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Amazon人気商品ランキング/大宅壮一ノンフィクション賞psWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 商品総数:1040/総ページ数:104 最終更新日:2008/10/14 深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ 1年掛けて、大陸を貧乏旅行する経験自体は、良いことだと思うのですが、沢木節よろしく「だから俺は、他の若い奴より偉いんだ」的な態度には苦笑してしまいました。 でも、読み物としては面白いです。入社試験時の敵前逃亡に対し、もっともらしい言い訳をする所は「自分には優しい人なんだなぁ」と人間、沢木耕太郎さんを見た思いがして、良かったですね。バックパッカーやった奴が偉らいなら、日本で義務化すれば良い。とおもわせる逸品です。 読み物としては、面白いのでオススメです。 カスタマーレビューピックアップ その昔、1ドルが360円だった。それがバブル期に80円になったこともあった。円高はバックパッカーに都合が良く、またアジアへの旅はもともと物価が安く過ごすことができるメリットがあって私のような貧乏学生にも海外旅行ができた。この小説を読むと、今すぐにでも旅立ちたくなるが、現実的には、家庭を守り、子どもを進学させねばならず、家のローンも残っているし、仕事をやめる勇気はない。ということで、再び合流する楽しみは20年先の退職後にとっておく。 小説中にとても共感できる部分が、2つある。その1つは、道を聞かれるくらいに現地に溶け込むと、旅人側は好奇心に満ち溢れていても、現地の人から外国人とは思われず、透明人間になっていくような快感があるということ。 もう1つはマカオのカジノで大金をスッてドロップアウトするのか、しないのか心理的な境界線上の揺らぎを主人公は一種の快感だという。 この2点に共感できる理由をうまく説明できないのだが、いずれにせよ、知人友人肉親、学校、会社、地域社会などから完全に切り離された一人の人間として、誰からも関与されていない心地よさがあることは確かだ。他にリンクして考える必要が無い。決めるのは自分だ。 これから旅に出ようとする若い人にも良し、またかつてバックパッカーを気取ったおじさんやおばさんにもお薦めできる本である。また、深夜特急の世界が好きな人には狩撫麻礼原作、たなか亜希夫画のコミック「ボーダー」もお薦めする。 カスタマーレビューピックアップ 香港・マカオ編は、とにかく熱い!毎日が祭りのような香港の庶民街の熱気に、常に頭に 血が昇ってるぐらい白熱してる大小という博打。とにかく読み出したら、止められなくて あっとゆうまに最後まで読んでしまった。ユーモアもあり、うら寂しさもあり、勉強にも なるので誰が読んでも楽しめるんだろうなぁコレは。黄金宮殿などという贅沢な?(笑)宿 の件も何か微笑ましい。やっぱり沢木さんの人柄も大きいのかもなー、変に繕う事もないし だからって品がない訳でもないから、もの凄く読みやすいし、なんかどんな状況におちいって も後腐れなく気持ちがいい感じを受けるな。 それに明暗も両方ともしっかり描いていて、賑やかな祭りの裏での浮浪者の件や、日本に 強い憧れを抱く青年の件も何か感慨深い。 それにしても大小は面白そうだなー、僕は普段、麻雀しかしないんだけど、大小・・・いつか やりにいってみたいぜ! 後、巻末に付いてる「出発の年齢」って対談も、色々背景を知れて良いです。 カスタマーレビューピックアップ この本が書かれたのがたしか1980年代。 私は海外に行った事が無いので、この本を読んでまるで自分が体験しているような錯覚に陥っている。 単なる仕事からの言い逃れの為に、香港からロンドンへ陸路をつなぐ旅へ旅立つ著者は、様々なカルチャーショックを体験しながら、いつか自分自身を見つめなおし、またその呪縛から解放されてゆく。 シルクロード編を読んで思った事は、私は溢れかえる物乞いに対してどういう行動を取れるのかということ。その一つの答えがあった気がします。 海外に旅立つあなたは、本当の旅人になれるのか? 行く前に是非読んで欲しい!全巻読み応えがあります。 カスタマーレビューピックアップ
何でこんなに共感を呼ぶのだろう。私は既に中年とも言えるサラリーマンだが、確かに全てを放り捨てて旅に出たくなった。仕事柄、年中海外には行っているのに、である。 著者は26歳までに旅を出るのが良いと言われ、旅に出た。であるなら、この本は26歳までに読むのが良いのかも知れない。が、若くしてはまると永遠の旅人になる恐れが確かにある。それはそれで幸せかも知れないが・・・ この本はバックパッカーのバイブルかも知れない。だが、僕が思うに、この本の通りにその土地に行くという使い方ではなく、著者の旅の仕方なり考え方を自分の旅に取り入れるのが良いと思う。それは著者の好奇心であり、謙虚さであり、だが一方自分を主とした考え方などなどである。『ちょっと冷やかしに行ってみる』、とか『不思議なまでに言っていることが完璧に分かる』などは自分を主として考えなければ思いつかない。自分が分からない言語の会話を聞いて、言っていることが分かる訳はないのである。ただ、自分の中で想像しそれが合っていると100%分かったと思い込んでいるだけなのである。 だが、それで良いのだ。だれが点数を付ける訳でもない。自分が、自分のために旅行しているのだから。それが、しがらみの多い世の中で、常に他人を気にしている私たちがこの本に、この生き方に強烈に魅かれる理由なのかも知れない。 甘粕正彦乱心の曠野カスタマーレビューピックアップ 満州の現場を知っている人がいまどれほど残っていることだろう。生き証人を探すにしても最後のタイミングに差し掛かっている。その意味で、このタイミングで広く証言を探しつくりあげた大作だ。 しかしながら、この著者の信条なのか性質なのか、証言に対して憶測を加えたり、まったく事実と関係ない情報あるいは嘘の情報(断りを入れているものの)を織り交ぜて読者に自分の憶測を織り込もうとする手法には不誠実さを感じざるを得ない。 これは東電OLにもみられたもので、せっかくの著作への信頼性を自ら毀損している。 カスタマーレビューピックアップ “満洲の夜を支配する”と言われたという甘粕の実像を描いて、甘粕がやさしい人間性と あえて言えばリベラルな人類愛の持ち主でもあったことを示している。 従来の「大杉事件」の鬼憲兵といった類のステレオタイプの甘粕像を持っていた わたしは、彼がなぜ満洲に渡り満映の理事長になったのか、実に不可解であった。 軍人としての挫折、恐らく心ならずも負った罪はいかばかり彼の心を蝕んだことか。 帝国陸軍に限らず、軍隊は本来的に上官の命令は絶対であるから、自分の思いとの 乖離に悩む人は軍人には向かない。 軍隊とは非人間的な組織であるといわれる所以だ。 だからこそ、甘粕は軍人の腐敗や権力主義を超えて天皇至上主義に自らの救いと 絶対的な”よすが”を求めたのだろうか。 しかし「大杉事件」がなかったら、果たして甘粕は、そのまま憲兵隊にいただろうか? 甘粕の波乱の人生は、「大杉事件」に端を発し、それから逃れることが出来なかった ことは間違いないが、彼の人生はそれによって開かれたのかもしれない。 カスタマーレビューピックアップ 筆者が「満州の夜と霧」と題した第2作にあたる。前作「阿片王」の続編として、里見甫と同様、「人工国家」満州国に暗躍した「主義者殺し」甘粕正彦の人間像に迫ったドキュメンタリーである。 前作は、後半に至るほどに脱線気味になり、里見に深く関わった女性の人間像を必要以上に掘り下げ過ぎている感があった。関係者の証言から、円の中心にいる里見の人間像を照射することが目的のはずが、最後まで里見に届かないため、読後に若干の不満が残ったものである。 本作では、関係者の証言は、甘粕という円の中心から離れずに、あくまで甘粕の人間像を浮かび上がらせる道具として登場する。しかも、数々の証言が、万華鏡を通したかのように、多彩かつ混沌とした甘粕像を覗かせている点で、証言による人物像の構築に成功しているといってよい。 関東大震災の混乱に乗じて、大杉栄と伊藤野枝を虐殺した「主義者殺し」であり、関東軍の庇護下で満州国の夜の帝王と称され、里見と比較して、さしずめ「謀略王」とでも呼べるのが、甘粕の一般的なイメージであるが、本作を読むと、そのイメージが皮相に過ぎないことがわかる。 甘粕は、大杉暗殺という軍の謀略の罪をかぶって収監されて以降、極度に自我を封印し、帝国の繁栄をよすがとして、ひたすらに自己犠牲の道を歩み始めている。おそらく落馬による怪我で、憲兵という軍人の傍流を歩まざるを得なかったとき既に、謹直さと破滅願望が同居するという、後の甘粕の性格の萌芽があったものと考えられる。ときに大酒を飲んで暴れ、ときに部下を激しく叱責し、またときにこれ以上ない哀惜の表情を浮かべて窓辺に佇む姿からは、孤独と劣等感に苛まれた甘粕の魂の悲痛な叫びが聞こえてきそうである。また彼が友人たちにあてた手紙には自己憐憫の言葉があふれており、甘粕の複雑な実相が垣間見える。 乱心の広野をさまよい続けた甘粕正彦という男。満州国の崩壊とともに「服毒」という方法で自決した彼が最後に見た心象風景は、果たしてどのようなものだったのだろうか。 「時代の犠牲者」というのは簡単であるし、また「運命は星ではなく自分自身にある」と達観するのも安直であろう。混沌に溶け込んだ甘粕正彦の生涯を、他の読者はどう見るだろうか。一読をお勧めする。 カスタマーレビューピックアップ ■ 【甘粕大尉を巡る人々 】 著者は、社会主義者(大杉 栄)殺しで当時の、憲兵司令部 という官僚組織のスケープゴートになった甘粕正彦大尉 に関して、その人物像を関係する人物、文献、その他の 資料を国内のみならず、中国の関係各地をも訪ねて面 談して、本書を著している。 ■ 【甘粕大尉の半生 】 甘粕大尉は、懲役10年の実刑判決を受け、千葉の刑務 所で服役。しかし、皇室の慶弔行事も重なり、わすか3年 弱で仮出獄をする。その後、結婚。フランスでの新婚滞 在から帰国。中国大陸に渡り、1932年の『満州国』建国 に尽力。東条英機関東軍参謀長らと親交、後、1939年 のノモンハンでの大敗北の為、関東軍の主要メンバー は、帰国。甘粕大尉は、満洲に留まり、満鉄映画会社理 事長に就任。阿片王の里見 甫と共に満州国を支える 闇の帝王となる。敗戦時に青酸カリにて自害。 ■ 【新聞社の田舎芝居 】 ところで、全国紙が時の権力者の「提灯持ち」になること は、ジャーナリズムの本筋から外れると考えるのだが、 当時の一端が本書に描かれている。それは、「憲兵隊と 新聞社が手を組んだ田舎芝居」と著者に言わしめている 仮出獄後の甘粕大尉との会見記である。(報知新聞、国 民新聞)著者は、隠された伏線も指摘している。 ■ 【口開かぬ鬼籍前の人々 】 10日後の朝日新聞が実際の単独会見をスクープ。とこ ろで、その後の朝日新聞と言えども、太平洋戦争中は、 「大本営」発表に従わざるを得なかったように、新聞社と しての信念は時としては消えてしまい、単なる通信社の 姿に堕落した。真相を風化させ忘却させる歴史の残酷さ と、鬼籍前の人々の隠蔽との戦いに臨んだ著者は、本 当に数多くの貴重な真相を引き出している。あたかも、 外套を太陽の暖かさで脱いでもらうように。脱帽。 カスタマーレビューピックアップ
既に他のレビュアーによる詳細かつ的確なレビューがあって付け加えることは余りない。従来、余り知られていなかった満州国時代の甘粕正彦の姿を浮き彫りにし、また新しい証言を得て大杉殺害事件の真相が最後に語られる。大変な力作である。しかし、この長い評伝を読んでなにか違和感のようなものが残った。 それは(日本)帝国というものが国民とは別に存在するかのようにみる歴史観である。それによると何か猛々しい帝国の意思といったものがあって、甘粕はその犠牲者に矮小化されてしまうことになる。 著者はあとがきで、「この評伝を、大正、昭和という時代に翻弄されたひとりの人間の魂の成長の物語、いわばビルドウィングスロマン(教養小説)を構想しながら執筆した」といいながら、甘粕のことを「社会主義の洗礼を受けた大正デモクラシーの息吹とは無縁の軍人街道をまっしぐらに突っ走った」ともいう。社会主義思想の浸透、そしてロシア革命成功に対する時代の危機感は軍人に限らず、国民にかなり共有されていたのではないだろうか。 言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫 (よ21-2))カスタマーレビューピックアップ
面白いです。 プラハの学校時代の話、その影響、 通訳者としての仕事、その心構え。 「絞め殺したくなる」といった表現すら、愉快な感じがします。 本当に、貴重な方を亡くした、社会的な損失だと改めて思いました。 残念です。もっといろいろな本を書いて、遺して欲しかったです。 深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ 香港を出発して、マレー半島を下ってシンガポール向かう第2巻です。 なんといっても娼婦の館での件が面白すぎました(笑)。なんか陽気で和気あいあいとしてる 雰囲気が伝わってきて思わずニンマリ。娼婦にたかるヒモの若者達なんてギャグにしか思えな いが世界は広いもんだ(笑)。 前回から亘って、同じアジア圏でも色々と差異もあり読んでて面白いですね。何か旅先で 出会う人々をみてると、やっぱ日本人って真面目なんだよなぁ〜と感じます。まぁそのぶん つまんないのかもしれないけどね。 人物描写もいいんだけど、食べ物の描写がいいな〜。僕なんか普段食べたか食べないかわか らないぐらい、食べることにこだわりも執着もない人だが、これ読んでると不思議なことに 無性に食い意地がはってきます(笑)。なんかどれもこれも美味しそうに思えてくる。 あと巻末についてる対談は高倉健さんとです。「死に場所を見つける」なんてヤバイぐらい カッコいいタイトルだが、内容も渋くて勉強になりました。オススメです。 カスタマーレビューピックアップ 私達はどこか別の世界に連れて行ってくれることを期待して本を読むことが多いです。この本は、ページをめくればいとも簡単に夜行列車の旅をしたり売春婦の館に泊まったりできてしまいます。 バンコクやシンガポールなどの都市は魅力が少なかったようですが、その分、多くの人とふれあい多くの人の親切を受けます。白人や黒人と違って黄色い肌のアジア人同士だとどっかで分かり合えるような気がします。 カスタマーレビューピックアップ 前巻は香港・マカオの滞在型の旅でしたが、今回はマレー半島を移動しながらの旅行記となっています。 バンコクからスタートしてシンガポールまで途中いろんなところに立ち寄りながら長い時間をかけての旅となっています。 移動には鈍行の列車を使っており、現地の様子が伝わってきます。 いろんな場所を移動しながら、旅の技術が向上していっている様子が分かります。 特に面白かったのが、筆者が「そろそろ次の街へ移動する時期だ」と感じる瞬間です。 この感覚をマレー半島で見につけたことが、この後の旅をいい方向に導いたのではないかと思いました。 カスタマーレビューピックアップ 香港とは違うアジアの雑踏・大都市である、バンコクと シンガポールでの体験(感覚)が非常に面白かった。 バンコクは言ったことがないので良く分からないが、 シンガポールは感想した都市のイメージが残っている。 カスタマーレビューピックアップ
深夜特急の凄さは、いろんな紀行書とは違いリアリティがあること。 観光ではなく旅行を体験させることに凄さを感じる。 マレー半島・シンガポールもバス停で迷って途方にくれている場面や 娼婦館での出来事とそこに集まる人々の人間模様の描写力。 マレーシアとシンガポールとのカルチャーギャップなど、 東南アジアの日常から見える価値観の違いや 人の洞察力が凄いと感じる。 知らない間に続編を買いに行ってしまう。 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ スペインのマドリードで昼は市を、夜は居酒屋をうろつく中で沢木さんは段々、無の感情に 蝕まれていきます。そこで懊悩してる時に、思い出したのがタイで会った夫妻に言われたこの 言葉で、そこに答えを見つけようとする、、、僕はこの深夜特急を最初から読んで、ずーっと 思っていたが、この人は何でこんなに真面目、いや誠実なんだろうと。。表面的な無鉄砲な ユニークさはあるが、内面は誠実そのもの、常識人だし、大人びてるし、保守的だし、確かに 育った世代もあるかもしれないが、この人は誠実そのものだと思う。 そう考えて振り返ると、深夜特急が何故こんなに面白いと思ったとき、この内面の深さは 結構あるんじゃないかなぁとね。普通(普通の26才、まぁまだ青年だよ)の人にだったら きっと、もっと表面的、センス的な所、フィーリング的な所が大事だろうし、もしくはもっと 単純か、逆に理屈っぽいかのどっちかだろう。つまり沢木さんが見たその国や街、あるいは 市場や広場、とりわけ人々への内面へ内面への観察力や、もしくはそれが一番大事とする 精神があるからこの本は面白いんだろう。 そしてそうゆう人柄が行き着く先々で縁を作るんじゃないかとね。 だから結局、このいつでも誠実に考え抜いてる人が出した結論が最後、あのような結論じゃ ないのかな。多分、旅に終わりはないなんてキザな発想じゃなく、そこに道があれば、 考える事、悩むことはいくらでも増えるし、否応なしに対応しなきゃいけない事柄がいくら でも出てくるその過程、その過程を楽しむもんなんだろう旅も人生も。 それにしても途中からは自分も旅をしてるような気分になってましたよ(笑)。贅沢な時間 でした。 カスタマーレビューピックアップ 言わずと知れたバックパッカーのバイブル。 香港からトルコまでの面白さにはさほど争いは無いと思う。 しかし、この6巻で冒険物語を締めくくるのに相応しい 壮大なラストを期待した読者は少々拍子抜けするかもしれない。 私も最初は疑問であったが、その意味を知ったとき、 この小説は全く期待を裏切っていないどころか更なる可能性を示唆して フェードアウトしているということに気付いた。 つまり、こういうことである。 サグレスにて旅の終わりを決意した『私』は 目的地と思っていたロンドンの中央郵便局に到着するが、 それは単なる勘違いで、最初から目的地なんて存在しなかった。 そこで再び考えを改めるのである。 『だったら、どこで旅を終えてもいいじゃないか』 そして、気の向くままにアイスランドへと行くのだ(多分)。 『ワレ到着セズ』とは『旅に終わり(目的地)などない』という これほどまでにシンプルなメッセージを強く発しているのである。 バイブルの名に恥じない、これ以外は考えられないほどの最高のラストだと思う。 カスタマーレビューピックアップ イタリア、モナコ、フランス、スペイン、ポルトガル、再びフランス、そして最終目的地のイギリスとヨーロッパを旅しています。 最終目的地が近いのに、旅の終わりを決断できず、なかなかそこへ行くことができない心境というものが伝わってきます。 ポルトガルで旅の終わりを決断した後もパリで数週間過ごすということもあり、気の長いたびであったと感じました。 自分もそのような旅に出たくなりました。 カスタマーレビューピックアップ 26歳の沢木青年(筆者)が香港からロンドンまでをバスで旅した、すでにクラシックに分類されるのではないかと思われるベストセラー旅行記。旅の計画もガイドブックも持たず、一年以上かけてただひたすら偶然と気分に任せて旅をするスタイルは、時間単価の高い短期旅行しかしてこなかった私には、こういう楽しみ方もあるのかと逆に新鮮であった。危険を恐れて逃げてしまえば、安全である反面、その向こうにあるかもしれない貴重な経験をする機会を失ってしまうという姿勢が旅全体を通して貫かれていて、現地の人々との出会いを大きな包容力を持って楽しんでいる点はとても共感できる。なぜもっと能動的に目的を持って旅をしないんだろうかと首を傾げつつも、逆に受動的であることによって、現地のあるがままの生活や文化を極限まで吸収して味わうことができるのかなと妙に納得させられる。全6巻あるが、旅の光景が湧きやすい文章なので、すらすら読めてしまうだろう。 カスタマーレビューピックアップ
1巻から6巻までもう何度読んだか分からない。 なぜならこれだけ現実離れした経験をしたいと思ってもできないからだ。 深夜特急はそんな現実逃避したくなる時によく読む。 6巻は、これまでの混沌としたアジア、シルクロードと違って大都市の匂いがしてくる。 文化の違いに差がなくなってくるからだろう。 しかし、ここでも沢木は根っからの博徒なんだろう。またモナコのカジノでやってしまう。 マカオでの賭けを再現してしまう。 そういうとんでも無いことをしてしまうことが、読者を惹き付けるのだろう。 いろんな人物が影響を受けたのもうなずける。 この深夜特急を読んで「チューヤン」や「猿岩石」を思い出してしまった。 深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ 私もインドを旅行したことがあります。日本の常識が通用しないことや人々の貧困に大変驚いたことを覚えています。 この本では駅や路上で生活している人やベナレスの死体焼場のことを取り上げていますが文章がどちらかというと冷静です。残念ながら1巻の「香港・マカオ編」のちょっとの事にも興奮して何でもやってやろうというワクワク感が減じてしまっているように思います。旅も佳境に入って、一日一日を現地の人たちとどうやって過ごすかということに重点が置かれているので仕方のないことかもわかりませんが・・。 カスタマーレビューピックアップ とにかく深いインド・ネパール編。第八章の「雨が私を眠らせる」は手紙という表現上も あわせて本当に淡々と描かれているが、それがまたアンニュイな気持ちにさせて、じめじめ した気候を想像すると自分がとけていきそうな気がする。 第九章の「死の匂い」の死体焼き場をポツンと眺めてる著者を想像してると、気が滅入るが そこの描写にあるように不思議な恍惚感が湧いてくる。 インドって国は不思議な国だとは思っていたが、何かこれを気に勉強してみたくなるような もしくは行って見たくなるような変な気持ちになりました。 それにしても貧困に苦しむ子供たちの姿には胸が痛くなるが、本当にちょっとしたきっかけで みせてくれる笑顔などというシーンでは心が温まるね。。。 あとラストの対談ではブッダガヤで出会った此経(これつね)さんと懐かしい回想などをして ましたが、興味深く読めて面白かったです。 カスタマーレビューピックアップ カルカッタ/ブッダガヤ/カトマンズ/ベナレス/デリーと転々としながらいろんな経験をしている様子が分かります。 筆者が旅行をしている時代のインド/ネパールの状況も分かります。 現在の状況と比較してみたくなりました。 前2巻と比較して、重たい内容も多くなっており、筆者が旅に慣れて現地のいろんな状況を感じ取ることができるようになっていると感じました。 カスタマーレビューピックアップ インドには言ったことがないが、言ったことがある人、 住んだ事がある人からいろいろ聞いた事があるが、 皆人生感が変わったと言っているのを読んでいて思い出した。 アジアから旅をしてきての精神的なものが加わり、インド的なる ものの一旦が感じられた。 川での死者の場面は特に印象に 残っている。 カスタマーレビューピックアップ
冒頭に飛行機のチケットでもめる件がある。 自分だったらどうするか考えてしまうが、 読む側もハラハラさせられてしまった。 インド・ネパールは行き当たりばったりの バッグパッカーに必ず訪れる喪失感を上手く描いている。 それは、周りに飲み込まれてしまう惰性でもある。 第3巻は、そんな憤りを上手く書いている。 深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写 にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。 ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって 感慨深いね。 最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年 が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも 生きれるのも理屈じゃないと、、、。 ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの かと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪 の旅独特の転機を垣間見た気がした。 カスタマーレビューピックアップ この巻から本格的なバスの旅が始まります。 今までの滞在型の旅から移動を中心とした旅に変わったように感じました。 パキスタン、アフガニスタン、イランと移動して行きますが、特に今は行くことすら難しいアフガニスタンの部分は興味深く読めました。 また、それぞれの国の雰囲気の違いが伝わってきました。 カスタマーレビューピックアップ シルクロードというと司馬遼太郎などが描いた草原の風景が 目に浮かんだが、内容は違っていた。もっと埃っぽい風景が 描かれている。現在ではこの様な旅ができない危険な場所だが 人間性にあふれていた時代もあったのだと改めて現在の悲惨な 状況にこころ苦しくなる。 カスタマーレビューピックアップ 冒頭インドに戻ってくるところから始まる。 3巻から読むとこの冒頭は凄くホットした気にさせられる。 それは、いろんな喪失感や体調の不具合から自分自身が 開放させられてたような気にさせられる。 この巻では、パキスタンやアフガニスタン、イランを巡るが 自分だったらまずここは避けて通るだろう。 一難去ってまた一難という体験をしたくないからだ。 沢木にとって旅は生き様なんだと考えさせられる一巻。 カスタマーレビューピックアップ
深夜特急の内容はもちろん素晴らしいのですが、この本の表紙の絵が素晴らしいです。 1〜6の表紙絵の中でこの4がイチバン好きです。この絵を見ると、パキスタン北部のポプラ並木や中国奥地の柳(シルクロード特有の種類)の並木を思い出します。 この本を読んで旅に出たくなった方は、ぜひ思い切って旅に出ると良いと思います。この本を読んでというわけではないのですが、私も世界一周したクチです。欧米は高くつきますが、アジアならかなり安く済むはずです。 阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫 さ 46-8)
特価:¥ 820(税込) 発売日:2008-07-29 売上ランキング:Bookで2989位 ユーザー評価: Book / 通常3~5日以内に発送 カスタマーレビューピックアップ 戦前・戦中の満州で「阿片王」と呼ばれるほどの活躍を見せながら、その正体が多くの謎に包まれている里見甫の実像に迫ろうとする意欲的な一冊。 周到な文献・資料調査と徹底した関係者へのインタビューによって、里見(と彼を取り巻く謎の女たち)の実像にひたひたと迫ってゆくのだが、それらをもってしても核心を突くまでには至らなかったのではないかという印象を受けた。そうならざるを得なかった理由として、以下の3点を挙げることができるだろう。第一に、里見自身がまったく捉え所のないあまりにも不可思議な人物であった。第二に、戦費調達のための阿片売買という仕事の性格上、その内容を詳細に記した資料が存在しない上に、本人も中国大陸での仕事については多くを語らなかった。第三に、生前の里見を直接知る人物はほとんど他界しているため、彼の大陸での暗躍についての証言を得ることが極めて困難である。 また、里見の実像に十分迫りきれなかったためか、本書の叙述も若干まとまりを欠いているように思える。仮説を提示し、それに対する答を追い求めていくというスタイルではなく、著者の取材の過程を読者に追体験させることを意図するような書きぶりになっているため、登場人物やその証言が前後に入り組んでいて、かなり読みにくくなってしまっている。 本書の構想があと数年早く出来ていたならば、内容も全く違うものになっていたかもしれない。時間の壁はあまりにも大きい。そして、戦争の記憶はどんどんと遠くなってゆく。 カスタマーレビューピックアップ 内容については、著者の思い込みや妄想の部分も感じさせない訳ではないが、 基本的に取材も丹念で信憑性が伺える。 しかし文章がくどい。 ある登場する女性のことを「男装の麗人」と表しているのだが、この表現が何度も 繰り返し登場したり、別の女性に対しても同じ「男装の麗人」と表現する。 派生的なエピソードが出てくると「これについては後で詳しく述べたい」と 何度も同じいい回しで文章を締める。 こういった文章力というか、ボキャブラリーのなさが読み手に負担をかける本である。 カスタマーレビューピックアップ 気になる本が文庫化されたのですぐに購入して読了した。以下三点が感想である。 一点目。主人公の里見という方が 結局どのようなアヘン取引をしたのかは本書では解明されていない。おそらく これが本書に対する一番シンプルな批判になるような気がする。 但し そもそも戦前の話という遠い昔のことである点だけではなく 間違いなく 当時の軍隊、関係者、GHQまで含めたすべての人が 隠匿し抹消しようとしてきた「陰の歴史」である。その点はきちんと理解してあげないと 労作に挑んだ著者へアンフェアーになると僕は思う。戦前の満州で国策として行われたアヘン取引の全容が解明される可能性は 将来に渡って非常に低いと僕は思う。 二点目。佐野の執念の取材はよく伝わってきた。実際本書は 里見という人を描き出すというよりは 佐野がどのように関係者を見つけていくかという点で非常にスリリングである。読んでいると 佐野が感じたであろう足の痛みなどが伝わってくる。 三点目。関係者がどんどん物故していく姿に感銘を受けた。一時期 特定の場所で活躍した人も 必ず死んでいく姿を描く佐野の筆致には どこか無常観が漂う。貴重な証言者を失っていく佐野の無念と諦念こそが 本書の底辺を流れる通奏低音だ。時がすぎ去ることの 残酷さと 時が物事を浄化していく様をひしひしと感じた。 カスタマーレビューピックアップ 少し前に買ってあったのですが、こないだテレビで満州とアヘンの関係を 取り上げた番組の冒頭、東京裁判で証言する里見甫の姿を見たのを期に、 読んでみました。 なんとも驚くべきことばかり次から次へと出てくる本で、 非常に驚きを感じながら一気に読めました。 この里見甫という人物の桁外れのスケールの大きさ、その周辺に現れる 人物たちの怪異さなど、あまりにも度外れに感じる事柄ばかりです。 今まで満州という国にはあまり興味がなかったのですが、色々読んでみたくなりました。 カスタマーレビューピックアップ
本書で描く満州の表と裏は日本の地下茎として今も存在していて、著者の最近の作品はどれも戦後日本を過去から照射することに心血を注いでいるから、本書も満州から現代日本を見ようとする試みの一部と言える。 里見甫と阿片取引を軸に、甘粕正彦、東条英機、岸信介、笹川良一、児玉誉士夫など、満州にうごめく人脈図を描きだす。著者は最近甘粕についての力作を上梓した。それも本書の執筆で集めた資料が活かされている。 里見の遺児を支援する芳名録を手がかりに、満州の裏社会の人間関係を芋づる式に丹念に洗い出す。戦後日本の基礎を形づくり、そして現代日本に良くも悪くも密かに息づく満州の一面をあぶりだそうとする筆致は、一流のミステリを読むようで大部ながら一気に読んだ。 著者の他の著書でもそうだが、独特の思い入れたっぷりの表現が随所に表れて、それが里見をあまりに大物化ひいては神格化している印象は拭えないが、当時の満州の裏面を考察する中で、里見の魅力に抗うことは困難に違いない。著者も芳名録の怪しい紳士達と同様に、里見の魅力に憑かれた人間の一人なのだろう。 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)カスタマーレビューピックアップ 旅にも幼年期、青年期、壮年期、老年期とあり、この巻では壮年期にあたる部分を描いている 確かにエネルギッシュに前へ、前へというよりは、何か心の隙間を埋めるように、それを 求めて前へ進んでいる印象を受けました。 個人的にはトルコ編はほのぼのとしていていいなぁ〜と思います。香港のスターフェリーも いいですが、こちらのアジアとヨーロッパを往復するフェリーは本当に羨ましいなと、、、 朝起きて、朝食を食べ、散歩してから食料を買いフェリーで風に吹かれぼーっとして、また 帰ってくる、たったそれだけの事がものすごく贅沢に思えてくる。 ギリシャ編では、スパルタの廃墟で出会った老人の件が感慨深いですね。年をとって好奇心 が磨耗しても人とだけは関わりたいというのがやっぱり素直な所なんだろうなぁ、、、 散歩してたらいきなりバースデーパーティーに誘われる件も、読んでて癒されます。やっぱ 人と人との繋がりはいいなと。 地中海からの手紙の章では、今までの旅の事をなかば自棄になって顧みてたりしますが、ほ んと人生の壮年期と同じですよね(笑)。 最後にいったい何を得るのか、次の巻が楽しみです。 カスタマーレビューピックアップ アジアからヨーロッパへと移動して行きます。 トルコとギリシャの旅ですが、アジアからヨーロッパへと街のようすが変わっていくのが分かります。 長旅で慣れてきたのか、現地の人たちとの触れ合いが多くなってきているように感じました。 この巻では特にトルコからギリシャへの国境を越える部分が面白かったです。 カスタマーレビューピックアップ 確かに彼にはテレビも新刊本も不必要だったろう。しかし、彼もまた人だけは必要としていたのではなかったか。 その時私は、自分が胸のうちで、彼もまた、と呟いていたことに気がついた。そう、彼もまた、と・・・。スパルタの町はずれで出会った老人を思い出して沢木さんはこう書いている。凄く、物凄く心に響く一文でした。 潔い滅び!とか、李賀の言葉とか終盤に差し掛かり、哲学的な哀愁漂う旅の中でTとCのチャイの違いに「なるほど!!」と納得してしまった私でした。 カスタマーレビューピックアップ この巻になると、旅の終わりを意識した著述が多くなり、 旅の向こう側に何があるのかを知りたくなってくる。 又この巻は東洋的な旅から西洋社会に入った事での 心境の変化も克明に描かれていて非常に興味がもてた。 ヨーロッパとアジアそれぞれ訪れたことがあり、その 違いは体感としてしっているつもりだったが、この 本を読むともっと泥臭いものを感じた。 カスタマーレビューピックアップ
これまでの巻とは違い、 人は助けられまた助けるという 人の巡りあわせというものを感じさせられる。 旅にでると、その土地の人に助けられるというのはよくあるが、 使者という役割をするということはめったにないことだろう。 5巻は「使者」という役目を中心に描いているが、 どうやってその役目を果たすことができるのか、 気にならずにはいられなかった。 嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)カスタマーレビューピックアップ 米原万里さんの貴重な体験、経験をもとに、日本人にとっては、 苦手な多民族、人種の理解の一助となる貴重な一冊である。 東欧の共産主義社会で生活したというだけでも、日本人にとって は、貴重な経験であるが、その東欧プラハのソビエト学校で学んだ 友人たちの、その後の話が軸である。 亡命ギリシア人、ユダヤ系ルーマニア人、セルビア系ユーゴスラビア人 それぞれの、その後の人生は数奇であるが、ユダヤ人や、ユーゴスラビア の人々を理解する上でも貴重な体験集でもある。 カスタマーレビューピックアップ 各話のタイトルが青赤白のロシア国旗の色になっている。物語としても十分興味深く読めるが、社会主義体制論としてもとても秀逸である。勉強になりました。リッツァ、アーニャ、そしてとくにヤースナ、彼女たちはぶじに生活できているのだろうか……と思い、ふと著者がすでに亡くなられていることが改めて意識され、むしょうに悲しくなった。 カスタマーレビューピックアップ ソビエト学校に通っていた同級生に米原さんがその当時の回想を交えながら書いたエッセイ。 エッセイと言っても小説の様にドラマチックで米原さんの文章の上手さも際立っている本でした。 何故、アーニャが嘘をつかなければならなかったか、 そしてそれを真っ赤な真実として捉える米原さんの人間愛の深さに感動してしまいました。 私は政治のことは良く分かりませんが、それでも楽しく読めた本でした。 予備知識も要らないと思います。 友情や善意・過去の出来事を憎みそうになった時などに読んでみて下さい! ぽろぽろそれらがはがれて、まっさらな自分になれるはずです。 カスタマーレビューピックアップ 米原万里の人格形成史に色濃くある、現代社会主義政治史、中ソ論争、ハンガリー動乱、プラハの春、ベルリンの壁の崩壊、ソビエト連邦の解体の歴史を背景に、日本共産党を代表し世界の共産党連絡機関に勤務する父親とともにプラハの春前後のに在住した社会主義国体験を出発点とする物語です。 おしゃまな少女だった米原による、プラハのソビエト立学校で社会主義圏や各国共産党関係の子供たちと出会いぶつかり会った個性的な友だちの何処にでもいるおませな日常の風景と、友たちの個性の背景に隠れている国際共産主義運動内の各国共産党の序列と党内闘争、更に深くある各民族の歴史と宗教の理解が長い時を経て了解されていく過程が、スリリングに展開されていく。 それぞれの友たちが歴史に翻弄されながら幼年時の面影を残しあるいは残さず、激動を生き抜いた個人史が、米原万里により描かれる。 政治と距離を置くことが出来ない時代・空間に迷い込み翻弄されながらも、生きる残る人々の逞しさも垣間見える。 カスタマーレビューピックアップ
在プラハ・ソビエト学校の同級生たちに、大人になった「マリ」が再会しに行く。すると、東欧の渦に巻き込まれて、彼女たちは少女の頃からは想像もつかないような人生を送ってこといるが明らかになる…。 「事実は小説よりも奇なり」ということばは、まさにこういったノンフィクションのためにあるのでは、と思わされる。東欧の激動の歴史と、それによって育まれた少女(女性)たちの個性、そして、在プラハ学校の中でもちょっと異質だった(だろう)日本から来た「マリ」と彼女たちの関係性。それらの一つひとつが、冷静かつ冷めすぎずあたたかい絶妙な筆致で描かれている。久しぶりに「次へ、次へ」とぐいぐい読まされる小説(ではないけれど)でした。 |
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