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発売日:1992-09-25
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1973年のアメリカ映画。警察学校を卒業してNY市警の麻薬課に配属された新人警官セルピコは、汚職のはびこる職場の現実に怒り、賄賂の受け取りを拒むが、それは犯罪者だけでなく同僚までも敵に回して孤立無援で戦わなければならないことを意味した・・・という実話に基づく作品です。監督は社会派シドニー・ルメット(「12人の怒れる男」)、主演はまだ若手(!)実力派という位置づけだったアル・パチーノ(「ゴッド・ファーザー」「スケアクロウ」)。当時、警官の汚職という題材もまだショッキングであり(最近は、めずらしくない話になってしまいましたが)、監督・主演の2人がいずれも絶好調の時期であったこともあり、見ごたえのある力作となりました。ここに描かれたセルピコのタフな理想主義は、今観ても心を打つものがあります。 ただし、パチーノ力演振りは時に力が入りすぎ、また、警官汚職という問題の背景に対する掘り下げも不足していたため、あまりに単純な「善」対「悪」の図式的な物語になってしまった感があります。 ルメットもこの点が気になったのか、1981年に「プリンス・オブ・シティ」という、再び警官汚職を題材とした作品を撮りました。こちらの作品は、汚職に手を染めた側の警官を主人公にして、彼らを人間として掘り下げて描いています。この映画の主人公は、自身が汚職に手を染めながら、罪悪感に苦しんで内部告発者となりますが、その結果、友人でもあった同僚達の人生を狂わせる結果になり、今度は彼らに対する罪の意識に苦しむことになるのです。 「セルピコ」は警察学校の卒業式で始まりますが、「プリンス-」は警察学校がラストシーンとなります。そして、このラストシーンに、ルメットはセルピコを思わせる若者を登場させています。この演出により、ルメットは、「プリンス-」が「セルピコ」でやり残したことに対する落とし前であることを示したのだと思います。関心のある方は「セルピコ」とあわせて「プリンス・オブ・シティ」もご覧になってください。 |
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