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発売日:2008-01-18
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この映画の数年後に「NY検事局」を撮っているくらいなので、このテーマはシドニー・ルメットにとってよほどお気に入りの題材らしく、今回は自分で脚本も書いている。 原作があるのでやむを得ないのだろうが、ストーリーや悪人・善人の色分けが最初から予想通りで、意外な人間が黒幕だったりという展開はない。ちょっとセリフでの説明が多すぎる点も気になったし、ティモシー・ハットンと恋人とのエピソードは人種差別問題を意識して入れられたのだろうが、全体のペースを乱している感じがしないでもない。 しかし、この映画の最大の欠点は主人公が純粋すぎる点で、唯一、昔の恋人との破局の原因が内に潜む人種差別であったこと以外は絵に描いたような正義漢で、演じるティモシー・ハットンはナイーブな役柄が多く、このようなハードな題材には不向きのような気がします。逆に脇を固める俳優たちは魅力的で、悪徳警官のニック・ノルティ(この役のために体重を増やした)、物語が進行するにつれてただの麻薬組織のボス以上の人間味も見せるアーマンド・アサンテ、プエルトリコ人の警官を演じるのはこの後「トラフィック」「ブギー・ナイツ」などで個性的な脇役として鳴らすルイス・ガスマン、黒人警官役は「エイリアン3」のチャールズ・ダットンなど、主役のティモシー・ハットンが霞んでしまうのも無理はない。 シドニー・ルメット監督は傑作「十二人の怒れる男」でのデビュー以後、70年代に「セルピコ」「オリエント急行殺人事件」「狼たちの午後」「ネットワーク」から「評決」あたりまでは傑作の連打でしたが、80年代後半に共にオールスターキャストだった「キングの報酬」と「ファミリー・ビジネス」の2本の失敗作を監督してからは全体に下り坂になってしまっています。そんな中でこの「Q & A」は、「旅立ちの時」と並んでかろうじて秀作レベルに仕上がった作品で、ルメット監督のファンとしては、もう1回、社会派映画の傑作を撮って欲しいと思うのですが。 この商品を買った人は他にこんな商品も買っています。 |
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