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The FountainheadpsWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 カスタマーレビューピックアップ アイン・ランドの「水源」 原著”The Fountainhead ”by Ayn Rand, 1943 日本語版「水源」アイン・ランド ビジネス社 2004 アイン・ランドの名前を知ったのは前FRB議長アラン・グリーンスパン(賢人も咋今はケチョンケチョンに言われているが)の回想録「波乱の時代」の中で若き日のアランの恋人として登場するスーパーレディーとしてのプロファイルである。 しばらくこの人物のスーパーぶりについて語ろう。 本名はアリッサ・ロウゼンバウムと言うユダヤ系ロシア人で、1905年にサンクトペテルブルグで生まれた。父親は化学者で大きな薬局を経営していたが、ロシア革命により薬局は国営化されてしまった。彼女はこの体制では生きていけないと考え、1926年にシカゴにいる親戚を頼って若干二十一歳でアメリカに亡命する。新聞配達やウェイトレスをしながら、英語を学び脚本家を志す。ハリウッドに移り住み映画「十戒」で有名なセシル B デミル監督に認められて頭角をあらわす。その後小説家として、評論家として、社会運動家として活躍し、超個人主義的自由主義(リバータリアニズム)の提唱者として有名になる。この信奉者たちをランディアンと称しアランもその一人であったらしいが、あまりにも強烈な彼女の個性に弾き飛ばされてしまった。またシカゴ大学の市場経済信奉者でノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマンもその影響を受けた一人という。有名な長編小説が二作ある。 「肩をすくめるアトラス」-1957、「水源」-1943はそれぞれ執筆に14年、7年を費やしたといわれる。1998年ランダムハウス出版モダンライブラリー部門の一般読者投票で、(英語で書かれた)20世紀の小説ベスト100の1位と2位を占めた。「水源」は1949年にゲリー・クーパーとパトリシア・ニール主演により「摩天楼」というタイトルで映画化されている。 これほど有名なアメリカのスーパースターの作品が初版から60年経って日本で翻訳されたのだ。 知る人ぞ知る名作「水源」の話に入ろう。 物語は20世紀初頭のアメリカに於ける建築ラッシュが舞台である。1893年にシカゴでコロンビア万国博覧会が開かれた。テーマはギリシャ、ローマ風建築物の様式というものだったらしく、ミシガン湖沿岸に似非ローマ帝国建築物がこれでもかこれでもかと言うくらい立ち並んだといわれる。その後全米各地でこの懐古趣味が大流行して、公共建築物や個人の豪邸建設に大理石を多用した豪華なファサードや柱廊、渦巻きや蛇腹の装飾等がおおいに取り入れられるのである。一方マンハッタンを始めとして合理主義優先のスティールとコンクリートによる摩天楼の建設がはじまり、古典とモダーンを巡って設計事務所の大競争が始まるのである。ボストンの名門工科大学を優秀な成績で卒業し世渡り上手なキーティング、一方合理性の塊で激しい自己主張のあげく退学処分を受けた天才肌のローク、この二人の青年が業界に飛び込むところから話は始まる。 初期の競争を制したのは万博の効果をフル活用した古典派と折中派であり、モダーン派はその合理性がなかなか世間に受け入れられず辛酸をなめた。キーティングは古典派の有名設計事務所で大成功、ロークはかつてモダーンの巨匠といわれた一徹な人物に師事し貧乏のどん底を這いまわる。しかしロークはへこたれない。そうした時期にある人物がロークの才能と人となりに共鳴して、 私邸の建設を依頼する。しかもロークがたった一人の建築事務所を開設するのを前提に。事務所の看板は「ハワード・ローク 建築家」。老師は謂う「これは城の入口に彫りつけられたりするような、人がそのために死ぬような、そんな生きる指針となるような重要な言葉に似ている。これは、やみくもに大きく実に暗澹とした何かに対峙する挑戦だ。ともかく苦痛という苦痛が、お前がこれから直面するであろうことから生まれてくる。 それがどういうものになるかは、俺にはわからない。なぜ、そんな苦しみがお前めがけて放たれなければならないのか、俺にはわからない。ただそう言うことが起きると言うことは、俺にはわかる。お前が最後まで自分を信じ実行できるのならば、お前の勝ちだ。お前が勝てば、勝利を獲得すべきだったのに、世界を動かしたのに・・・・しかし決して世間から認められたことがなかった何かが勝ったことになるのだ。お前が勝てば、過去打ちのめされ滅びていった人々、かつて苦しみ泣いた人々の仇を討つことになるのだ。」。ローク26歳の年だった。 合理性を貫き、妥協を許さぬモダーン建築の天才ロークにクライアントはあきれてソッポを向き、心あるクライアントからの数件の設計料を手にしただけであった。起死回生のプロジェクトである、マンハッタンに建設予定の大銀行本店の50階高層ビルも、クライアントからの小変更―ギリシャ建築風ファサードの取付―が全体のバランスを崩すという理由で、契約寸前でローク自身が破棄し莫大な設計料をフイにしてしまう。これをもって事務所は閉鎖、ロークは花崗岩採石場の労働者として生活の糧を得ることになる。「いつか自分が求められる日が来るさ。」と。 一方キーティングは持ち前の才能と世渡りの上手さから順風満帆の毎日だ。 ハリウッドの巨大映画会社がマンハッタンに「世界一美しい建築物」と題した本社ビルの建設を企画し、設計コンテストが行われた。応募したキーティングはこれに優勝し、一躍全米で脚光をあびる。これを機会に所属する事務所から若きパートナーとして迎えられる。まさに二人の境遇は天国と地獄、ここで一幕終了となる。 採石場で働くロークのもとへ一通の手紙が届く。有名な実業家が計画している大規模集合住宅の設計を引き受けて欲しいという依頼だ。数少ないロークの作品のうちマンハッタンに建てられたデパートの出来栄えを見てのご指名である。やっと事務所は再開され社員も雇えるようになった。丁度そのころロークはキーティングが所属する建築事務所の社主の令嬢ドミニクと奇妙な愛人関係におちいる。 ドミニクは大新聞の建築関係コラムニストで強烈な個性の持ち主、抜群の美貌と切れ味で多くのファンに囲まれている。愛しているが憎い。ロークはコラムの中でドミニクの攻撃にさらされる。それはライバル キーティングを利するように読めるが、深読みすればロークの偉大さを巧みに表現しているのである。二人の愛憎と相克が続く。 ロークの才能を知るようになった心あるクライアントが少しずつ増えてくる。しかし彼は建築界の守旧派には好かれない。なかでも博愛者を自称する高名な評論家が陰に陽にロークを貶めるような画策をする。この食わせ者は凡庸な大金持ちをそそのかしてある建築物の設計をロークに依頼させる。そしてその出来栄えに対して予定していた非難を浴びせ、損害賠償請求を起させる。ロークは敗訴し、以後の受注はパッタリ無くなる。切れ者ドミニクはロークとの永遠の愛を心に秘めて、なんとライバルのキーティングと業界うけを意識した形ばかりの結婚に突入してしまう。アメリカ建築家協会、業界の派閥、業界を喰い物にする活字メディア、ゴシップ好きの社交界等が絡まりあって物語は進んで行く。第二幕終了。 こんどの主役は新聞王ワイナンドだ。紙面前半は殆どワイナンドの生い立ちとメディア業界を席巻していく彼の行動パターンの記述である。当時はTVやインターネットがまだ存在していなかったのでメディアの主役は新聞・雑誌・映画であり、彼は現代におけるマードック氏のような存在だったのだろう。 マンハッタン下町の貧しい港湾労働者の息子として生まれた彼はもって生れたスーパーIQを生かして、非情に冷徹にダーティーに新聞業界を駆けあがる。モットーは「大衆を掴め」だ。彼は言う。「ニュースというものは、最大多数の人間に最大の興奮を引き起こすものでなくてはならない。連中を打ちのめして馬鹿にしてしまうようなものがニュースだ。馬鹿馬鹿しいほど、いいニュースだ」と。成功した彼はマンハッタン52階のペントハウスに住む独身のプレイボーイである。ここから後半に移る。登場してくるのは同じくスーパーIQの持ち主ドミニクだ。ワイナンドは自分が所有する広大な敷地に一大コミュニティーの建設を計画している。 このプロジェクトの受注をめぐって名だたる建築家の争奪戦が展開される。キーティングも喉から手が出るほど欲しい。またまた例の食わせ者の評論家はキーティング夫人つまりドミニクを利用して、ワイナンドに取り入りキーティングへの発注を支援したように装う。ワイナンドはキーティング夫妻と会食し、すぐに凡庸なキーティングにはドミニクが相応しくないことを見抜く。そしてドミニクを自分のヨットでクルーズにさそい、我こそがドミニクに相応しい男だと彼女に結婚をせまる。この間のスーパーIQ同志のやり取りの記述には作者のメンタリティーの高さの面目躍如たるものがある。キーティングはプロジェクトを受注する。ドミニクを売って受注したと自己嫌悪に陥るキーティング、しかしドミニクにはそんなことは関係ない。自分は大富豪の妻として、あらたにスーパーIQどうしの人生をエンジョイすれば良いのだから。自分が本当に愛しているのはロークなのだ。しかしワイナンドは違う、どうやらドミニクを心底愛してしまったようだ。第三幕終了。 引き続き物語をリードするのはワイナンドだ。今まで愛などというものを実感したことがなかった、このアクが強い新聞王はドミニクにすっかり魂を奪われてしまった。そしてドミニクと自身のためのプライベート宮殿をコネティカットの郊外に建てようと決意する。自ら全米の建築物を調査した結果、ロークの建築様式がこの宮殿に相応しいと判断して、ロークの一存で建築を進めてくれるよう依頼する。発注した後でワイナンドはロークの経歴の一部始終を仔細に調べ上げる。その経歴と思考の共通性から二人の間には、お互い精神安定剤的不思議な交友関係が生まれる。類は友を呼ぶ。完成した宮殿(カントリーハウス)にワイナンドとドミニクはいたく感動する。ワイナンドの後押しもあってロークの事務所は繁忙をきわめる。ワイナンドはロークと二人だけで、彼のヨットを使用した三か月の外界から遮断された息抜きを提案する。著者はロークに語らせる。「この世の悪の中でも、唯一絶対的な基本的悪とは、人間の主たる関心を他人に置くことだと思う。」、「僕が敬意を払う人間の資質というのはひとつだけです。その資質とは自己充足した自分を持っていることです。」等々。そしてマンハッタンに戻ったロークを驚愕の事実が待ち受けていた。 これより前に大規模な低所得者向け公共住宅建設プロジェクトが政府により発表されていた。建設コスト・保守コストを最少に抑えた難しい設計を、ロークは自分の建築工学の粋を尽して成し遂げる。見るからに合理的で機能的な建築物。ある理由からこの建築物の完成をキーティングに依頼する。ただし自分の設計に100%忠実に実施するという契約のもとに。 ロークは完成したその建築物の前に立っている。自分が不在だった三か月のあいだに多くの利害関係者がよってたかって設計変更し、バランスの崩れた醜悪な建物が目の前に存在する。耐えがたい赦しがたい事実だった。ある晩、ロークはこの建物をダイナマイトを使って爆破してしまう。当然逮捕・起訴ということになり、世間は大騒ぎとなる。低所得者向け住宅を利己的な理由で破壊したと判断する世論はロークに非難轟々。しかし事情を理解しているワイナンドは彼の支配するメディア帝国の全力を尽くしてロークを支援する。ここから紆余曲折を経て物語は大団円に向かって行く。これから先は、もう私からは語るまい。 結末、ロークは老師の期待に応えて「勝」を手に入れる。 自我と自由を主張して既存の勢力に挑戦するロークとドミニクは、作者の提唱する超個人主義的自由主義を具現化する存在だ。私が生まれた頃に書かれた、この社会派小説も65年を経て、いまだにみずみずしさを感じさせる。厚さ5センチ、重さ1キログラム、定価五千円、変形A5版1,000ページを超すこの大長編小説、読み始めるとグングン引き込まれていく。この10年の間に私が読んだ小説の中の最高傑作だ。この作品の特徴である心理描写は薄っぺらな映像メディアでは到底表現しきれるものではない。まさに活字メディアの華だ。ぜひご一読をお薦めしたい。 最後に付け加えると、この本の訳者 藤森 かよこ氏も大変な知見者であり 現在「日本アイン・ランド研究会」(http://www.aynrand2001japan.com)を 主宰しておられる。サイトを開くことも併せてお薦めしたい。 以 上 カスタマーレビューピックアップ 訳者は,あとがきの中で,日本人をアメリカの寄生虫の如く表現し,冷戦状況の対立思想に 言及している。 極めて,二元論的な論理展開であり,そのことが自らの思想の押しつけとなって,他者の 「自由」を制限していることに気づいていないのは残念である。 即ち,ランドの価値観だけを押しつけるのは,どの様に生きることも自由であるということ を制限してしまっている。 それが,本人の「自由な選択」であるならば,「反米サヨクごっこ」に終始するのも「自由」 ではないのか。 「より良く生きない自由」も認めてこそ,本当に他者の「自由」を認めることであろう。 本質的な「自由」をいうのであれば,自分は「より良く生きない自由」を「選択しない」と いうことだけで,そのことを論評すべきではないだろう。 その意味では,ランドの思想は一つのものであるが,「全てではない」ことを認めないと, 前述のように,自らが他者の「自由」を制限するという誤謬に陥ってしまう。 そうでないと,「私が生きることができるのは,私自身の生だけなのだから,私は私の主体に なるしかない」という訳者の言葉は,嘘になる。 カスタマーレビューピックアップ 映画『ダイ・ハード』のジョン・マクレーンのモデルは、『未来少年コナン』だと ずーっと信じていたのですが、『水源』を読んで考えが改まりました。コナンのス タイルにインスパイアされてはいるものの、本当のモデルはハワード・ロークであ ると。 さらに、ハワード・ロークは、すべてのアメリカン・ヒーローの原点であるという 結論に達しました。その理由は、この本を読めばわかります。この2段組 1032 頁 の大作には、アメリカ人を理解するための材料、さらには人間の心理を説明するた めの言葉があふれています。 アメリカで今も読み継がれる大ロングセラー、建築を学ぶ学生必読とも言われてい ますが、まだ人生を模索中の若い人たちに是非読んでもらいたい一冊です。そこに は、ピーター・キーティングという人物を通して、親に進路を強制されることの悲 劇も描かれています。ドミニク・フランコンを通して、自立することの意味を紆余 曲折を経てやっと手に入れる幸福が描かれています。さらに、あの映画やこの映 画、いろんなアメリカ映画のアイデアがてんこ盛りです(デミ・ムーアの『幸福の 条件』のアイデアもここにあります)。 100 ページの本を 10 冊読むと思って、この大作を楽しみましょう! カスタマーレビューピックアップ 心に突き刺さる、とはこういうことを言うのですね。いままで言葉にできなくて、感覚として捕らえていたぼんやりふわっとした子を、つかまえた!!!と思いました。おにごっこが、とりあえず、終わったとでも言うのでしょうか。今は、五時の鐘が鳴って解散した帰り道、自転車を漕いでいるときにみる夕暮れのような黄昏時のような、あの感覚です。 カスタマーレビューピックアップ
9.11事件以後、アメリカ政治に興味を持ち、副島隆彦氏のサイトで紹介されていた『水源』を知っ た。作者のアイン・ランドが提唱した客観主義という思想は、リバタリアニズムと呼ばれるラディ カルな自由主義に属し、個人の自由と平等と幸福の追求の権利を守ることだけが政府の機能とする 最小国家を支持するものである。この本の主人公ロークは、独創的な考えを持つ天才建築家であり 彼を通して、人間は決して他人に依存して生きるのではなく、自分の知性から生まれた独立した仕 事によって、自立して生きるべきだということを教えてくれる。 小説の登場人物がそれぞれ魅力的で、読んでいてまったく飽きない。ストーリーも、特に後半は 「次はどうなる?」の連続でおもしろい。ひとりひとりの性格がセリフに表れていて、生き生きと している。これは翻訳の力に負うところが大きいと思う。「他人のために生きよ」と説く評論家の エルスワース・トゥーイーのしゃべり方など、あまりに気持ち悪くて(?)背筋がゾクゾクして来 る。マスコミを操作し人々を組織して、ロークの社会的抹殺を画策するところは手に汗握る。 また、主人公が建築家なので、ロークが設計した建物も数多く描写される。それらは自然に溶け込 みコストがかからず、隅々まで配慮されて美しい。建設現場で働く職人に対する作者の視線はとて も暖かい。ロークは他人に関心がなく、影響されないので冷たいと思われるが、わかる人には彼が 他人を活気づけ、命を与える人間だと感じさせる。彼が建てる建築物もそこに住む人に、人間の智 恵と力を信じ、より良い人生を生きたいと思わせるものなのだろう。 この商品を買った人は他にこんな商品も買っています。 |
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