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自由死刑 (集英社文庫)psWorksはAmazon.co.jpの提携サイトです。代金確認、及び商品の発送はAmazon.co.jpが行います。 1500円以上のお買い上げで国内配送料無料!! 中古価格が表示されている商品は[商品詳細]ページでご購入頂けます。 カスタマーレビューピックアップ 初めて読んだ著者の作品。デビュー作の「優しいサヨクのための嬉遊曲」という題名とその風貌だけで、気取った作家、観念的な作品を書くというイメージを抱いていたので、作品を手に取ることはなかった。いわゆる食わず嫌いだったのだが、読み終わってかなり印象が変わった。 題材そのものは目新しいものではないが、哲学するエンタメ小説ともいえそうなこの作品、かなり面白い。皮肉屋だが、読者を楽しませようとするサービス精神が旺盛な作家だと感じた。ただ、最終章は純文学系作家らしく?人間の喜劇性を強調する少々残酷なオチとなっている。 なにしろ初めて島田雅彦の小説を初めて読んだので、これが彼らしい作品なのかどうかもわからない。ただ、他の作品も読んでみようという気になった。 カスタマーレビューピックアップ 死ぬと決めた人間にとっての世界は、生きようとしていたときとは違うものになる。たいていの場合、人は必死に生きようするなかさまざまな障害に出会って苦しむのだろうが、本書の主人公は死ぬことを邪魔されて苦しむ。そんな状況下で生じる滑稽さのあらゆる可能性を尽くそうとするように出来事が描かれていく。ただ、僕にはその滑稽さが多少すべっているようにも感じられた… 再読したらシニカルな構造の違う顔が浮上ってくるかもしれない。 主人公はひたすら死へと向かっているけれども、自殺を暗に美化してそのまわりで紡がれる物語に比べたら断然に健康的だし、前向きに感じられる。死を感じて生を充実させるといった話ではないが、それよりもうひとつ深いところで生を描いた小説だと思った。死ぬためにもこれだけ生きなければならないという意味も含めて。 カスタマーレビューピックアップ 一週間後に死ぬと決めた男を、一日を一章ずつにして描写しているが、 出だしが余りにバタバタして馬鹿らしいので読むのを止めようと思った。 文庫本の表紙を見たら、作家本人がダンボールか何かに入っていて、 葉巻を吸っているではないか。目は遠くを見ているが、どことなくウツロ。 きっと男前だってことを自覚しているのだろうと思い、余計に読む気が失せたが、 辛抱して読み進めているうちに、ストーリーのほうは楽しくなって来た。 よく「死ぬ気になって」と言うけど、なるほど人間、虚無の心で自殺の日を決めれば、 「電車男」もある種、変身物語だったけど、これもそう。 清々しく読了したけど、巻末に作家がもう一言、書いていて、あー、やっぱ、 カスタマーレビューピックアップ 主人公の自殺への道程を描いた名作は古今少なくない。漱石の「こころ」、大岡昇平の「花影」、トルストイの「アンナ・カレーニナ」など、枚挙の暇がないほどである。しかし、冒頭で自殺を決心した主人公がそれを決行するまでの1週間をつぶさに描ききった小説というのはこの「自由死刑」ぐらいなのではあるまいか。 また、このような深刻なテーマを扱う「自由死刑」ではあるが、島田氏特有の軽妙さは健在である。舌を巻くしかない華麗なレトリックと、思わずにやりとさせる諧謔に満ちた物語を、読者は純粋に楽しめば良い。しかし、読後に考えさせられること、感じさせられることはきっと少なくないはずである。これは単なるスタイリッシュなドタバタではない。死を背負った人間の根源的な哀しみに限りなく肉薄した稀有の喜劇である。 そういった意味では、この「自由死刑」は所謂自殺小説の一つの頂点を為しているといっても過言ではないと思うのである。 カスタマーレビューピックアップ
島田雅彦という作家はいつもそうだ。この人は小説というものを書くときに、自身が最初に提示する主題の馬鹿馬鹿しさというものに、一向に気にかける様子がない。しかし、そのような彼の無邪気さをもって、我々は島田雅彦という作家を決して侮ってはならない。 本作品では、動機不明の自殺志願者を主人公として、通俗的な登場人物と通俗的な事件が脇を固めてゆく。物語はコメディータッチで始められるが、終結に向かうにつれ、急激に緊迫した雰囲気が出現し、結末に至って独自の思想が立ちこめてくる。 本作品において最終的に提示されるのは、極めて曖昧な性質のものであるが、しかし、ここで最も重要なこととは、その結末部において読者が獲得する何かなのではなく、書かれるという作業を通じて次第に何かが生み出されるという、まさにその作業自体を我々が目撃することにある。 そうであるがゆえ、本作品はいわゆる「教養小説」の現代的な変奏曲であるのだといえよう。そこでは、主人公ではなく、作家の成長記録が綴られる。本作品に充満する青々とした香気は、そこから漂いはじめる。 この商品を買った人は他にこんな商品も買っています。 |
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