーレビューピックアップ
絶対にビデオで見るべきでない映画というものがありますが、ビスコンティの作品はその最たるものといえるでしょう。特にこの作品のように、舞台劇的な要素の強い(アクションや編集の妙で見せるのでなく、あくまでも演技で勝負する)作品は、その空気に上手く乗り切れないと、観ている方は非常にダレてしまいます。以前ビデオ版を試したことがありましたが,映像が汚くて観ちゃいられませんでした。その点、劇場で観るほどの臨場感は望めないにせよ、DVDでの復活はうれしい限りです。 それにしても毒のある作品ですねえ。もうあまりに毒が強過ぎて、分からない人にはまるで分からないと言う可能性さえあるでしょう。一つの文化の崩壊を描いた作品として、近年"アメリカン・ビュティー”がありましたが、この作品に比べると軽い軽い。何やらただならぬ妖気に満ちあふれた映画です、しかしながら、私は"退廃美”とか、"狂気と倒錯”といった言葉のみに惹かれてこの作品を見た人はむしろその本質を見失うのではないかと危惧してしまいます。 この作品はヨーロッパ文明の崩壊を象徴的に描いた作品ですが、その近代ヨーロッパ文明の礎を築いたルネサンスを強力に推進したプロモーターは、ほかならぬビスコンティ家だったのです。それから約500年後、この家系の末裔、ルキノがその終焉をみとることになろうとはー。彼にとってこの作品を作るということは、"退廃の美"などと言う生易しいものではなく、"痛恨の極み"そのものだったのはないでしょうか。その運命も凄まじいが、それを敢然と受けて立ち、芸術へと昇華してしまう彼のエネルギーもまた凄まじい。まさに刮目して観るべき作品だと思います。 地獄に堕ちた勇者ども
特価:¥ 980(税込) 発売日:2007-12-07 売上ランキング:DVDで10164位 ユーザー評価: DVD / 在庫切れ カスタマーレビューピックアップ なんというか「やはりビスコンティやな」っと思わせてしまう重厚さでした。ヒトラーが台頭する虚虚実実の駆け引きの流れを知っていないとこの映画の面白さは半減するかもしれません。なぜナチス同士が殺しあうのか?って途中で訳が分からなくなる人もいるでしょうから。この事件で唯一ヒトラーを「おい」って呼べた同士(突撃隊のレーム)を抹殺してしまうことになります。まあこれで誰も気兼ねする人はいなくなったわけです。ドイツ人の映画のはずが英語ですし、スウエーデンの大女優イングリッド・チューリンからイギリスのシャーロット・ランプリング(この人この手の映画よく出ますね)、青年はフランスのルノー・ベルレーでしょうか??俳優さんは盛り沢山です。ラストシーンは狂気ムンムンですね。ビスコンティはナチスを狂気と見たのでしょうか? カスタマーレビューピックアップ
今、こんなにこの名作が安価に手に入るのかとしみじみ。 内容は文句ありません。 貴族で大財閥のエッセンベック家が内紛を利用されてナチに乗っ取られるという話ですが 内容は毒満載で優美ですらあります。 特に財閥を冷徹に見据え乗っ取りを企てる親衛隊長アッシェンバッハ(ヘルムート・グリーム)。 映画を結構見てきた自分ですがここまで美しくも恐い親衛隊の将校を見たことがありません。 風光明媚な湖畔でドンチャン騒ぎのパーティの後親衛隊に殺される突撃隊。 主人公の財閥御曹司で生きる目的のない爪弾き者のマルティンが アッシェンバッハにそそのかされ母親と愛人を陥れて財閥の乗っ取りを図る事。 この全ての後ろに彼の姿があります。 貴族の家名の影で薄汚いことばかりをしている親族を見続けたマルティンにとって ビシっと制服に身を包み落ち着き払っているアッシェンバッハは 頼もしい父代わりに見えたのかもしれません。 そしてマルティンもあのナチの制服を着ることになるのです。 母に強いられた女装に別れを告げて・・・。 さていつもは冷徹に静かなアッシェンバッハが唯一狼狽したシーン。 その時に表れた登場人物の言葉が歴史と時代の流れの中で何が大切なのかを教えてくれます。 珍しくナチスが上り坂の時代を題材にした映画。 デカダンに満ちあふれた長編です。 興味をもたれた方は是非観てください。 ちなみに何故か音声は英語です(笑)。 ベニスに死す
特価:¥ 980(税込) 発売日:2006-11-03 売上ランキング:DVDで45606位 ユーザー評価: DVD / 在庫切れ カスタマーレビューピックアップ ベニスという土地柄、ここを舞台としている映画はいくつかある。 ジョージ・ロイ・ヒルの「リトル・ロマンス」デビッド・リーンの「旅情」、ジェームズ・アイボリーの「眺めのいい部屋」等々、名作も多い。 「ベニスに死す」はそうした中でも別格の作品だ。 原作は「魔の山」の文豪、トーマス・マン、監督はルキノ・ビスコンティ。 主人公アッシェンバッハのモデルとなったのは作曲家グスタフ・マーラーで、テーマ音楽にも彼の交響曲第5番、第四楽章が使われている。作品世界の重厚さは紛れもなくビスコンティ・ワールド、彼にしか創り得ない映画だ。 主役にダーク・ボガード、シルバーナ・マンガーノを脇に配し、ビョルン・アンドルセンが美少年タジオ役で衝撃のデビューを飾った。(アンドルセンは後に死亡、映画出演は本作のみ) 老い、迫る死への恐れ、若さへの渇望、そして、、、。グスタフの姿はどこかでビスコンティに重なる。 タジオ少年に同伴する母親に取り入ろうとコアフュールで若造りをする姿は、彼がさげすんでいた道化者のよう、それが死化粧となってしまう皮肉、熱と汗で溶出したマスカラが顔面を這い、退廃の極みのような死にざまはいかにも凄絶でビスコンティ好みだ。 ビスコンティ作品は、私にとって好きとか嫌いとか言うレベルを超えている。 その完成度の高さは今更言うに及ばない。そんな彼の作品群の中でも屈指の名作、いずまいを正して、じっくりと対峙、鑑賞したい。 カスタマーレビューピックアップ 冒頭からマーラーの5番が流れてきて、まだ青いバックに字しかでてきてないのに胸がぐっと詰まる。 もう一回再生しなおして音楽に浸っているとその青いバックがベニスの夕闇の空に変わってゆく。船からたなびいた煙が水平にはしって、カメラはその煙を追いかけながら船上へズームしてゆく。 惚れぼれするような、出だし。 何故だか私は美しい少年と老いた作曲家の恋と裏切りの話だとおおきく勘違いしていたのだけれど、もっと深遠な、芸術とはなにか、美とは?老いとは?というようなことが胸に湧き上がり、迫る映画だった。 ヴィスコンティはとにかく絢爛な舞台装置のひと、という印象が強かったのだけれど、舞台となったこのホテルはこの撮影のために建てられたものだそう。なんて、贅沢な。 調度品や衣装も時代に寄せて作られたらしい。 特に海辺にたたずむ婦人たちの、顔隠しのレースのついた帽子や、母親役のシルヴァーナ・マンガノの淡いグレーピンクのドレスとか、とても綺麗だった。 なにかでもともとヴィスコンティは衣装に携わっていたことを知って、あのこだわりにも納得。 「美とは努力の末に創りだすもの」という信念を持ち、その上に自分の存在意義を見出そうとするグスタフ(グスタフってやっぱりこのモデルはマーラー?)。 だけどこのホテルで「ただそこに存在する美」である少年に出会ってしまう。 自分の追い求めていたものが覆されるその衝撃よりも、グスタフはその美しさに魅了されてしまう。 追い求めるってこういうことだなあ、と思う。 構築して構築して、だけどあっというまにそれを上回るなにかに打ち崩されてしまう。 でもそのときの喜びったら、ないような気がする。 たぶんグスタフが少年を執拗なまでに追い求めたのは単なる恋心のようなものではなくて、長年こころを寄せ、尽くし、ゆだねてきた芸術(ということばにするとなんだかなあ、だけど)とか生きてきた意味、みたいなものをすべて、この少年の美しさが凌駕してしまったからなのではないかな。 少年の微笑みはちょっと誘うようでもあるんだけど、でも否定的な冷たさじゃない。 凌駕だけど否定じゃない。 だからグスタフは今までの自分の音楽へのあり方について、考えることになるんじゃないかな。 グスタフがかなしいまでに執拗に追い続けたのはかたちとしては少年だけど、自分が追い求めてきたなにかなんだと思う。 最後の方はもうはじめの渋いグスタフは影を完全にひそめて、見ている私が、そんなんじゃ美少年くんに嫌われちゃうよ、とはらはらさせられるくらいの風貌と行動だった。 でもそれでもおいかけたかった。 最後のシーン、あんまりうつくしくて、苦しいぐらいだった。 グスタフはぜんぜんうつくしくない。でも、グスタフがみてるものは比類なくうつくしいもので、最期のさいごに彼がそこに手を伸ばせたということが、ほんとうによかった。 ビョルン・アンドレセンはとても綺麗だった。 天使が間違って成長してしまったみたい。 だけど手を後ろに組んで歩く姿は、グスタフの頑なさに通ずるのではないかな、とちょっと感じた。 絵のように綺麗な顔だけれど体つきは子供でも大人でもない不完全さで、それは美しい不完全さともまた違ったように私は感じた。頼りないような、青すぎるような。 多分一瞬のその時間をグスタフが愛したのは分かるような気がする。 シルヴァーノ・マンガノは『アポロンの地獄』で彫刻のように綺麗なひとだ、と思っていたけれど、やっぱり人間離れした雰囲気を持っている。 このお母さんと少年と家族はポーランド人という設定だったらしいんだけど、どういうわけかこのひとたちの会話には字幕が付いていなくて、それがよけいに触れられないなにかを醸しだしていてよかった。 ただ実際はこの映画を見たヨーロッパのひとたちはポーランド語がわかるひとも多いのだろうから、また違う楽しみ方ができるんだろうな。 ダーク・ボガードの微妙な表情の変化もよかった。 ベネチアに帰らざるを得なくなった、あのときのにやけ顔は、可愛らしかった。 私は、伝染病がこの街に蔓延している、というのは死期を間近にしたグスタフの妄想かと思っていた。 心臓が弱かったというのと、美を追い求めるために燃やしすぎて命を落としたのだろうと思っていたけれど、どうやら、本当に伝染病にかかってしまったという話だったみたい。 いや、でも私の中では伝染病は妄想だということにしておこう。 少年がそこから逃れると知ったとき、老いた自分はその病のなかに置き去りにされ、手折られる。 カスタマーレビューピックアップ マーラー第5交響曲第4楽章アダージョが流れる中、主人公グスタフ・アッシェンバッハ(ダーク・ボガート)の乗った汽船が朝靄のたちこめるベネチアに入港する・・・。モネの「日の出の印象」を見ているかのようなこの冒頭の絵画的シーンによって、観客は美しくもどこか退廃的なヴィスコンティの世界に引きずり込まれていく。 トーマス・マンの原作では小説家だった主人公が、作家の意図を汲み、映画の中ではよりグスタフ・マーラーその人に近い作曲家兼指揮者に置き換えられている。写真をみると、映画の中のアッシェンバッハが、かなりマーラーのそっくりさんなのがわかる。 美を制御することを主張するアッシェンバッハではあったが、ベネチア(正確にはリド島)でポーランド人一家の少年タジオを見たとたん、その完全な美の虜となってしまう。ホテル内でタジオを見かける度にドギマギするアッシェンバッハは、映画を観ていると情けなくなるぐらい哀れでしかも醜い。 ヴィスコンティはその醜さに追い討ちをかけるように、老マエストロに死化粧を施す。リドの海辺にたたずむタジオを、浜辺から見つめるアッシェンバッハの額から白髪染が溶けて混ざった黒い汗が醜く滴り落ちる。逆光を浴びながらタジオが指差した先は、天国だったのか地獄だったのか。その答えは、美をひたすら追い求めて息絶えた主人公にしかわからない。 カスタマーレビューピックアップ 昔テレビで見た作品ですが、値段のあまりの安さに引かれて購入しました。二度ほど見ましたが、驚きました。何度も見るに値する映画です。と同時にほとんど会話らしい会話はなく、出てくる会話自体も発展することはなく、その役割はいくつもの小道具とヴェニスの風景にまかされております。この小道具の象徴とアレゴリオとしての使用はとてもすべて解読できるものではありません。したがっていろいろなモティーフを視聴者が作品に思い思いに投影して想像できるわけです。その作業ができない受け手にとってはただのストーカーの話になってしまいます。私にとっては主人公はマーラーとディアギレフの両者を具現した存在です。外見はディアギレフそっくりといっていいのではないでしょうか。ディアギレフ自身、トーマス・マンのこの作品を読んでおり、そのストーリーをなぞるように男性の取り巻きをつれて、ヴェニスのこのホテルで客死しているほどですから。そしてタディオは私にとってはbalthusです。balthusの少年時代の写真を見てください。もっともbalthusはあくまでも自称ポーランド貴族の末裔ですが。 カスタマーレビューピックアップ
ベネチアの美しい街並みを表現したキャメラのカットなど、 確かに素晴らしいとは思うが、終始退屈で 観ていて眠たくなってしまった。 映画に何を求めるかによって、この作品の評価は分かれると思うが 私は映画の大部分に、芸術性を求めている人間ではないのでこの 評価としました。 地獄に堕ちた勇者ども
特価:¥ 980(税込) 発売日:2006-11-03 売上ランキング:DVDで51343位 ユーザー評価: DVD / 在庫切れ カスタマーレビューピックアップ
性的倒錯、耽美、頽廃、官能美、倦怠、俗悪、そして滅びのロマンティシズム、、、。これらは、この映画を評する際、必ず謳われるキー・ワードの数々であるが、イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティが、ブルジョワ階層の没落、ファシズムの台頭、ヒトラーの第三帝国の隆盛と不吉な前兆、という3つのコンセプトを題材に描けば、必然的にそうなるであろうと実感出来る傑作だ。他のヴィスコンティ作品同様、重厚でデカダンス溢れるオペラの如き濃厚なドラマが、2時間30分、じっくりと展開する。当時20才だったシャーロット・ランプリング(!)を子持ちのエリザーベト役に抜擢したヴィスコンティの慧眼ぶりもさすがだが、物語の核となる母子を演じたイングリット・チューインとヘルムート・バーカーが白眉の素晴らしさだ。ベルイマン映画とは全く違う顔を見せるチューインの狂気じみた演技、そして、晩年のヴィスコンティに文字通り寵愛されたバーカーの、幼女姦通、女装、男色、母子相姦と、グロテスクながらも、他の俳優たちを駆逐する強靭な存在感が凄い。 地獄に堕ちた勇者ども
特価:¥ 980(税込) 発売日:2006-02-10 売上ランキング:DVDで64655位 ユーザー評価: DVD / 在庫切れ カスタマーレビューピックアップ
性的倒錯、耽美、頽廃、官能美、倦怠、俗悪、そして滅びのロマンティシズム、、、これらは、この映画を評する際、必ず謳われるキー・ワードの数々であるが、イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティが、ブルジョア階層の没落、ファシズムの台頭、ヒトラーの第三帝国の隆盛と不吉な予兆、という3つのコンセプトを題材に描けば、必然的にそうなるであろうと実感出来る傑作だ。他のヴィスコンティ作品同様、重厚でデカダンス溢れるオペラの如き濃厚なドラマが、2時間30分、じっくりと展開する。当時20歳だったシャーロット・ランプリング(!)を子持ちのエリザーべトに抜擢したヴィスコンティの慧眼ぶりもさすがだが、物語の核となる母子を演じたイングリット・チューインとヘルムート・バーカーが白眉の素晴らしさだ。ベルイマン映画とは全く違う顔を見せるチューインの狂気じみた演技、そして、晩年のヴィスコンティに文字通り寵愛されたバーカーの、幼女姦通、女装、男色、母子相姦と、グロテスクながらも、他の俳優たちを駆逐する強靭的な存在感が凄い。 |
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