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司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第四巻。展開は歴史の大舞台へ。京都に於ける長州の勢力は衰え、土佐勤王党は山内容堂の台頭によって没落。目まぐるしく変わる情勢は悉く尊攘派に不利な展開、その最中独りわが道を突き進む竜馬はとうとう軍艦観光丸を手に入れた。観光丸を率いて、江戸に神戸に大阪に。果ては勝海舟に連れられて長崎へも赴く。一方、没落した長州の攘夷砲撃は日に日に激化し、外国の長州砲撃の緊迫がいよいよ高まる中、幕府は長州征伐に踏み切り始める。 流れゆく時代と、それと独立に進む竜馬の脚。その流れを対比しつつ、読者を惹き入れる司馬遼太郎の世界観は健在だ。竜馬に焦点が当てられない章が目立つのは否めない事実だが、それはこの巻が描く高々1年という期間に巻き起こる時代の変化の多さを物語る証拠だろう。又、注意深い読者には以前に為された解説が繰り返される箇所が多いのも気になる所だが、物語全体の中では大切な視点を重ね重ね与えてくれていると思う事にしよう。時代は薩長の対立へ向けて大きく揺れる。幕府はその波に乗って勢いを付け始め、その影で京都には新撰組が登場。朝廷か、幕府か、その政調を大きく変換させる英雄がとうとう海に身を乗り出した。竜馬と勝海舟が織り成す歴史の大舞台はとうとう山場を迎えようとしている。 竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ 北辰一刀流千葉桶町道場塾頭にまでなった竜馬も土佐へ・・・普通は安穏と自分の道場を開き町の尊敬を集め、というのが成り上がりコースな訳だが竜馬の頭にそんなコースは細すぎた。 軟弱だと思い込んでいた公家の、平然と命を張った密書運びに巻き込まれた竜馬は「男とはあれだ」と目をむく。が、いまだ己の道が見えない。 かたや土佐藩きっての大物武市半平太は勤王党をつくり参政吉田東洋を暗殺するまでにいたる。幼馴染として歩んできた二人の道が徐々にずれ始める。 「現実的」という一点が竜馬の関心事だ。 武市の暗殺計画にも「それで何か変わると思ったら大間違いじゃ」と袖を分かつ。 この本が面白いのは後の明治政府で政治家としての顔しか私が知らなかった名士たち歴然とした武士としてそれぞれの藩に存在する妙を感じることが出来ることだ。 板垣退助が土佐藩はじまって以来の手に負えない喧嘩武士だったことも知らなかったし、後の日露戦争総司令官大山巌が弥助として登場してくるのも驚かされる。そう考えるとこの時代と言うのは本当に濃密過ぎるほどの時代だ。 竜馬脱藩 ようやく日本人として歩みだす。 カスタマーレビューピックアップ 続く第二巻。主に故郷土佐での話が描かれています。 面白いのは、多くの人との出会いが描かれているところ。 四国行脚の旅に出て情勢を自分の目で確認する竜馬。時に剣を用いて、時に言葉を用いて人々の心を捉え、その人間の大きさに惹き付けられていく人々。有名無名関わらず、幕末に生きた多くの人々が竜馬の目を通して描かれています。 と、同時に激動の時代背景。『桜田門外の変』、『安政の大獄』といった歴史の世界が遠く土佐にいる竜馬の視点から見れます。「生涯、これほど血のわいた瞬間はない」とは桜田門外の変での竜馬の心境。 激動の時代がいよいよ始まる、そんな幕開けを感じさせる心高ぶる第二巻でした。 いよいよ竜馬も脱藩。 しかし、日本の未来を作った竜馬の脱藩の陰には悲しい犠牲があったことを知る切ない二巻の終わり。第三巻は果たしてどうなるのか、期待が高まりました。 カスタマーレビューピックアップ 幕末に活躍した主要人物が次々と頭角を現してきた第2巻。 佐幕派と攘夷派のせめぎあいの中、とうとう竜馬もその渦の中へ。ついに脱藩。 サイは投げられた。もう後戻りはできない。 竜馬がどう活躍していくのか、薩長土がどのような動きをみせるのか3巻が楽しみです。 カスタマーレビューピックアップ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第二巻。この巻では、剣術修行を終え北辰一刀流小千葉の塾頭にまで成り上がった竜馬の土佐帰郷から、土佐藩脱藩に至るまでの竜馬の動向が描かれている。この巻では、比較的ゆっくりとした時の流れの中で、竜馬の気持ちの変化や世論の変化、維新志士達の変遷が繊細に描かれており、全巻で劣等感を否めなかった竜馬が藩を捨てて、いよいよ日本全国へと旅立つまでを辿っている。その間、起こった史実は数知れず、安政の大獄から桜田門外の変など、誰もが知る日本を揺るがす大事件の中で、一人揺れる竜馬の心境は多くの読者の心を動かすに違いない。 その歴史の中で竜馬が出逢う人物は、必ずしも維新後の明治で卓越した功績を残した者ばかりではない。寧ろ、土佐藩の厳格な身分社会にあっては、多くが尊王倒幕運動の中でその命を散らせたり、或いは佐幕派として惜しむべきその才能を失ってしまった人物も多い。そうした動乱の世の中で、結局は彼等と同じく尊い命を犠牲にしてしまう竜馬が残した数々の偉業の基盤がこの一冊に凝縮されているように思う。時は動いて、この後様々な奇跡を起こす竜馬の、真の第一歩は世を見つめ悩んだ末の脱藩がそれに等しいわけで、その脱藩に至るまでの竜馬の由無し事さえも、今後の日本を揺るがす重大な要素の1つとして描かれている。 カスタマーレビューピックアップ
僕の場合、ここ2ヶ月で『新史太閤記』『梟の城』『功名が辻』『燃えよ剣』と読み進め、5冊目になります。 二巻では、中岡慎太郎との出会いから土佐脱藩までが描かれています。 黒船によって攘夷の空気が高まる土佐で、竜馬は一人、他の者とは違う考え方に至ります。 脱藩後に竜馬はどうするのか。 先が気になる一冊です。 竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ この3巻の幕開けは岩崎弥太郎が飾る。後に三菱帝国を築き上げていく男だ。 が、彼の若い頃は悲惨と言わざるをえない貧困暮らし。それを時代が拾い上げた。 竜馬以外で倒幕後の算盤勘定をしていたのは彼だけではあるまいか・・・ 大名行列を見て「こんな愚劣なことをしていて喜んでいるようでは幕府も潰れるぞ」と直感したのは彼が一番早かったのではないか・・・と本書にある。異質の男だ。 人斬り以蔵を使い暗殺に躍起になる武市とその限界を見つつ勝海舟との出会いでわが道をハッキリと認識する竜馬。 「議論などはよほど重要なことでないかぎりしてはならぬと自分に言い聞かせている。議論に勝ったところで相手の名誉を奪うだけである」という一文には我が身を振りかえざるをなくもなる。 元々船好きの竜馬が勝に見込まれ己の道を猛進し始める。 勝と作る私塾の海軍学校を作るため松平春獄に金を借りにいくくだりが痛快だ。 「金くらいは集めてやる」という気概がたまらない。なにせただの浪人が殿様に金を無心に行くのだ。「世に生を得るは事を成すにあり」という竜馬の座右の銘が登場する。「たとえ目的が成就できなくてもその目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない。」う〜んその通りですな。 そしておりょうの登場。竜馬を彩る女性も面白いがなかでもおりょうは面白く、竜馬はまずはともあれ面食いだというのが共感できて嬉しい。 カスタマーレビューピックアップ 読む速度が俄然速くなった第三巻。 重要な出会いが二つ。 一つは勝海舟と。竜馬と同じく器の大きい勝海舟。その勝海舟をして面白い奴と言われる竜馬、その二人のやりとりはとにかく面白く、また彼との出会いで竜馬の夢が大きく大きく膨らんでいきます。「人間好きな道によって、世界を切り開いていく」そんな言葉を残した竜馬が出会った、勝海舟と船への夢。それが一つ。 そして、もう一つは、最も重要な人、おりょうと。 その出会いは、意外な出会い、意外な展開。でも竜馬らしい。寺田屋で働き始めたおりょうとの今後の展開も興味深い! この二つの出会いが目玉になっている三巻。しかし、より印象的なのは「人きり以蔵」こと岡田以蔵とのやり取りや武市半平太との決別。 そして、寺田屋騒動。 『維新の陽は、やがてこういう連中の屍の向こうに昇るのであろう』とは、作者の言葉。 さて、四巻。どう時代が動くのか・・・。 カスタマーレビューピックアップ 他の幕末関連の司馬作品に比べると、日常生活のほのぼのとした描写も多く、時間がゆっくりで3巻でもまだ主人公が29歳です。 2巻では竜馬の脱藩以外は大きな動きはなく、1巻の延長のようなものでしたが、この巻では攘夷か佐幕かという世論から攘夷派=尊王 開国派=佐幕といった政治思想にもなっていく経緯も書かれていて、薩摩藩 長州藩 土佐藩のそれぞれの人格 歴史 現在の政治状況 重要人物や維新後はどのような余生を過ごしたかも書かれていてかなり濃い内容になっています。 竜馬が脱藩したことによって自由に様々な人物と場所を行き来することができるようになった為、人物や出来事もついていくのが大変(笑)でしたが、作者が随所に同じような説明を丁寧に解説してくれているので読んでいくうちにこの人物はこの藩でこんな性格とかわかってきます。 1巻からの竜馬の成長や立場の変化はもちろんですが、同じ土佐出身の藩も手がつけられない無頼漢で牢獄に何回も葬られていた岩崎弥太郎が明治には商社・三菱商事を設立することになること、竜馬とは対極ではあったが親友であった美丈夫で文武両道な武市半平太が、朝廷工作を急ぐあまり、邪魔な幕府の重要人物を次々に暗殺し、政治改革というより暗殺の黒幕者になりはててしまい、竜馬とはもはや同志ではなくなったこと等、竜馬の周りにいた人物の思想 状況の変化も描かれています。 乱世であるゆえに、安定した収入・仕事・結婚することができなくても、強い意志・精神力、タイミングを見て行動すること、きちんとした対人関係を築くことで、自分が気づかないうちに自分自身が変わることができる。自分が変わると人間関係も変化し、環境も変わる。私も現在と将来を悲観するのではなく、自分改革して人生を切り開いていかなきゃ!という気持ちにさせられた3巻です。 カスタマーレビューピックアップ 勝との出会いで竜馬は自分の進むべき道がはっきりと見えたのだろう。 これまでゆっくりマイペースに構えていたのに、目標がはっきりした途端、日夜問わず東奔西走しているあたり竜馬らしいと思った。 竜馬がはじめて江戸への剣術修行をした頃から10年くらいでここまで変化するのかと幕末の時代の流れに驚いた。 カスタマーレビューピックアップ
小学校卒業後に海外へ移住してしまった私には日本の硬い歴史小説を読むのは少し辛い気がいつもしていました。でもいつか司馬遼太郎の作品は読みたいと思っていた。そんな私が最初に選んだのは「竜馬がゆく」でした。なぜって竜馬のことはあまりにも有名すぎたし、幼い頃はアニメ「お~い!竜馬」なども見ていたので、わりと良く知っている人物が主人公の小説から始めてみうようと思ったわけです。 結果は大成功、面白くて面白くてだーーっと一息に読んでしまいました。 このレビューは初めて司馬遼太郎の本を読もうとする若い世代にむけて書いてるつもりですが、「竜馬がゆく」は竜馬が主人公ながら所々竜馬から話しがずれて他の武士の話がつけ足たされたりしています。 もしも最初にそういった箇所を読むのが辛かったらそういったページは抜いて読んでもいいと思います。後々に読み返した時にそういった箇所もだんだん読むようになりより深く楽しめるようになると思います。 本を読む忍耐も時間もない、歴史もあまりくわしくない、そんな私がどうやって最後まで読めたかっていうとそうやって読みました。 その後は一息をついて短編集にしぼりました。それも幕末の話や維新後の話にしぼりました。「あ~、そういえばこの登場人物は竜馬がゆくにでていたなー」とか「竜馬の死後にこうなったのかー」などと思い、自分で段々と作品と作品の間にある繋がりを意識するようになり、そうやって司馬遼太郎の世界が広がっていきました。 直接「竜馬がゆく」に関するレビューではなく、どうやって司馬遼太郎の本を読み始めるかみたいなレビューになってしまってすみません。これから司馬遼太郎の本を読みたいけど難しそうと躊躇している方々に役立ちますように。 竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ p298に出てくる当時の竜馬の活躍を表した言葉「坂竜飛騰」。 まさにこの頃の竜馬をうまくあらわしていると思う。 竜馬、西郷という幕末の両雄がようやく出会い、一気に時代の流れが進んでいく第5巻、読み応え十分です。 カスタマーレビューピックアップ 西郷隆盛と出会います。 世に出て何かをなす人というのは共通しているんですよね。 西郷隆盛は 「おのれを愛するなかれ」 が自己宗教であり、 「敬天愛人」という言葉を好んでいた。 また、どういう人間が大事業をなせるかを考えついに結論を得た。 「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らない人は、始末にこまるものなり。 この始末に困る人ならでは、 艱難を共にして国家の大業は成し得られぬものなり。」 竜馬の語録では、 「世に生を得るは事を成すにあり。 人の事跡を慕ひ人の真似をすることなかれ」 となり、 独自性が強いみたいです。 ここら辺の違いがそれぞれの「道」を作っていくんですね。 大きな人達が出会い、時代をつくっていくんだなって感じられました。 カスタマーレビューピックアップ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第五巻。池田屋事件に禁門の変、時代を揺るがす大政変が続く元治の世を荒々しく描く。京都における長州藩の権威は一挙に崩落し、忽ち朝敵としての汚名を着せられる、その一方で次第に体制を強めていく幕府の影に潜む薩摩藩の存在、巡るめく時代の中でかの竜馬自身は西郷と歴史的な出会いを成し遂げる。神戸海軍塾は解散し、幕臣勝海舟の大きな手立てを失った竜馬は次なる同士として、西郷との間である新計画を企てる。海軍塾の流れを汲んだ、日本発の商社の設立。長州征伐がいよいよ本格化する勤王党と佐幕派の戦いの最中、今も尚我が道を進む志士竜馬の道のりを描く。 前作に続いて、余談や小話に重複も目立って、冗長な表現は多くなってしまう上に、幕末史を描く上で思想的にも外交的にも大きな事件であったはずの、薩英戦争や長州砲撃事件などが全くと言って良い程触れられていないので、こうした小話も歴史的な意義がつかみにくい位置づけになってしまっている事は紛れも無い事実だろう。しかし、原点を辿ればあくまで竜馬の物語なのだ。竜馬を取り巻く幕末の風雲を語るには、本編に描かれている政調で十分足るだろうし、況してこれだけ細かな点を指摘した小説を読む上での前提として、幕末の基礎的な流れは読者も知っていて然りだと思う。本巻では、竜馬の動向はやや停滞気味だが、海援隊設立に至る重大な一歩として、そして竜馬のその後を語る上で欠かせない維新三傑西郷との出逢いを描いた局面として、気長に読んで貰いたい。続く歴史は奇跡の如く蠢いていく。 カスタマーレビューピックアップ かの有名な池田屋の変が登場します。 大河ドラマ新撰組などでもお馴染みのこの場面は竜馬とは直接的なつながりは少ないのですがとても興味深いですね。 本書では新撰組が思慮、思想のないただの殺人集団のように描かれています。実際のところはどうなのでしょうか?ドラマではとても魅力的な人物の集まりのように描かれていましたよね。 長州の暴発(京の焼き討ち)を一時的に救うことになるのが池田屋の変ですが、新撰組にとっても、幕府にとっても結局はこの快挙が崩壊への序章となってしまうのですから、歴史は皮肉なものですね。 この時節にあって竜馬は『まだ早すぎる、みんな無駄に死んでいく』と唇を噛み締めます。そして、竜馬自身も海軍塾を閉鎖に追い込まれ無に帰していきます。尊皇攘夷熱に浮かれる世間に踊らされることなく、自らの信念に従って生きていく様がここでもありありと描かれています。 カスタマーレビューピックアップ
「するめが大砲になる話をごぞんじか」 竜馬が薩摩藩邸で、西郷隆盛、小松帯刀に貿易の重要さを説いていいるセリフの冒頭の部分です。 この部分を初めて読んだときは「竜馬は何を言っているんだ?する めが大砲になるわけがないだろう!」と思いましたが、その後のセリフを読んで、「なるほど!」と納得しました。貿易を巧みに利用すれば、するめが、大砲や軍艦になるということだったのです。 「百の空論よりも、一のするめが肝要である」 竜馬の考えと、他の志士の考え方の違いはこのセリフに象徴されていると思います。 竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ はるか昔、NHKの大河ドラマで放映されていた。また、この作品が好きだという人の話も何回か聞いたことがある。でも、全8巻の大作に手をつけようとしなかった。 きっかけは、斎藤孝氏の「日本を教育した人々」を読んだことである。斎藤氏は、吉田松陰、福沢諭吉、夏目漱石と共に、司馬遼太郎を挙げた。日本の人々に歴史と生き方を伝えたということらしい。そこで、最もポピュラーな「竜馬がゆく」を読むことにした。そして、すっかりはまってしまった。 竜馬の33年間の生き様を生き生きと描ききっている。幕末の志士たち、竜馬の家族、友人達が多く登場する。ときどき、数十ページ、竜馬から離れ、別の人物の話が挿入されることもある。おもしろいのは、司馬遼太郎が、ナレーターのように作品の途中で、解説に出てくるところである。歴史的背景の説明や取材の裏話など。私は、この部分を大いに楽しんだ。 読後、伏見から京都へ、竜馬の足跡をたどる旅をした。若者のファンも多いことがその旅でも分かった。 カスタマーレビューピックアップ この小説はとにかく最高です。少し長いなぁと思える所も有りましたけど、この最終巻を読み終えるとそんな事はすっかり忘れていました。 特に「この長い物語も、おわろうとしている。」という文の辺りからドキドキしながら最期まで読みました。漫画ならともかく、小説でこういう体験をしたのは初めてでした。今後も小説でこんな体験は出来ないと思いました。後、最期の一文がいいです。 個人的にかなり気に入っている言葉です。美しい言葉だなぁと読み終えてから思いました。 カスタマーレビューピックアップ 幕府を無血で倒し、誰もが大統領になれる世の中を実現したいと 考えていた竜馬。 次々と倒幕の志士が倒れ、最後には竜馬も天に召されます。 明治時代まで竜馬が生きていれば、もっと日本はよくなったと 考えられなくもありませんが、私は竜馬は天命を まっとうしたのだと思いたいです。 龍のように日本を駆け回り、歴史を大転換させていく姿は 爽快そのものです。 是非おすすめしたい作品です。 カスタマーレビューピックアップ ついに大政奉還が成功した。 竜馬の夢がかなった瞬間。しかし、世界を船で行き来するというもうひとつの夢はかなわなかったが。 「世界の海援隊でもやりましょうかな。」何気ない一言だが、 竜馬らしく、竜馬にしか言えない言葉だろう。 藩から飛び出し、藩というもの自体、なくしてしまおうと考えた竜馬。 士農工商をぶっ壊し、平等な日本人を目指した。 竜馬のまわりに影響を与えたすばらしい仲間がいたからだろうが、 サムライ文化の江戸時代にその先を見据えた斬新な考えはすごいと思う。 明治になり市民は平等になりつつあったのかもしれないが、 平成の今、竜馬のような存在が必要かもしれない。 今の日本をみたら、竜馬はどう思うだろうか。 また、幕末の時代のように立ち上がってくれるだろうか。 小説はここで終わったが、竜馬のことは後世に語り継がれていくだろう。 カスタマーレビューピックアップ
大政奉還成立の瞬間の竜馬の姿や言葉には心をふるわせられる感動があった・・。 幕末・日本においてこのような人物は他にいなかったのではないか。稀有な発想をもち、不思議な愛嬌と善骨をおびて生まれた人物。読み終えて、この人物の魅力に虜にされてしまった自分がいる。 竜馬の哲学とそれを通じて書かれる司馬遼太郎の哲学。司馬さんは竜馬を通して「事をなす人間の条件」を考えたかったと語っている。 私にとってもこの本は人の生き方を考える上で大きなヒントになったように思う。 司馬遼太郎独特の短文の多い文体で竜馬の生き様と、幕末の空気をありありと感じさせてくれる。素晴らしい小説だった。 この小説を読み返していると「その後の明治日本を見たら、竜馬さんは果たしてどう思うんだろうか」そんなことをつい考えてしまう。 竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ 幕末物は新選組関連しか読んだことがなかったので、この作品を読むと同じ幕末時代に生きていたとは思えない程、さまざまな人物、思想、各藩の政治問題が書かれています。(時間を置いて読むと記憶を取り戻すのにちょっと苦労(汗)) なのでこの作品で幕末時代の生活がよくわかり、とても勉強になりました。(新選組はかなり閉鎖的な世界。私自身保守的なのでこちらの方が共感はしますが)薩長といえばお金があり改革派ということは知っていたのですが、長い間ずっと犬猿の仲で連盟するのにものすごく手間と時間がかかったことや、「海援隊」とは何をするか、どんな目的で結成されたか、どのような人物がいたかが書かれており、この時代に幕府以外が貿易という考え方、行動をすると犯罪・死刑に値するほどのことなんて知りませんでした。(それを薩長はやっていたのでいわゆる密輸) この巻には「お慶」の章があるのですが、この人物は長崎きっての美人女商人38歳。(生まれはお嬢様)でまだ鎖国体制の25才の時に上海へ密航、その後日本茶の輸出で富を築き、一人身ながら大屋敷を持ち、着道楽、仏製香水までつけていて、彼女だけに限らず困難な時代でも努力はもちろん、行動・人との関わりで情報・時機を見極めることで人生が変わるのだなと思い、私も見習わなきゃ!という気にさせられました。 でもこの作品にありがちなんですが、いつの間にか人物がフェードアウトしていき、お慶も少ししか出番がなくて寂しい・・(特に3巻あたりからずっと薩長土の人達はもちろん、天皇家、幕臣、外国人までいて全員の名前は覚えられないです) ちなみに後半に竜馬がワインを飲んでいます。 カスタマーレビューピックアップ 本文の竜馬の言葉を借りるなら、当時の竜馬は洪水を一人でせきとめて別の方向へ流すという神業のようなことを目指していたと言ってもいい。 1巻から読んでいると最初の頃の竜馬からは想像もできないくらい日本に対して影響力を持つようになった。 いよいよ最終巻の8巻が楽しみです。 カスタマーレビューピックアップ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第七巻。竜馬の海援隊は、土佐藩の後押しを得て軌道に乗り始める。その最中に起こった、いろは丸の事件。坂本竜馬と岩崎弥太郎、土佐藩が巻き込まれた悲劇に、歴史の足踏みはやや穏やか。竜馬が海援隊の事業の影で、刻々と進める倒幕計画はまだ半ば。その傍らで愈々煮詰まる薩長両藩を横目に、竜馬は一つの賭けに出る。それは、勝海舟と大久保一翁がかつて竜馬に語った、笑える夢物語だった。大政奉還。唯一つの奇跡に竜馬の胸が躍る。或いは、苦労の末に築いた薩長との関係に亀裂さえも生じさせるこの妙案の成功に、又一つ大き過ぎる力を注ぐ竜馬の晩年の奔走がここから始まる。 坂本竜馬の人物像はしばしば薩長同盟や大政奉還の一点に集約される。その観点から言えば、竜馬の幕末の印象とは距離がある観も否めないが、それはあくまで表面的な印象に過ぎまい。竜馬の興味そのものは寧ろ海援隊の事業にあり、彼の人生を追うこの小説の主題から言えば、非常に彼自身の人間性を集約した一冊になってると感じられた。又、本小説後半で政治的な動きが続く事から、しばしば重複事項や回りくどい余談が見受けられたが、海援隊の事情に話の大筋が偏っているがゆえに、長い文章にやや飽きてきた読者にも新鮮味があった一冊となることだろう。 カスタマーレビューピックアップ 『竜馬がゆく』を読んで、僕は初めて幕末の混乱や難しさを知った。 歴史の授業ではここまで詳しく語られることはないだろうと思う。 佐幕から勤王へ、攘夷から開国へ。 様々な立場が入り組んでいる時代。 誰もがその流れの中で泳いでいるのに対し、竜馬だけはそれらとは違う自分の流れを築き、持ち続けます。 天が放った坂本竜馬が天に帰るまでを、もう少し読み続けたいと思います。 カスタマーレビューピックアップ
倒幕に向けて着々と準備をすすめる薩長に、土佐が加わりいよいよ倒幕が現実味を帯びてきます。 武力による倒幕では、国内が疲弊してしまいそれでは列強の思うつぼである。誰もが『そんなことは分かりきっている。しかし幕府を倒さなければならない。それには武力によるしかない。』と考える中、竜馬だけが“大政奉還”を主張し、実現させてしまいます。 幕府に対しては、『徳川家の存続の為にはこれしかない。』 かの有名な船中八策など、個人的にはこの巻は特に好きです。 竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ ついに不可能といわれていた犬猿の仲の薩長の手を握らせた竜馬。 どんな優れた交渉術をもっていたのだろうか、とても気になるところ。 明治という新しい時代の幕開けもすぐそこまでという第6巻。 7、8巻の終盤が楽しみです。 カスタマーレビューピックアップ 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第六巻。遂に成った薩長の秘密同盟、その間を取り持った坂本竜馬一人の手によって維新の歴史が動かされていく。時期を同じく薩長連合を目論んだ土佐の英雄中岡慎太郎と共に、薩摩は西郷隆盛や大久保一蔵、長州は桂小五郎の繊細な心境を汲みながら、薩長をつないで行く竜馬の姿はまさに見事である。一度は同盟成立へ向けて薩摩を発った西郷も、時勢と世論に圧されて京都へ。怒った桂率いる長州を宥めつつ、再び舞台は京都。既に広まった志士坂本竜馬の上洛情報を知って、坂本竜馬の包囲網は大阪・兵庫にまで広がるが、そんな事に臆せず、大阪城代大久保一翁や新撰組藤堂の計らいの下、無事京都へ到着する。坂本竜馬の到着で、漸く西郷と桂が手を握った。 前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎の粋な計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。 カスタマーレビューピックアップ 反目しあっていた薩長の秘密同盟がついに成立します。 常識的には誰もが不可能と思うこの同盟を竜馬が見事に立ち回り実現させてしまいました。 不作で米に休している薩摩藩、金はあっても思うように武器を集めることができない長州藩が互いに相手が喉から手が出るほど欲しいそれらの不足物を融通し合う事で、両藩の距離が一気に縮まるのです。 精神的な対立を、物質的な側面から解決しようとする竜馬の立ち回りは、この時代においては特に奇抜でした。 個人的には、桂小五郎が竜馬に『して、兵糧はどれほど出すか』と聞かれ、『薩が欲しいだけ出す』『値は?』『進呈する』と答える部分が印象的でした。竜馬は桂に『君は天下がとれる』といいましたが、私もそう思いました。そして桂、長州藩をしてそのような気持ちにさせてしまう竜馬の大きさにも改めて感動しました。 カスタマーレビューピックアップ 薩長が手を握れば倒幕はできる、とは誰もが考えたことです。しかししょせんは卓上の理論で、誰もやろうとはしなかったし、できるとは思いませんでした。それを実現したのが、土佐浪人坂本竜馬でした。 一度は破談になりかけますが、竜馬の妙案でもう一度会うことが決まります。しかし、両藩とも自藩のプライドばかり気にして、なかなか進みません。しかし、竜馬の必死の説得で薩長同盟は成立します。 薩長同盟が成立し、幕長戦争では長州が勝利します。 物語も後半に入り、ますます目が離せません! カスタマーレビューピックアップ
ちょーおもしれよ 時代を見通す力カスタマーレビューピックアップ 著者は日本人の孔子像と中国人の孔子像が全く違うと冒頭で説明し、日中の考え方にはギャップがあると説く。このことは、中国人と接した経験のある人ならば誰でもうなずけるのではないだろうか。 また「義」という日本人がをずっと大切にしてきた日本の美学をアメリカは戦後様々な手段と仕組みによって解体したと説く。 最後には、日本は特にここ最近ユダヤ系金融資本主義に振り回され、その結果現在のの日本を作り上げてしまったのだから、そのグループと距離を置き、中国を大切と手を携え、アジアを拡大していくことがこれからの日本の進むべき道であると結ぶ。 また、別の分野の話として、幕末から現代に至るまでのロックフェラーとロスチャイルドの覇権争いについても、実にわかりやすく説明されていて、このことを頭に入れて金融などの世の中の動きを見ていくとより理解が深まると思う。 最後に、現在の金融危機や恐慌の可能性に興味のある方は、副島隆彦著「恐慌前夜」 を是非、読まれたい。 その他、その観点から参考になる本として、ソロス著「ソロスは警告する」、ラビ・バトラ著 「2010年資本主義大爆裂! 近未来10の予測」、恐慌論の名著ガルブレイスの「大暴落1929」をお勧めしたい。副島さんの本を含め、これらの本のレビューを書かせていただいたのでご一読いただければ幸いである。 カスタマーレビューピックアップ これは、なかなか難しい本です。 歴史人物を英雄として捉えず、副島視点で 書かれた、非常にためになる本です。 愛国的な事を言うだけでは、いけないと冷静にさせてくれます。 カスタマーレビューピックアップ 副島先生の書籍に初めて取り組む方や 入門者そして、金融、経済、資産運用だけに 興味のある方にはあまりおすすめではない気が します。 というのは、本書の内容が、日本の歴史 (文化含めた常識)について要所要所を取り上げ 解説または真実を確認するという構成になっている ためです。もちろん、1冊の本で日本の歴史を 丁寧に解説し、歴史から学ぶというのには、 無理があるのは分かりますが、それにしても あまりに部分部分だけが取り上げられており、 全体と通して何かを学んだ、または1つのテーマ を学んだというような充実感を持ちにくいと 感じたためです。(もちろん、日本の歴史に 詳しい方や好きな方が読むととても満足感が あるのかもしれませんが・・・) しかし、恐らく本書に書かれている大部分が 日本の歴史や世の中の大きな枠組みの真実で あろうという意味では、本書の価値を見過ごす ことは出来ないのではないでしょうか。 歴史や真実の細かいことにはあまり興味が ないので何とも言えませんが、それでも 本書は、これまでの日本人が大切にしてきた なぜ生きる?どのように生きる?という 思想について再確認させてくれるはずです。 「人間の自然な欲求を認めながら、 平易に着実に生きる」ということも紹介されて いますが、とても素晴らしいことだと素直に 共感できます。松下幸之助などの偉大な経営者の 思想や生き様を改めて学ぼうという気持ちに させてくれるのが本書のような気がします。 カスタマーレビューピックアップ 著者は日本人の孔子像と中国人の孔子像が全く違うと冒頭で説明し、日中の考え方にはギャップがあると説く。また「義」という部分をずっと大切にしてきた日本人の美学はアメリカにより、解体されたと続ける。 ラストでは日本は今までユダヤ系金融資本主義に振り回され、その結果今の日本を作り上げてしまったのだから、そのグループと距離を置き、中国を大切にし、アジアを拡大していくことがこれからの日本の道標なんだと結ぶ。 今まで知らなかった部分がわかり、驚きと感動を覚えたのだが・・・ 中国人と仲良くしていくのはかなり厳しいと、経験上肌で感じている私は、著者に一つ注文をつけたい。 日中友好の具体的指針を次回作で発表してください。 その後判断します。現状はかなり厳しいですよ。 カスタマーレビューピックアップ
今まであちこちで述べてきたことの寄せ集めのような印象がある本である。日中関係について、日本が中国から一方的に影響を受けてきたので、恩を返さねばならないなどと間の抜けたことを書いているが、そもそも菅原道真が9世紀末に遣唐使を廃止してから、時折中国の思想が流入することはあっても、日中関係は基本的に断絶していたのであり、一方的に影響を受け続けたと言うのは明らかな誤りである。そもそも日本人が明治維新以来、作り上げた数多くの翻訳語はそのまま中国で使われているのではないか。読んでいるうちに、著者の論旨は、天谷直弘氏がかつて唱えた「町人国家論」に近いと思っていたら、案の定後になって出てきたので笑ってしまった。中国人には誠心誠意話せば分かるとも書いているのだが、これも全くの幻想だ。そもそも現在の中国人の圧倒的多数には漢籍の素養など全く無い。断絶しているのである。著者の言う中国人は著者の妄想の中にしか存在しない。中国人と誠心誠意話せば分かる、ただひたすらアメリカに抗って中国人と仲良くすればいい(笑)というのは、知的退行そのものである。著者は王道を行っているつもりかもしれないが、覇道も必要である。実際、現実に中国がやっているのはガス田、著作権、商標その他数多くのものの侵略と略奪である。最初から日本人をいい獲物としてしか認識しない連中に「誠心誠意話せば分かる」というのは愚の骨頂である。それ以外の部分については有用な部分もあるが、アメリカを嫌うあまりの中国への一方的な求愛はここまで来ると見苦しいの一言である。 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ 1年掛けて、大陸を貧乏旅行する経験自体は、良いことだと思うのですが、沢木節よろしく「だから俺は、他の若い奴より偉いんだ」的な態度には苦笑してしまいました。 でも、読み物としては面白いです。入社試験時の敵前逃亡に対し、もっともらしい言い訳をする所は「自分には優しい人なんだなぁ」と人間、沢木耕太郎さんを見た思いがして、良かったですね。バックパッカーやった奴が偉らいなら、日本で義務化すれば良い。とおもわせる逸品です。 読み物としては、面白いのでオススメです。 カスタマーレビューピックアップ その昔、1ドルが360円だった。それがバブル期に80円になったこともあった。円高はバックパッカーに都合が良く、またアジアへの旅はもともと物価が安く過ごすことができるメリットがあって私のような貧乏学生にも海外旅行ができた。この小説を読むと、今すぐにでも旅立ちたくなるが、現実的には、家庭を守り、子どもを進学させねばならず、家のローンも残っているし、仕事をやめる勇気はない。ということで、再び合流する楽しみは20年先の退職後にとっておく。 小説中にとても共感できる部分が、2つある。その1つは、道を聞かれるくらいに現地に溶け込むと、旅人側は好奇心に満ち溢れていても、現地の人から外国人とは思われず、透明人間になっていくような快感があるということ。 もう1つはマカオのカジノで大金をスッてドロップアウトするのか、しないのか心理的な境界線上の揺らぎを主人公は一種の快感だという。 この2点に共感できる理由をうまく説明できないのだが、いずれにせよ、知人友人肉親、学校、会社、地域社会などから完全に切り離された一人の人間として、誰からも関与されていない心地よさがあることは確かだ。他にリンクして考える必要が無い。決めるのは自分だ。 これから旅に出ようとする若い人にも良し、またかつてバックパッカーを気取ったおじさんやおばさんにもお薦めできる本である。また、深夜特急の世界が好きな人には狩撫麻礼原作、たなか亜希夫画のコミック「ボーダー」もお薦めする。 カスタマーレビューピックアップ 香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に 血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて あっとゆうまに最後まで読んでしまった。ユーモアもあり、うら寂しさもあり、勉強にも なるので誰が読んでも楽しめるんだろうなぁコレは。黄金宮殿などという贅沢な?(笑)宿 の件も何か微笑ましい。やっぱり沢木さんの人柄も大きいのかもなー、変に繕う事もないし だからって品がない訳でもないから、もの凄く読みやすいし、なんかどんな状況におちいって も後腐れなく気持ちがいい感じを受けるな。 それに明暗も両方ともしっかり描いていて、賑やかな祭りの裏での浮浪者の件や、日本に 強い憧れを抱く青年の件も何か感慨深い。 それにしても大小は面白そうだなー、僕は普段、麻雀しかしないんだけど、大小・・・いつか やりにいってみたいぜ! 後、巻末に付いてる「出発の年齢」って対談も、色々背景を知れて良いです。 カスタマーレビューピックアップ この本が書かれたのがたしか1980年代。 私は海外に行った事が無いので、この本を読んでまるで自分が体験しているような錯覚に陥っている。 単なる仕事からの言い逃れの為に、香港からロンドンへ陸路をつなぐ旅へ旅立つ著者は、様々なカルチャーショックを体験しながら、いつか自分自身を見つめなおし、またその呪縛から解放されてゆく。 シルクロード編を読んで思った事は、私は溢れかえる物乞いに対してどういう行動を取れるのかということ。その一つの答えがあった気がします。 海外に旅立つあなたは、本当の旅人になれるのか? 行く前に是非読んで欲しい!全巻読み応えがあります。 カスタマーレビューピックアップ
何でこんなに共感を呼ぶのだろう。私は既に中年とも言えるサラリーマンだが、確かに全てを放り捨てて旅に出たくなった。仕事柄、年中海外には行っているのに、である。 著者は26歳までに旅を出るのが良いと言われ、旅に出た。であるなら、この本は26歳までに読むのが良いのかも知れない。が、若くしてはまると永遠の旅人になる恐れが確かにある。それはそれで幸せかも知れないが・・・ この本はバックパッカーのバイブルかも知れない。だが、僕が思うに、この本の通りにその土地に行くという使い方ではなく、著者の旅の仕方なり考え方を自分の旅に取り入れるのが良いと思う。それは著者の好奇心であり、謙虚さであり、だが一方自分を主とした考え方などなどである。『ちょっと冷やかしに行ってみる』、とか『不思議なまでに言っていることが完璧に分かる』などは自分を主として考えなければ思いつかない。自分が分からない言語の会話を聞いて、言っていることが分かる訳はないのである。ただ、自分の中で想像しそれが合っていると100%分かったと思い込んでいるだけなのである。 だが、それで良いのだ。だれが点数を付ける訳でもない。自分が、自分のために旅行しているのだから。それが、しがらみの多い世の中で、常に他人を気にしている私たちがこの本に、この生き方に強烈に魅かれる理由なのかも知れない。 坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)カスタマーレビューピックアップ 日露戦争開戦に向けての意思決定と開戦準備がテーマ。 当時大人と子供ほど国力の差があったロシアに対して、なぜ日本が開戦を決意するに至ったのか、当時の人々の深刻且つ切実な葛藤・決意が臨場感を持って伝わってきます(「このまま時が移れば移るほどロシア側に有利で日本側に不利です。今なら何とかなる。日本としては万死に一生を期して戦うほか、残された道はない」)。 国に対する愛情だけでなく客観的・冷静な彼我分析のもとに、日本がなけなしの総力を結集していく過程には思わず心が動かされます。 カスタマーレビューピックアップ いよいよ日露戦争の戦いの火蓋が切られる第3巻。 前半部分では、戦争回避の努力もむなしくロシア側の理不尽な要求に追い詰められ開戦せざるをえなくなったプロセスが描かれています。当時の日本にとって大国ロシアと戦うことがどれだけ困難(無謀)なことだったかを思うと、大国から屈辱的外交を強いられた憤りを感じます。 中盤以降は日露戦争準備から緒戦まで描かれていますが、私が印象に残ったのは、さまざまな点で後の日中戦争、太平洋戦争との対比やそれらへの影響が垣間見えたことです。 例えば、開戦の段階で陸・海軍と政府があらかじめ戦争終結に向けたシナリオ(短期決戦での勝利で列強諸国に仲介してもらうこと)を共有化していたことは、昭和の戦争とは対照的で興味深いです。 一方、兵士個々人の闘争心や忠誠心に頼る白兵戦中心の戦闘、補給に対する意識不足など日本軍の特徴がすでにみられ、日露戦争の反省があれば昭和の戦争はもう少し違ったものになったのではないでしょうか。 カスタマーレビューピックアップ 子規は逝去。文学の周辺に関しては、この巻で終わってしまうようだ。 とうとう、日露戦争が開始され、秋山兄弟の活躍が始まる。 山本権兵衛、東郷平八郎が登場。 日露戦争の緒戦までが、本巻の内容。 ロシア側の人物に関しては、ウィッテの記述がいまひとつ定まらない感じがして、落ち着きがない。 日露戦争も佳境に差し掛かる、どう物語は進むのか? カスタマーレビューピックアップ 日露戦争における陸軍と海軍の違いこそが、その後の日本を太平洋戦争へとすすませていったのであろう。 山本権兵衛と山県有朋、この二人の男のちがいがよくわかった。 カスタマーレビューピックアップ
本シリーズの主役ともいえる日露戦争の開戦前後がこの第3巻。 本シリーズを通して、痛いまでにまっすぐ、国家の為に身をささげる人々の思いをびんびん感じてきたが、中でも特に印象に残った場面があった。 日露戦争における海軍を作り上げた山本権兵衛がかつて海軍大臣を務めていたとき、日露戦争での主役となる旗艦“三笠”を英国に発注。しかしながら、資金繰り逼迫で万策つき、どうにも前払い金が払えない。時の内務大臣西郷従道は、事情を聞き終えると 本当に胸が熱くなりました。この時代にはこんな人材が少なからずそこら中にいた、、、というより、武士の魂を色濃く残す当時代の常識的な生き方なのですね。 覚悟が違います。本気度が違います。自分と比べて余りの違いに愕然としました。 本シリーズを通して上記のような精神に随所で出会うことができます。 |
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