定価:¥ 15,120(税込)
特価:¥ 11,485(税込)
発売日:2008-11-29
売上ランキング:DVDで166位
ユーザー評価:![]()
DVD / 近日発売 予約可
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Amazon人気商品ランキング/クシシュトフ・キェシロフスキpsWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 商品総数:27/総ページ数:3 最終更新日:2008/10/08 ビクトル・エリセ DVD-BOX
特価:¥ 11,485(税込) 発売日:2008-11-29 売上ランキング:DVDで166位 ユーザー評価: DVD / 近日発売 予約可 カスタマーレビューピックアップ
エリセの名作BOXです。「ミツバチのささやき」「エル・スール」、ニュープリントによるニューマスターだそうです。どの程度の映像になっているのか大変楽しみです。「挑戦」については、未公開のため、未見ですが、エリセの映画デビュー作ということで、これも楽しみです。中古が高価でなかなか手が出なかったのですが、このような形で再販されるのを紀伊国屋さんに感謝いたします。ここで書くのは筋違いですが、紀伊国屋さんからは同日、トリコロールセットも発売されるようです。「赤、白、青の愛」です。 トリコロール コレクターズBOX
特価:¥ 9,574(税込) 発売日:2008-11-29 売上ランキング:DVDで1163位 ユーザー評価: DVD / 近日発売 予約可 カスタマーレビューピックアップ
以前、東芝から発売されたセットと同内容。一応HDリマスター版ということだが、特典 ディスクも内容は同じようだ。 さて本作品群は、男性よりも女性に人気があるが、それは、女性を主人公にしているから という簡単な理由だけではないだろう。主人公の心の機微を、色覚的な演出や美しい音楽の 妙にかぶせ、それを増幅している。私は男だが、初見の際、この映画の良さが分からなかっ た。あらためて見直すと、その演出の良さ、上品さが分かる。静謐で品の良さを感じさせ る。それは、喧騒な映画が増えてきた証左でもあるのだが・・・。 汚れた血カスタマーレビューピックアップ '80年代のフランス映画界はネオ・ヌーヴェルヴァーグと呼ばれる大きな潮流がありましたが、今でも唯一の天才だったと思えるのがレオス・カラックスです。 ただし彼の才能がちゃんと発揮されているのはこの映画まで。 デビュー作にして最高傑作『ボーイ・ミーツ・ガール』のシンプルな美しさには及ばないものの、そのすぐ後に撮られた『汚れた血』もやはり不思議な情感と魅力を放っています。 『ボーイ・ミーツ・ガール』で試された映像に対するあらゆる工夫と実験はここでも生かされ、はっと息を飲むような印象的なシーンがいくつかありますし、繊細なカメラワークとポエティックな映像はやはり彼らしいと思います。 ストーリーがやや娯楽的になったせいか、1作目に比べると全体的に散漫な印象も受けないでもありませんが、それを補って余あるほどエネルギッシュな疾走感は感じました。 ただカラックスという人は娯楽作や大作と呼ばれるものの得意な人ではないのは明白で、この映画でコマーシャル的にも成功してしまったことが彼の最大の不幸のような気はします。 『ポンヌフの恋人』と『ポーラX』ではもうダメだと思いましたが、それでもまた新作を撮るなら見てみたい、今も気になる監督ですね。 カスタマーレビューピックアップ 嬉しかった。まさにゴダールの新作を見る思いでした。「勝手にしやがれ」のポワカール(ベルモンドー)やパトリシア(セバーグ)がカラーで蘇ったかのようでした。しかし観終わったあと気がついたのはこれが1986年の作品であること。リアルタイムで観ていない観客にとって「ゴダールの再来」の意味は変わってきます。20年以上前第二のゴダールを待ち望んでいたフランスの人々の前に「ほら、ボクがそうだよ。」とでも言うかのように躍り出し、見事にルイ・デリック賞を獲得したレオス・カラックス。 残念ながら今当時と同じ感動を味わうことはできません。彼の映像がゴダールに近づくほど、20年後の観客にはそうした思いしか生じない。カラックスはゴダール作品ほどの斬新さや普遍性をこの作品に与えることは出来なかったのです。 彼はこれを「後から撮る者の宿命」と言っているように、時間の経過はカラックスの負うべき責ではありません。けれど彼が見続けてきた沢山の映画たちが彼になんら影響を及ぼしていないはずはありません。 この映画を楽しむためには極力そうした矛盾を排除すべきであり、それはこの映画の繊細さと完成度の高さに対して与えられるべき免罪符なのだと思います。 作品中の「アレックス(おしゃべり)」の寡黙さは、サイレント映画を糧として成長してきたカラックス自身のものであり、よく言われているように彼は彼自身をアレックスに投影しています。彼自身も語っているとおり「STBO」なるウィルスの存在に重要な意味はありません。この映画にクライム・サスペンスやSF的な要素を求めるべきではなく、私たちはその点でもこの作品に寛容であるべきだと思います。 テーマはあくまでアンナとアレックスの交錯、アンナへの「片道切符の愛」なのです。 静かで意識的に明るさを抑制した映像からはフィルム・ノワールに似た香りが立ち昇り、登場人物たち、ラヴァンとビノシュ、デルピー、それぞれに皮膚の薄い痛々しさ、清冽さを漂わせています。ラストシーンは皮肉にも「アヴァンチュール」を予感させる飛行場、そこに「アヴァンチュールズ(仏映画、冒険者たち)」に飛行士くずれの男として出演していたセルジュ・レジアーニの顔があったのも皮肉でした。「後から撮る者の宿命」をカラックスはこのように恣意的に利用することもできるのです。 アンナはアレックスに替わって滑走路を「疾走」します。飛翔するかのように両手を広げて、、、。 砥ぎ澄まされたナイフのように鋭利でストイックな「愛の寓話」は、こうして終章「ポン・ヌフの恋人」へと向かいます。 ゴダール風とも見える、ともすれば乾燥しがちな映像に、カラックスは演出によって十分に加湿し独自の映像世界を創出しています。 カスタマーレビューピックアップ ゴダールの再来とか、アンファン・テリブル(恐るべき子供たち)、ネオ・ヌーベル・ヴァーグなどと呼ばれ一時はもてはやされたレオス・カラックスも、恋人のビノシュと別れて以来どうもパッととしない。本作品は、カラックス自身の自伝的要素が強いと言われるアレックス3部作の中の2作目にあたる。 プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」の使い方や、『アルファビル』を思わせるお金のかかっていない近未来社会のセット、VFXに頼らない斬新な映像表現などは、確かにゴダールと共通するものがある。が、その個性的な表現によって導かれるテーマに、ゴダール作品に感じる“深さや重さ”を感じないのは自分だけだろうか。 おそらくカラックスはこの映画の中で、心に何らかの重りを抱えた飛べない人間たちを描きたかったのだろうが、背が異常に低く野卑な顔立をしたアレックス(ドニ・ラヴァン)以外の、やくざなマルク(ミシェル・ピコリ)、その情婦アンナ(ジュリエット・ビノシュ)、恋人のリーズ(ジュリー・デルビー)の<心の重り>が十分に描けていなかったような気がしてならない。 デビット・ボウイの「モダン・ラヴ」にのって街中を疾走するアレックスに尾崎豊的なシンパシーを抱ける人ならば、評価が真っ二つに別れるこの映画はきっと心に響くはずだ。 カスタマーレビューピックアップ 念願のDVD購入を果たしました。 それにしても、このDVDのチャプターリストを不思議に思った方はいないのでしょうか?通常ならば12345…と続き、細かくチャプターが入力されている筈が、なぜかこのDVDでは3、6、14、…みたいな感じでかなり大雑把に合計6つのチャプターがあるだけです。この数字の基準がよくわからない。まぁ、特に不便なわけじゃないけど、普通に収録したらいいのに。何か面倒くさかったんですかね。微妙な手抜きです。 その他特典映像は、アレックス三部作すべての予告映像と、ポーラXの予告が入ってるのと、主要キャストの紹介文みたいなのが入ってました。これにはJ・デルピーも入れてほしかった!! 今作は、極めてセンシティブな映画であり、観る人によってはつまらないと感じたり、やや陳腐なストーリーに違和感を覚える人もいる筈です。ただ、カラックスのエゴイストぶり、ナルシストぶりが全面に押し出されつつも映像の素晴らしさは言うまでもなく、心に深い残像を刻みます。 私は正直この映画が何故こんなにも自分を惹きつけるのかがわからなかったのですが、皆様のレビューを見ていて気付きました。ああ、この映画はただただ痛々しくて、切なくて、そんな青春の全てが詰まっているのだと。 ゴダールの再来と騒がれていたカラックスですが、ゴダールの瑞々しい疾走感に加えてカラックスは痛々しい疾走感です。そういえば「ゴダールのリア王」では、不仲で有名なデルピーとカラックスが恋人同士の役でした。貴重な映像です。 話がそれましたが、「汚れた血」に興味のある方は是非見て下さい!もしつまらなく感じたとしても、まだデビューしたてのJ・デルピーやJ・ビノシュがとても美しく、それだけでも得した気分になれますよ! お薦めです。 カスタマーレビューピックアップ
最初に見たのは16年前、23歳のときでした。 深夜仕事から帰りTVをつけるとやってました。初めてのフランス映画。 仕事で疲れた頭にいきなりスイッチが入った感じ! 赤、青、白のトリロールに黒が交じり合う今まで見たことのないスタイリッシュな映像! 可憐なジュリエット・ビノシュ。すぐに録画しその後何十回と見ました。 もちろん監督のレオス・カラックスにもはまりました。マイベスト5に入る作品です。 ヘヴン 特別版カスタマーレビューピックアップ 映画の冒頭の10分間がこれまでにないほど魅惑的です。ミステリアスな人物設定、緊張感あふれる事件の過程、スタイリッシュな映像ショット。それらが相俟って、この10分間でとにかくこの作品の世界の中にぐいっと引きこまれること間違いありません。 全編を通じて、ケイト・ブランシェットとジョバンニ・リビーシの見事としか形容のしようがない演技力には脱帽することしきりです。殊に、かなり早い段階での取調室でのケイトは賞賛に値します。自らの計画が生み出した予期せぬ結果に呆然と打ちのめされる主人公のその表情は、ケイトの女優としての力量をまざまざと見せつけられます。 物語の前半が現実のいたましさをいやでも突きつけるかと思うと、一転、後半はどことなく現世を離れた甘美と幻想の彩りをもった世界へと私たちをいざないます。 後半部分で私がもっとも気に入っているのは、主人公二人が夕暮れの田園地帯を駆ける場面。スペースカム(振動を吸収する球形の装置にカメラを仕込んで撮影するヘリコ・ショット)を駆使してたゆたうような感触を醸すその遠景映像の中で、体を重ねる二人の姿は、あたかも宇宙のはずれでひっそりと誰にも気づかれることなく存在する微小な芥子粒のよう。雄大で夢見心地にさせてくれるこの場面は、ぜひとも大型画面で堪能したいところです。 ストーリーの詳細には敢えて触れません。このDVDの解説コメントの中で監督自身も、物語の予備知識を持たないで見てもらうことを望んでいます。おそらく人物設定を詳しく知りすぎてから見るとこの映画の興味は半減することでしょう。 一言で言うならば、痺れるほどの「破滅」的な「不滅」の愛の物語。エンディングまで一気に見せる秀作であることは間違いありません。 カスタマーレビューピックアップ イタリアで英語教師をするケイトは、夫を死に追いやり、学校の生徒をも巻き込んだ人物を殺すため、そのオフィスに爆弾を仕掛けます。しかし、手違いによって、全く関係ない民間人4人が死ぬことに。逮捕後、その事実を知らされたケイトは、罪にさいなまれます。 その彼女に恋をするのが、取調べを書き残し、通訳する役目となった1人の憲兵。 ヘヴン・・・2人はそこへ行ったのか・・・押さえた感情が何とも言えずいいです。静かでその美しさが心に染み入る映画でした。 カスタマーレビューピックアップ 無駄なところのない研ぎ澄まされた映画、といった印象を持ちました。リアルさに欠けるところも、いつもなら不満に思うところですが、ケイト・ブランシェットに目が釘付けで全く気になりませんでした。ラブストーリーと期待するとその点では物足りなさがあるかもしれません。 カスタマーレビューピックアップ 映画の冒頭の10分間がこれまでにないほど魅惑的です。ミステリアスな人物設定、緊張感あふれる事件の過程、スタイリッシュな映像ショット。それらが相俟って、この10分間でとにかくこの作品の世界の中にぐいっと引きこまれること間違いありません。 全編を通じて、ケイト・ブランシェットとジョバンニ・リビーシの見事としか形容のしようがない演技力には脱帽することしきりです。殊に、かなり早い段階での取調室でのケイトは賞賛に値します。自らの計画が生み出した予期せぬ結果に呆然と打ちのめされる主人公のその表情は、ケイトの女優としての力量をまざまざと見せつけられます。 物語の前半が現実のいたましさをいやでも突きつけるかと思うと、一転、後半はどことなく現世を離れた甘美と幻想の彩りをもった世界へと私たちをいざないます。 後半部分で私がもっとも気に入っているのは、主人公二人が夕暮れの田園地帯を駆ける場面。スペースカム(振動を吸収する球形の装置にカメラを仕込んで撮影するヘリコ・ショット)を駆使してたゆたうような感触を醸すその遠景映像の中で、体を重ねる二人の姿は、あたかも宇宙のはずれでひっそりと誰にも気づかれることなく存在する微小な芥子粒のよう。雄大で夢見心地にさせてくれるこの場面は、ぜひとも大型画面で堪能したいところです。 ストーリーの詳細には敢えて触れません。このDVDの解説コメントの中で監督自身も、物語の予備知識を持たないで見てもらうことを望んでいます。おそらく人物設定を詳しく知りすぎてから見るとこの映画の興味は半減することでしょう。 一言で言うならば、痺れるほどの「破滅」的な「不滅」の愛の物語。エンディングまで一気に見せる秀作であることは間違いありません。 カスタマーレビューピックアップ
生涯をかけて「人間愛」という荘厳なテーマに挑みつづけたポーランドの巨匠、クシシュトフ・キェシロフスキの遺した脚本が、ドイツの実力派トム・ティクヴァ監督によって映像化されたのが本作。タイトルはその名も「HEAVEN」である。 監督のトム・ティクヴァは、最新鋭の撮影技術を駆使し息を飲むほど美しい数々のシーンを作り上げ、しかし全編を通して途切れる事の無い緊迫感とつめたい孤独感を作品に持たせていて、素晴らしい。フィリッパ役のケイト・ブランシェットは、巧みに情感を表す優れた演技はいつものことながら、この作品ではそれまで見せたことも無いほどの美しさをたたえている。そして、何よりもこの作品を成功に導いたのは、フィリッポ役、ジョバンニ・リビジの静かなる熱演であろう。まさに名演である。どこか孤独を感じさせる表情と、愛する女性を信じて見守る男の強さを、少ない言葉数の中見事に表現した。「プライベート・ライアン」以降に目立った活躍の無かった彼だが、これほどまでの実力者だとは・・・。感激。 余韻を残し全てを語らないラストも心地よい。彼ら二人のその後については、見るものにゆだねられる。だが、その行く先は決まっている。 ロベール・ブレッソン DVD-BOX 2
特価:¥ 12,227(税込) 発売日:2008-05-31 売上ランキング:DVDで8353位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 映画監督になる前は画家だったロベール・ブレッソンの貴重なDVD-BOX第2弾。収録されているのは「スリ」、「バルタザールどこへ行く」、「少女ムシェット」の3作品。どの作品も台詞や音楽を抑え人間の内面を鋭く切り出したストイックな映像で綴られているところが最大の魅力(これがブレッソンらしさか)。そんなブレッソンの魅力の詰ったBOXだ。 「スリ」 何気ない日常においてスリに手を染めていく青年の日常の崩壊を描いた作品。初めて観たときに感じたのは、観終わった直後は「これだけ?」という物足りなさだったが、時間がたつにつれジワジワ作品の魅力がしみこんでくる不思議な感覚を体験した(これがブレッソンの素晴らしさか)。スリのテクニックを表現するストイックな映像。そして、心に残るラスト(ラストのマリカ・グリーンは最高の演技で当時16歳とは思えない魅力だ)。文句なしの逸品。 「バルタザールどこへ行く」 キリスト誕生の際に馬小屋に訪れる東方の三博士の一人「バルタザール」の名を付けられたロバを通して人間の欲や愚かさを描いた作品。キリストが人々の罪を背負ったように、バルタザールも人間の愚かさを見つめ続ける。だから、劇中に「聖なるロバ」と言われるロバが羊に囲まれて膝をおり横たわるラストは何とも神秘的。 「少女ムシェット」 個人的には収録されている3つの作品の中では最も気に入っている作品。 アル中で、密造酒で生計をたてる父親、病気の母親、極貧のなか学校でも孤独なムシェット(ナディヌ・ノルティエは野性的な目が魅力的)。彼女の同級生や教師に対する反発は身にしみてわかる。彼女に一時的にも唯一優しく接してくれた密猟者との関係は最後に彼女が「彼の愛人」だと言わしめるほど深い(特に密猟者がテンカンで倒れた時のムシェットは「聖母マリア」と重なる)。 母親が死に悲観にくれるムシェットの最後にとった行動も、ブレッソン流のキリスト教的な表現で自然に語られ、心に残る。 カスタマーレビューピックアップ 以前は入手困難でそれぞれプレミア状態となっていた3タイトルが装いも新たに再発されました。 うれしい限りです。いずれも過去のものより画質が格段に向上しており、時代の流れを感じさせます。 『スリ』過去に発売されていたものはジュエルケース(CDサイズケース)字幕焼付け、等 いささか難があったソフト化だったのですが今回は画質も大幅に向上、半世紀近く前の作品とは 思えないほどです。映像特典のブレッソンへの公開当時に行なわれたインタビューやドキュメンタリー (主演のマルタン・ラサールやマリカ・グリーンを尋ねインタビューするというもの)など、 大変興味深いものでした。 ただし、残念なのは本ボックスセット中『スリ』のみPAL変換の早回し版であること(本作品は モノローグが多いのですが聞きなれた主人公の声が鼻をつまんで早口で喋ってるみたいで残念) これは意図されたものと思しいのですが、ラストの台詞が些か直訳調になっていたように感じたことです。 他『バルタザールどこへ行く』は以前スタンダード・サイズで発売されていたものにくらべ 今回の16:9収録版(所謂“スクイーズ”)画角が削られていました。マスターは定評のある ヴォイジャー社のクライテリオン盤を使用(『少女ムシェット』も同じく)しているので 過去のものに較べ画質は向上しています。個人的には『少女ムシェット』が一等商品的に 問題のないソフトと思えます。いずれにせよブックレット、統一されたジャケットデザイン等 作品に対しての愛情を感じるので、是非第3弾『白夜』『やさしい女』が収録されれば最高) を期待してやみません。 カスタマーレビューピックアップ プレミア化していたタイトルばかりが並ぶ、ファン垂涎のセット。 このセットだけを買ってもいいくらいでしょう。 中身に文句なし。 (ちなみに、追うようにフェリーニの81/2がリリースされ、もう直ぐアントニオーニの情事もリリース!紀伊国屋さん、ありがとう。) さて、タイトルばかりではなく、中身について書いておきます。 それぞれのプリントは大変美麗です。 スリはデジタル・ニューマスター(ブレッソン夫人とラルジャンの撮影監督が監修)、バルタザールはニュープリント版マスター使用、ムシェットはニューテレシネ版マスター使用です。 3本ともほとんど傷のない状態で観ることができます。 以前ソフト化されていたものも、それほど酷いプリントではなかったと思いますが、今回のDVDを観てしまうと、繊細な部分の映像の美しさが全然違うように思えます。 特典映像も豊富です。 BOX1に比べても充実していると思います。 スリにはブレッソンのインタビューを始めとした3つの映像、バルタザールには評論家のインタビュー、ムシェットにはゴダール製作のオリジナル予告編が入っています。 個人的には、それぞれ楽しめました。 特に、ブレッソンのインタビューと、バルタザールのインタビューが興味深かったです。 映画を理解するための助けになりました。 付属する冊子についても、それぞれ充実していると思います。 スリにはブレッソンを始めとしたインタビューが複数載っており、バルタザールには主演のヴィアゼムスキーの小説を参照にした解説が載っています。 両者ともに大変読み応えがありました。 タイトル、中身ともに推薦に値するBOXセットだと思います。 紀伊國屋にしては割引で買えば値段も良心的ですので、単発よりはこれに限ってはBOX買いが良いと思いました。 それにしても、このBOXセットはどこまで発展していくのでしょうか? これから「3」以降も出るとすれば、期待が膨らむばかりです。 カスタマーレビューピックアップ
ブレッソンは13本の長編作品を残し、映画の芸術性を世間に知らしめた。 今回の発売は「スリ」「バルタザールどこへ行く」「少女ムシェット」という傑作ばかりであり大いにお勧めできる。 「スリ」 この映画は、主人公が出来心でスリを働き、破滅へと向うが、身近にあった純粋な愛に気付く。流れるような美しい手の動き、饒舌な目の動き、これらの動きが何もかも表現している。結局、愛についての話なのだが、そのためにスリを主人公とした脚本が必要だったのではないか・・・。たいへん技巧的である。 「バルタザールどこへ行く」 1966年ベネチア国際映画祭審査員特別賞・伊批評家賞・国際カトリック映画事務局賞受賞作品。ロバに対する嫉妬。登場人物の心の動き。どれもがきちんとしたプロットで描かれており、観る者の心に訴えかけてくる。秀逸な作品だ。 「少女ムシェット」 薄倖の少女ムシェット。貧困、曲がった性格、アル中の父と寝たきりの母。友達もいない。偶然知り合った密猟者アルセーヌから突然犯される。単純なストーリーだが、ストレートな演出、映像の美しさ、そしてラスト・・・。これも心に残る。 ふたりのベロニカ スタンダード・エディション
特価:¥ 4,311(税込) 発売日:2006-11-25 売上ランキング:DVDで5817位 ユーザー評価: DVD / 通常24時間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 1年間に100本以上劇場で見てた学生の頃の話。ある日渋谷の東急文化村(多分)のあたりを歩いてた。確かあのあたりにでっかいスクリーンがあった(記憶は曖昧なもの。間違ってたら許して。今どうなのか全然行かないから分からない、)映ってたのが、死んだ人形から新しい人形が誕生するあのマリオネット使いのシーンとあの歌。(歌まで流れていたろうか、記憶というのは曖昧だ)。劇場の予告編で見ただけの時は、よくある『芸術映画』かと思って、きっと退屈だろうからと行く気はしなかった。屋外であのシーンを見てなぜか急に行きたくなった。見終わって思ったのは「美しい」ということ。ストーリーとして現れない、もの悲しさ、寂しさの中に説明しようのない美しさがあった。全然退屈しなかった。劇場だけで4回くらい見た。この映画を見た他の多くの人と同じように、私もこの映画の後、「青」や「白」や「赤」、「愛について・・・」「殺人について・・・」等の以前の作品、デカメロンみたいな名前の(は・は・)よく分からないやつも見たけど、監督自身も「ベロニカ」の美しさは自分に対して説明ができてなかったのではないかと思う。ポーランド出身の奇才が見せた一瞬の輝きだったのだと思う。 カスタマーレビューピックアップ ふたりのドッペルゲンガーやがて運命は彼女達を引き寄せる ドッペルゲンガーをバスの中に 発見したベロニカはドッペルゲンガーを見た近い将来死ぬという言い伝え通りに死んでしまう そしてその時にもう一人のベロニカに強烈な痛みが心に走るこの辺りの映像感覚が素晴らしい 全編静かなしかし何だろうこの感覚は これは映画の枠をこえているまるで絵画を見ている 時のような感覚である なんと美しく幻想的な映画必見であるー カスタマーレビューピックアップ まったりと夢見心地な映画です。見ていると何だか息をひそめてしまいそうな不思議な静けさも漂い、 それでいてほのかにあたたかい感触なんです。 この世とあの世の境目を行き来している、そんな印象です。実に後を引く映画で、ときおり見たい衝動にもかられます。 カスタマーレビューピックアップ 自分とソックリな姿形をした霊的な生写し<ドッペルゲンガー>に対して、キェシロフスキらしい愛に満ちた独自解釈を加えた作品。 同日、同時刻に生まれた“黒髪+茶緑の目”を持った2人のベロニカは、声楽家と音楽教師という職業に携わり、共に心臓に持病を抱えるという共通点がある。<ドッペルゲンガーの存在を見つけた時、間もなくその者の寿命が尽きる>という都市伝説の法則どおり、ポーランドのベロニカはコンサートで熱唱中に発作にみまわれ、そのまま生命を落とす。 この時、いいようもない悲しみに襲われたフランスのベロニカは、偶然学校を訪れた人形使いと恋に落ちる。そして、送り主の記されていない不思議な荷物を次々と受け取るベロニカ。彼女自身も“霊感”により荷物の中身がなんとなく予想できるようだ。この<アメリ的展開>を通じて人形使いとの再会をはたしたベロニカは、彼からもう一人のベロニカの存在、そして関係性を知らされるのである。今まで彼女が経験した“霊感”はすべて、もう一人のベロニカが受けていた苦痛から発せられた予言であったことに気づかされるのだ。 そういえば、劇中大胆なヌードを見せているベロニカ役のイレーヌ・ジャコブと、アメリを演じたオードレー・トトゥは、髪の毛の色といいどこか雰囲気が似ている、もう一つの<ドッペルゲンガー>だ。映画『アメリ』における完璧な伏線のように、ポーランドのベロニカを知る人たちがフランスのベロニカの物語に伏線として関わってきた方が、ストーリーとしてはもっと厚みが加わったような気がする。ラスト、まるで<木の痛み>を思いやるように枯れ木に手を押し当てるベロニカ。その想いは木削作業にいそしんでいた父親にも伝わったようだ。 カスタマーレビューピックアップ
キェシロフスキファンなら必見の一作。 物語全体のカラーはいつもどおり決して明るくなく、 音楽はいつも以上に重厚。つくりが難解なので、 キェシロフスキ初心者の方はこの前にまずトリコロールなどから 入るのがよいかも知れないが、国境を越えて主人公の運命が 激しく翻弄されるストーリーは今作も含め、 毎作品かたずを飲んで見守らずにはいられない。 それもこれもいつだって、キシェロフスキ監督は 代替可能なお手軽"ジャンクフード恋愛"でなく ”心に迫る愛"を、登場人物の心の動きに細やかに 寄り添いながら美しく描いているからであろう。 Eメールがなかった時代は、このように想像力を膨らませて 恋に落ちることもまれではなかったのかも知れない。 イレーヌ・ジャコブのポーランド語に注目。 おそらく彼女はネイティブではないだろうが、流暢に話す彼女は いつものごとく美しい。同じ自分がもう一人存在したら・・・ と考えると、本当に不思議な気持ちがする。 VHSで見るより、DVDをお勧めします。VHSは作品自体が古いことも あり、やや画像が乱れがちです。 ふたりのベロニカ コレクターズ・エディション
特価:¥ 8,811(税込) 発売日:2006-11-25 売上ランキング:DVDで24086位 ユーザー評価: DVD / 通常1~2週間以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 自分とソックリな姿形をした霊的な生写し<ドッペルゲンガー>に対して、キェシロフスキらしい愛に満ちた独自解釈を加えた作品。 同日、同時刻に生まれた“黒髪+茶緑の目”を持った2人のベロニカは、声楽家と音楽教師という似通った職業に携わり、共に心臓に持病を抱えるという共通点がある。<ドッペルゲンガーの存在を見つけた時、間もなくその者の寿命が尽きる>という都市伝説の法則どおり、ポーランドのベロニカはコンサートで熱唱中に発作にみまわれ、そのまま生命を落とす。 この時、いいようもない悲しみに襲われたフランスのベロニカは、偶然学校を訪れた人形使いと恋に落ちる。そして、送り主の記されていない不思議な荷物を次々と受け取るベロニカ。彼女自身も“霊感”により荷物の中身がなんとなく予想できるようだ。この<アメリ的展開>を通じて人形使いとの再会をはたしたベロニカは、彼からもう一人のベロニカの存在、そして関係性を知らされるのである。今まで彼女が経験した“霊感”はすべて、もう一人のベロニカが受けていた苦痛から発せられた予言であったことに気づかされるのだ。 そういえば、劇中大胆なヌードを見せているベロニカ役のイレーヌ・ジャコブと、アメリを演じたオードレー・トトゥは、髪の毛の色といいどこか雰囲気が似ている、もう一つの<ドッペルゲンガー>だ。映画『アメリ』における完璧な伏線のように、ポーランドのベロニカを知る人たちがフランスのベロニカの物語に伏線として関わってきた方が、ストーリーとしてはもっと厚みが加わったような気がする。ラスト、まるで<木の痛み>を思いやるように枯れ木に手を押し当てるベロニカ。その想いは木削作業にいそしんでいた父親にも伝わったようだ。 カスタマーレビューピックアップ 「映画は娯楽」と言ってしまえばそれまでだが、この作品はまさに映画の芸術品。美しい音楽と映像美。ため息が出るほどすばらしい。 一般的に芸術とは理解しがたい物があるが、その内容も決して意味不明なものではなく、繊細なストーリーで観る人の心に残る。 キェシロフスキ監督の作品はBOXで発売されているが、それらの作品を観るとさらにこの映画が面白くなってくるから不思議。 キェシロフスキの映画はすべての作品でひとつの作品になっているかのよう…。 カスタマーレビューピックアップ フランス版DVDが今年2月に発売され、イギリス版DVD(仏語と英語の両方が入っているようです)も4月末に発売されるようです。数年前、友人から借りたビデオを見てその透明感のある美しい映像と音楽に感激し、CDだけは探し出して購入しましたが、DVD化は久しく待ち望んでいたものでした。今から楽しみです。 カスタマーレビューピックアップ 学生時代、一人暮らしで暇つぶしのビデオ鑑賞をはじめて間もない頃に出会った作品ですが、その時も胸が締め付けられるような、どうしようもない運命の悪戯に心乱されたものです。当時はハリウッド映画中心に鑑賞していたのですが、この作品を観て、ヨーロッパ映画の映像美や行間を埋める静かな空気に目からウロコでした。15年以上経った今も何故か時折頭の中をかすめていきます。是非DVD化して欲しい作品です。 カスタマーレビューピックアップ
この世には自分に似てる人間がほかに2人はいる、と聞いたことがある。同じ時代に生きる、同じ顔・同じ容姿・同じ名前をもつふたりのベロニカ。自分が笑っているときに、どこかで泣いている君。その存在を思うだけで、胸が締め付けられる。 「偶然」と、「運命」。キェシロフスキがその生涯のテーマに据えたその荘厳な命題が、完成された彼の映像美学を伴って見るものの心を振るわせる。この奇跡的な映像美を見よ! これこそ「美」なり。 愛に関する短いフィルムカスタマーレビューピックアップ
国連軍に参加している友人宅に住むトメクは、向かいのアパートに住むマグダの私生活を覗き見するのが日課となっている。ハリウッド映画なら、それが殺人事件の目撃に発展し犯人から付狙われるストーリーに陥ってしまうところを、純愛物語に昇華させたキェシロフスキの手腕は見事である。 覗き見する男を変態ストーカーとしてではなく、ピュアなハートを持った純愛主義者として描いたところがいかにもキェシロフスキらしい。『殺人に関する短いフィルム』では、加害者と被害者の立場が逆転する様が映画のキーとなっていたが、覗き見する者とされる者の立場を逆転させて<愛>の存在を立証してみせた作品だ。 愛をセックスとみなし、単なる幻想と片付ける冷血漢に、キェシロフスキは<人を愛する気持ち>を植えつけることができたのだろうか。覗かれる女マグダは、映画の中で幸福な再生をはたしたが、愛する対象が存在しない者にとっては、永遠に答えのみつからない究極の命題なのかもしれない。 デカローグ DVD-BOX (5枚組)カスタマーレビューピックアップ ポーランドの巨匠、キエシロフスキの10編からなる連作集「デカローグ」 そのうちの2編である「愛に関する短いフィルム」と「殺人に関する短いフィルム」が この作品の発表に先駆けて、劇場公開されています。 本編ですが、ヨーロッパ映画が今まで積み上げてきた 「余韻」「気配」「情念」「空気」「時間」といった概念が 驚くほど自然に、巧みに、あらゆるシーンに綿密に練り込まれており、 たった1時間あまりの1篇1篇が、3時間の大作よりも深く自己に突き刺さります。 苦しくて、切なくて、愛しくて、自然と涙が出てしまう様な珠玉の作品達です。 たとえ作品の中に救いがなくとも、見終わった後、希望が残ります。 いくつか、他の作品から引用したと思われる設定等もありますが 差し引いたとしても、10編全てにおいて抜きん出た力量。 ちなみに、連作発表前の劇場版である「殺人に関する短いフィルム」は 第一回 ヨーロッパ映画大賞を受賞しています。 カスタマーレビューピックアップ 映画館で1話を観たらハマってしまい、10話観てしまった作品。 DVDが発売されたときも迷わず予約しました。 何度も観たくなる、何度観ても飽きない。 この映画は、どんな映画?と聞かれても、表現するのがムズカシイほど奥深い。 カスタマーレビューピックアップ 普通に面白いだけであればその都度レンタルで済ませればいいわけですが、ずっと手元において残しておきたい、と強く思ったので買いました。そうさせる力がこの作品にはあります。 人生における、もやもやしてうまく言い表せない心情や事柄を、この作品は驚く程見事に切り取って語ってくれています。十戒をモチーフにしてはいますが、詳しくなくても全く問題ありません。内容はこれ以上ないくらい万人向けです。 その上一話が一時間未満。地味で暗そうな映画だと敬遠している方も、試しに一話だけでも観て頂きたいものです。傑作です。 カスタマーレビューピックアップ たかが人間が55年生きただけで これだけ人間の心理・本質を抉る事ができるのであろうか? 100〜200年生きて 目で確かめても これだけの作品を作る事は至難の業であろう それをキェシロフスキは意図も簡単にTVシリーズとして撮ってしまう凄さは まさに神の成せる業だ。 料理コメンテータが本当に美味いモノに出会った時 理屈抜きでウマイとしか言えないのと一緒で デカローグは 素晴らしいとしかコメントの仕様が無いのです このBOXを購入した人は 大切に一生 宝物として必ずや保管される事でしょう カスタマーレビューピックアップ
この作品には、派手なアクションもラブロマンスも度肝を抜くようなCGもありません。(失礼ながら)客を呼べる美男美女も登場してません。そのせいか巷の人気は残念ながら低いようですが、間違いなく人類の映画史上最高級の傑作です。少なくともマイベスト映画として文句なしに推薦します。 ワルシャワ郊外のどこにでもありそうな団地の住人達を主人公に、十話の珠玉の物語が紡がれていきます。どの物語も1話完結(約1時間)なのですが、それぞれの主人公が別の物語に顔を出していたり、ほとんどの物語に登場する「運命の男」の視線が、すべての物語を緊密に結びつけ、奥行きと重層性を与えています。ある物語に登場するハエなどは、運命の必然と映画の奇跡を感じさせてくれました。大学の教授もオーケストラの団員も、郵便局員もタクシードライバーも、すべての主人公が切なく輝いて胸に刻まれるはず。 その代わり、安易なハッピーエンドやスカッと爽快ハリウッド的な結末は望まない方がよいでしょう。もっと深く余韻に満ちて、人生の重みを味わいましょう。 もう少し人当たりのいいキェシロフスキ監督の入門作品としては、イレーヌ・ジャコブが可憐な「ふたりのベロニカ」やジュリー・デルピーがかわいい「トリコロール−白の愛−」あたりをお薦めします。 キェシロフスキ・コレクションI プレミアムBOXカスタマーレビューピックアップ 「愛に関する短いフィルム」 見始めた最初は男性的視点からストーカーの心理を描いた 作品のように思われたが、「愛」という名をかたった 執着と孤独を描いた作品。しかし、どちらも愛ではないのだ。 「愛」について描いた作品ではなく、「愛」を隠れ蓑にせず にはいられない人間の寂しさを浮き上がらせた映画。 「終わりなし」 一言でいうと非常に悲しい物語。 最も印象的なシーンは、主人公が亡き夫を裏切る行為をした場面。 かつて愛した人に愛情と憎しみを抱く混乱した女の気持ちが あれほどうまく表現された映画がほかにあるだろうか。 その気持ちをあえて相手に正確に伝えなかったのは、 言葉があふれ出して止まらなかったけれど、だからといって 気持ちを共有し上っ面だけの慰めの言葉をもらうことが 無意味だと気づいていたから。 作曲家・プレイスネルの音楽は、まさしくトリコロールで開花する にいたるまでの重要な布石。 プラス、ポーランドの共産政権時代についてもう少し知識があれば なお映画を深く楽しめたのではと思った。 「偶然」 3つそれぞれのストーリーが始まる時の音楽があまりに哀しく切ない。 strangerとすぐに打ち解ける国民性のある国においては 一本の電車に乗るか乗らないかで運命的な出会いの有無が 変わることがあることは痛いほど実感できる。 けれども、結局どの出会いを通じても、最終的に自分のなりたい 姿にしかならないのではないかというある種の宿命的なものを 感じずにはいられない映画であった。ラストの話が一番幸せの 香りを漂わせていただけに、神様の残酷さ (あるいはキェシロフスキの冷酷なまでの才能)を 憎まずにはいられない。 カスタマーレビューピックアップ ポーランドの医学生の青年がワルシャワ行きの列車に乗り込もう とする。その列車に乗れた場合、警備員に制止された場合、乗れな かった場合の「その後」を描く。この手法は、後年「スライディン グ・ドア」(97年)でリメイクされる。 3つのそれぞれの「運命」は、全て辛い結果に終わる。医学の道 を断念する2つのifは、それぞれ共産党員、反体制派と正反対の立 場を歩むことになるが、政治の季節を経て辿り着いた場所は似たり 寄ったりである。 医学の道へ復帰するifは、順調に推移する。駅で再会した女性と 結婚、子供が生まれ、外国で学ぶチャンスにも恵まれる。その時、 突然起こる偶然がこの世との永遠の別れとなってしまう。 この3つのifは、それぞれ独立しているのか。そうは思わない。 むしろ、「偶然」にもそれぞれある一定の法則があることを本作は 描いているのではないか。 ワルシャワ行きの列車に乗りこもうとする、その時までに積み重 ねた人生が照射する範囲にしか偶然も起こりえないのではないか。 3つのifそれぞれに出会う女性、遥かなる外国、信仰という壁。 道は違えど、必ずぶつかるべき障害がある。それは偶然のように見 えて、無意識に選択したきたことでもあるのだ。 偶然の堆積の上に成立する必然性とでもいうべき世界観。それは、 傑作「二人のベロニカ」「トリコロール三部作」にも通底している ように思う。 カスタマーレビューピックアップ 偶然に変わってしまう人生。出会う人も変われば、環境も変わる。ワルシャワ行きの列車に乗ることができるかどうか、で3つの形を提示しておりますが、まったく違う人生です。共産党員になってみたり、逆に反体制派になってみたり、病院に残って医学の道を進んでみたり、どれを選んでも人間として主人公は生き方を考えるのです。生きるということは考え、判断していくことですが、その判断の及ばない運命の変化を偶然と表現しているのです。実際に考えてもわからないきっかけはあると思いますが、映画ですからその先を提示できるのです。この映画は、カットの角度がこれから先の運命を示唆するような角度で入りますし、画面の色がなんとなく落ち着いて良い色だと思います。 実に静かですがとてもよい作品ですよ。音楽は「戦場のピアニスト」と同じ人。 カスタマーレビューピックアップ 先日、渋谷の特集ですべて見たのですが、DVDも持たないのについ予約してしまいました。私も映画かなり見てますが、この監督の映画には衝撃受けてます。ポーランド映画は「灰とダイヤモンド」の固定観念がありましたが、どうしてポーランドがこのキェシロフスキを産んだのか、ポーランド人と議論してみたいです。機会がありましたら、ぜひデカローグもDVD再発を望みます(私は持っていますが)。さらに「ふたりのベロニカ」ですね。 カスタマーレビューピックアップ
「どんな名監督でも全ての作品が素晴らしいというわけではない。強いてあげるならトリュフォーとキューブリックくらいだ」と故淀川長冶氏が言っていたのを憶えてる。しかし、この二人にキェシロフスキを加えてもいいだろう。このBOXには収められている初期作品は、「二人のベロニカ」や「トリコロール」とは違ってポーランドの社会性が色濃く出ているが、キェシロフスキの永遠のテーマである「愛」を意識して観ると、やはり共通する“視点”があるように思える。 彼ほど自分の作品をわが子のように愛した監督もいないのではないだろうか? |
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